厚労省の平成28年度調査によると、歯を失う人の割合は30才以降、5才ごとに10%ずつアップするが50才からはその割合が20%と大きくなる。なぜか?

中高年に虫歯が増える原因は歯ぐきがやせてエナメル質より軟らかい象牙質の歯根部が露出すること、詰め物などが多く治療した歯の内部に虫歯が広がることなどが理由です。

ただ肝心なのは唾液の量と質の変化です。50才から目立って変わり、口腔内が虫歯菌が活動しやすい環境に変わるのです。

加齢で唾液の質も変わってきます。唾液はサラサラとネバネバ、その両方を合わせた混合性なのです。

健康人はこの3種類がバランスよく分泌されています。安静時では耳下腺からサラサラの唾液が全体の20%、混合性の唾液が顎下腺から75%、舌下腺から5%分泌されています。そして食べ物をかんで味覚や嗅覚が刺激されると耳下腺からの分泌量が大きく増えて全体の50%以上を占めます。しかし加齢では安静時も食事時もサラサラが減りネバネバが増えてくるのです。そうなると虫歯菌が繁殖してきます。

つまり唾液の質と量の変化が中高年の虫歯が増えていく一因なのです。50才からが真剣勝負ですね。(追伸)

まりかは活発な身体能力を呈しています。

「ヒコーキ」「高い高い」「逆立ち」なんでも来い。

そして、歩くことも始まりました。

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全国的なインフルエンザの日本列島。

インフルエンザも風邪の一種ですが、寒くなると風邪をひく人が増えてその流行が多くなります。そこで問題ですが寒いとなぜ風邪が増えるのでしょう。或いは、風邪になるのでしょう。

実はこれは古くて新しい命題です。医者になってから色々な先輩、教授に尋ねましたが、なかなかスッキリした解答はありません。

もちろん気温が低いと心筋梗塞や脳卒中のような動脈硬化が原因の病気が増えるのは血圧も上昇するので説明がつきます。

気温が低いと室内と屋外の温度差が大きくなり肌が急に冷やされ血管が収縮し血圧が上がるのは今やほとんどの方が知っています。

私はよく教授に例えば冬に裸で滝に5分も打たれるとその後、寒気、鼻水が出て風邪を引くのは何故、と尋ねましたがどうも名解答がありませんでした。

一つは寒さによって一気に免疫力が低下するからだ、という説がありますが確実と言える論文がないのです。

ただ経験則で「寒いと風邪を引くから暖かくしろ」なのです。誰か解答を知りませんか?

さて、「初期の風邪は適度に運動すると治る」という説は本当のようです。運動によってウィルス感染細胞を攻撃するNK細胞や、粘膜の免疫を強化する唾液中分泌型IgAなどが増加し、免疫機能が亢進することが最近の研究で実証されています。ただし、あくまで「寒けがする」「だるい」「頭痛がする」といった初期症状が出始めた頃であって、熱や咳が出始めた頃には手遅れです。

最後にインフルエンザの話題ですが、ひと冬に2度、かかる人が今年は多くなりそうです。12月にA型、2月にB型とか。ポルノグラフィティのボーカル岡野君も12月と2月にかかりました。2度目のかかりやすさと予防接種の有無は関係ありません。

問題は「1回かかったから大丈夫だろう」と人前に出て感染源になることです。2度目を疑って受診して下さい。

とかくコレステロールの陰に隠れて日の当たらなかった中性脂肪。最近、研究が進んできました。

冬場は忘年会はじめアルコールが入ることで食べすぎてしまい、中性脂肪がびっくりするほど上昇します。

中性脂肪の誤解は「脂質を多く摂ると上昇する」ということです。実は炭水化物の過剰摂取が原因であることがほとんどです。麺、米、パン、芋など摂り過ぎが原因です。そしてアルコールを一緒に摂ると中性脂肪の吸収が極めて良くなります。飲むときは糖質量の少ない肉、卵、魚、野菜、海藻、豆腐などがベターです。

