風邪の季節。皆さん帰宅後の「手洗い」はまめにされていると思います。もちろん風邪の予防には科学的に証明されています。

2012年のスペインの研究でも「手洗いをマメにする人はインフルエンザの感染が40%予防された」とあります。手洗いはアルコールなどの消毒剤でなくとも普通のせっけんでしっかり洗うので十分です。

さて今回はこのせっけんの界面活性剤を繰り返し使用して起こる「接触性皮膚炎」を取り上げます。

この手荒れが起こると実は皮膚の感染予防の働きが低下してしまいます。そして、この皮膚炎が起こりやすいかどうかは手洗いに使う「水の温度」に影響されるのです。。1995年の研究ですが「4℃」「20℃」「40℃」の温度の水で手洗いを繰り返した所、皮膚が一番傷まなかったのは「4℃」の水による手洗いでした。

皮膚の健康を考えると寒い冷たい冬ですがお湯を使わず冷たい水での手洗いがベストのようです。

みなさん、1月7日に「七草がゆ」を食べましたか?

同日の日経新聞「春秋」にためになる記事がありますので引用します。

「正月7日、雪のない所から菜を摘む」と枕草子にある。7種の菜を吸い物にする習わしがあったようだ。おかゆにし始めたのは室町時代から。江戸期には害鳥を追い払う「鳥追い」の行事と結びつき「鳥が渡ってくる前に」などとはやしながら、まな板をたたいたという。災いを遠ざけ豊作を祈る意味があったのだ。

「かゆには十の利益あり」。福井県の永平寺で修業する僧は食事の前にこんな経文を唱える。

「色つやがよくなる」「気力が増す」など体への効用を説きます。

日本古来の風習―年間色々ありますが、幸福や健康に、あやかりたいものです。

(追伸)

美容室に行ったゆうちゃん。

大人っぽく見えますね。

寒くても元気な、ゆうちゃんでした。

風邪予防にはうがいが大事ですが「うがい薬は必要か?」という質問が数多く寄せられます。

例えばヨードうがい液と水道水でうがいをして風邪の発症率に差があるか?

京都大学の研究チームが調査した所、水道水でも差がなかったとあります。逆に全く必要もないのにヨード液でうがいをするとむしろ風邪をひきやすかった、との例もあったそうです。

原因ははっきりしませんが、うがい薬の殺菌作用が喉の細菌叢にダメージを与えたからではないかと考察しています。つまり喉に必要な常在菌まで殺してしまい免疫が下がった可能性があるということです。

ではヨードうがい液は不要なのか?

結論は、健康な時に使うと弊害があるかもしれないが風邪を実際にひいたときには有効です。のどの炎症を起こす菌やウィルスを減らすことができるからです。

結論として風邪予防に水うがい、風邪になったらヨードうがい薬、が正解のようです。

(追伸)

患者のMさん(女性)が、ポルトガルへ旅をしました。その時の写真を送ってくれました。

まずは、リスボンにある航海記念碑でエンリケ航海王子の没後500年を記念し建てられました。インドへ最初に航海したヴァスコ・ダ・ガマなどの偉人を想い出しますね。歴史のロマンです。すばらしい写真です。次がコインブラ大学の礼拝堂、リスボンのカステラ、最後が金平糖です。

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザが今年は猛威を振るっています。厚労省の予測通りです。例年より半月~1カ月早いと思います。

さてインフルエンザの合併症には肺炎や脳炎等、死につながるものがあることは皆さん御存知だと思います。

今回は天皇の執刀医として有名な順天堂大の天野篤先生の論文から引用させていただきます。

インフルエンザは心臓疾患を抱えている人にとっては特に命に関わるような危険な病気です。インフルエンザは血圧や心拍数をアップさせ心臓に大きな負担をかけ心臓発作の誘発率を倍増させます。又、ウィルスが心臓の筋肉に感染して心筋症を発症するケースもあります。又、38度以上の高熱が出ることで脱水症状になると心臓にダメージを与えるだけでなく心房細動を発症したり、意識を失うような人も出ます。