アルコールだけであれば中性脂肪は上がるどころか2合程度なら低下させます。

中性脂肪は善玉HDLコレステロールを減らし、更に悪玉LDLコレステロールを小型化し超悪玉コレステロールを生み出してしまいます。動脈硬化が原因で起こる脳梗塞や脳出血、心筋梗塞等はコレステロールもですが中性脂肪に、より注意が必要なのです。

アルコールを飲んで〆のラーメンは最悪なのです。

(追伸)

1月29日のブログに書いた「八甲田山」。

もちろん1977年、映画化されたので中~高年の方はみんな御存知だと思います。

新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作とする映画です。

キャストも高倉健、北大路欣也、三國連太郎、秋吉久美子等々、一流が揃っています。史実に基づいていますので是非、観て下さい。

尚、早速レンタルビデオ(2時間52分)で観てくれた人の感想です。

Iさん(32才):北大路さんの台詞、「天は我々を見放した」は有名ですね。ここから、このフレーズが始まったことが分かって感動しました。さて、この映画が実際にあった話というのに驚きました。こういった怖さや愚かさを多くの人に知ってもらいたいし風化させたくないです。冬山の壮大さや自然の厳しさ、そして人間の無力さも感じました。昭和を代表する俳優達は迫力がありますね。

H君(39才):雪中行軍の過酷さ・厳しさ、戦争の悲惨さ・虚しさが身に染みる作品で、こたつの中で観賞しましたが、終始身震いしていました。高倉健さんは男が惚れる男でした。

R君(38才):冬の八甲田山という、大自然の猛威と、リーダーの判断力の重要性を学びました。そして終盤、賽の河原での神田大尉と出会う徳島大尉。高倉健さんの演技にただただ感動です。

 

日照時間の短い冬は「冬季うつ」になりやすい。

そのためには睡眠のリズムを整えながら日中の活動量を上げることが重要です。それと並行して脳が元気になるような食事も大事です。

さて元気のない日はランチで牛丼もいいですが、朝食に向いているのは1本のバナナです。

バナナは食物繊維を多く含みビタミンやミネラルなどの成分も豊富。朝食にバナナを食べると食後血糖値の上昇も緩やかで腸内細菌を整えるなど健康に役立つことから「朝バナナ」を勧める医師は少なくない。

バナナの成分にはドーパミンを増やす作用がある。ドーパミンは意欲や学習能力の向上などに関わるため朝起きて食べると脳を活性化するのに役立つのです。

是非、試してみて下さい。

尚、私は毎朝、始業前のバナナ1本とコーヒーは日課にしています。

(追伸)

将棋界は今、7つのタイトルを6人が分け合う。

群雄割拠の背景には人工知能(AI)の出現がある。最新戦法が登場して廃れるまでのサイクルは一気に短くなった。最新型に詳しい若手が上位棋士を破る場面が増えた。

いよいよあさって2月17日。

藤井聡太五段と羽生竜王の対決。

将棋ファンならずとも注目の大決戦。

果たして・・・?

最近よく聞く「フレイル」。

これは体重の減少、疲れやすさ、歩く速さの低下など、このままでは要介護の状態になる可能性が高い状態をいいます。筋肉の減少が大きな原因です。

その防止に血液中のアルブミンが極めて重要です。アルブミンは肝ぞうで作られますが、血中の値が低いと筋肉減少症になってしまうので50才を過ぎたら肉や魚、卵や乳製品などのタンパク質を豊富に含む食品を毎日食べましょう。

さて皆さん、健康診断のデーターをご覧下さい。(アルブミンを測っていたら)基準値は3.8~5.3g/㎗ですが4.3は必要とされます。

アルブミン値が低いと認知機能が低下し認知症のリスクも高まります。

よくメタボ対策が全てのように言われますが、介護されたくないなら粗食でなくて肉と卵を積極的に食べて運動をして筋力を低下させないことが、元気で長生きの鉄則だと思っています。