まず第1の予防は予防接種を受けること。体内でウィルスの増殖を抑えるため、感染しても症状を軽減したり期間を短縮させます。

米国医師会雑誌「JAMA」では予防接種と心血管系イベントとの関連を再解析した報告が載っています。予防接種を受けたグループは受けなかったグループに比べて心臓疾患の発症が36%も低いという結果でした。米国も特に心臓疾患を抱えている患者には強く予防接種を勧めています。

心臓にトラブルがある人はもちろん、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などを指摘されている人は必ず予防接種を受けて下さい、と結んでありました。

ワクチン大国、米国と違って日本は本当に予防意識が少ないと私は実感しています。しばらくは厚労省いや国が大々的に予防接種キャンペーンをして欲しいと思います。毎日の診療で感じるのは、かかったら多数の人に迷惑をかけるという立場の人がワクチンをしていない現実にショックを受けています。

(追伸)

1月15日(日)愛媛フルート協会のコンサートに行ってきました。

患者のMさんが協会員のため毎年、観に行ってます。約2時間のコンサートですが、よく知っている音楽だと口ずさんでうっとりします。今回だとシシリエンヌ/フォーレ等は名曲中の名曲です。さてイラストを画いた向井志織さん。とても素敵なので載せてみました。是非、皆さん、フルートを聴いてみて下さい。

 

歯科の先生に伺った所、正月明けに歯を磨くと「歯茎が腫れて出血した」「歯が痛い」「歯がしみる」といった患者さんが増えると。

その多くの原因が正月休み中の暴飲暴食が原因です。急性歯肉炎や知覚過敏、虫歯などを引き起こしていると言う。正月という長い休みの間、誰とも会わないので歯磨きがおろそかになる人が多い。すると急性歯肉炎になるだけでなく歯の表面に細菌が付着し、やがて脱灰(だっかい)が起こる。

これは虫歯の初期段階で歯が弱りつつある中高年に起きやすいのです。脱灰によりむきだしになった象牙質を歯ブラシや冷たい水などが刺激すると知覚過敏を起こします。

歯みがきは毎食後やるのが基本中の基本です。

みなさん、ゆうちゃんに負けないように磨いて下さい。

60才を越えるとさまざまな病気の罹患率が増す。がんもそうであるが60~64才あたりから急カーブで上昇する。

60才以降の病気の原因の8割は老化である。そのための対策はやはり「免疫力」を高めることの習慣づけです。50才を過ぎたら十分睡眠をとる、疲れを感じたら1日休む、二日酔いをしないこと、等。当たり前だとバカにしないこと。今日すぐには生活スタイルは変わらないので50才になったら習慣化しふだん生活の中で体を動かす習慣も身につける。いわゆる「休む力」を身につけ運動の習慣化が最優先である。

さて免疫力は筋肉量とリンクするという説がある。「筋肉量が多い高齢者は肺炎にかかりにくい」と言うが、厚労省発表でも「筋肉量が多い高齢男性は少ない男性より死亡率で2倍の開きがある」と書いてある。

通常、筋肉量は70才で20才の半分まで減少します。50才から走ったり筋トレすることはいいことです。(負荷は医師と相談して。)

最後に大病に備える意味で「かかりつけ医」を持つことも大事です。60才になってからあわてる人が多いです。深刻な病気になったときに親身に相談できる医師を皆さん、持っていますか?「備えあれば憂いなし」です。

 

img605(追伸)

最近のゆうちゃんは宇和島のお友達と活発に遊んでいるようです。

写真は宇和島女子軍団です。

みなさん、明けましておめでとうございます。

年末年始は十分、休養されましたか?

31日まで、ゆうちゃんが帰っていて道後の湯に入って色々な話をしました。

「ゆうちゃん、3月に赤ちゃんが産まれたら忙しくなるね?」

「うん、がんばらなくちゃ」

「お風呂が好きな子だったらいいね」

「うん、そしたらまたおんせんにいれてあげるよ。そのときは、ゆうりがあらってあげるんだよ」

「じいじも長生きせんとあかんな!」

「だいじょうぶだよ。うわじまのばあばはもっととしうえだけど、げんきだからね。」

どこまでも優しい、ゆうちゃんでした。

さて31日の夜、やっと長男が帰省。恒例のドンペリで男3人で乾杯。

みなさん、今年も良い年でありますように。