(追伸)

節分はいかがお過ごしになりましたか。

皆さんも子供達に鬼の恰好で驚かせたのでは?ゆうちゃんの1~3才頃は、鬼が怖くてよく大泣きしました。今回はまりたん。

パパがいつものように面をかぶって「ガオー」。しかしニコニコ笑顔で「それがどうしたの?」と笑顔のまりか。姉妹でも性格が違うのですね。気の毒なパパでした。

さて宇和島は相変わらず強烈な寒波のようです。

寒さに負けずにスクスクと育って下さい。

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とに角、日本全国、今年は寒い。北米やロシアをはじめ世界各国がそうである。

2015年、英国ノーザンブリア大学のバレンティーナ教授が太陽の活動は2030年代に現在の60%にまで減少し、なんと97%の確率でミニ氷河期が到来すると発表した。当初は驚きだけであったが、今年をみると可能性大である。太陽の活発さの指標は黒点の個数だが、国立天文台の担当者も2014年をピークに黒点が減少に転じた言っている。14年2月が102.8個なのに対し、15年11月が5.7個、12月が8個だった。約300年前に世界が寒冷化した時と状況が似ていると言う。

300年前の1645年~1715年までの70年間、地球の平均気温は約1.5度下がった。これがミニ氷河期で、ロンドンのテムズ河やオランダの運河は凍りつき、江戸時代の日本では飢饉が頻発した、とある。

更なる理由として、今は太陽と地球の距離が離れるサイクルに入っているのです。

さて、ミニ氷河期にどう備えたらいいのでしょうか?

(追伸)

何を食べているのか、まりたん。

スプーンより手だよね。

(写真3枚)

昨年12月14日、2018年度税制改正大綱が決まった。

その中にゴルファー最大の関心事が含まれている。

ゴルフ場で支払うプレー料金に含まれる「ゴルフ場利用税」だ。大綱には「ゴルフ場利用税については今後長期的に検討する」と最後のページに記載されている。

ゴルフ業界全体が廃止を訴えていた同税の存続があっさりと決まり、ゴルファーの税負担は変わらず重くのしかかってゆく。更に、プレー代にかかる消費税とは別にゴルフ場により500~1200円の利用税を支払っている。

消費税を払った上に更にゴルフ場利用税とダブルで税を徴収されており理不尽である。

現在、支払金額のおよそ10%を占めるのがゴルフ場利用税である。それは格安プレー料金を打ち出して集客に必死なゴルフ場にはもっと手痛い。

スポーツであるゴルフに消費税とは別になぜ税がかかるのか?それは1954年につくられた娯楽施設利用税が基になっている。これはゴルフ、パチンコ、マージャン、ビリヤード、ボーリングなどの施設利用に対し地方税としてかかった。そして89年の消費税導入の際、ゴルフ以外の税は全て廃止されたがゴルフだけ取り残され、「娯楽施設利用税」から「ゴルフ場利用税」に改称されて生き残っているのです。これが地方自治体の貴重な財源となっている。15年の同税は約480億円。これがなくなると困る地方自治体があり、首長による猛烈な反対運動が起きている。

スポーツ庁や文科省は廃止を訴える一方で、地方自治を総括する総務省は堅持、と役所でも対立がある。

ゴルフは2020年東京五輪の正式競技であり、19年は消費税が10%になる。

世界を見てもゴルフ場利用税を採用している国はひとつもない。

みなさん、いかが思われますか?

2017年6月19日6月22日)にも書きましたがゴルフのプレー人口が減少しています。このままでは団塊の世代の消滅と共にゴルフは消えていくでしょう。その前に手を打って欲しいと思います。

(追伸)

東京の長男が、かの有名な川奈GCに行ってきた、とおみやげをくれました。

私が行ったのはゴルフを始めた26才くらいで、アリソンバンカーで大叩きしてスコアも120ぐらいだった記憶があります。先輩に相当、迷惑をかけました。