まりかが、3月20日に1才の誕生日を迎えた。

この一年間、風邪ひとつ引かないで元気であった。何と言っても、よく食べるからであろうか。俗に言う「食い力(りき)」かもしれない。

3月21日に馴染みの料亭で誕生祝の昼食会を行った。パパも宇和島から駆けつけてきた。

鯛めしのご飯を何口もスプーンで食べていた。食事の終盤に女将さんからの差し入れのバースディーケーキが登場。アンパンマンの素敵なケーキであった。喜んでケーキを見つめる、まりかでした。感謝。

さて宴もたけなわ。メインイベントの一升餅のかつぎが始まった。みんなが注目する中、果たして泣くのか、平気なのか?

私の息子やゆうちゃんは大泣きしたのを覚えている。

結果は動画にあるように平気であった。

どこまでも肝が据わっている、まりかでした。

更に、すくすくと育って欲しいと願っています。

(尚、3月20日に病院に来た時は大泣きでした。)

(追伸)

まりかに個人的にお祝いをいただいた方へ。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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「高血圧の予防に大豆がいい」と昔から言われています。

大豆にはイソフラボンという成分が含まれていて、血管の平滑筋の増殖を抑えるなど動脈硬化の進行を防止する作用があるからです。

ただ例外もあってイソフラボンは腸内細菌の働きで分解されて吸収されるのでどんな腸内細菌が多いかによって吸収量が変わってしまうのです。

そこで注目されるのが味噌や納豆などの大豆発酵食品です。発酵食品にはアグリコン型という大きさの小さなイソフラボンが含まれていて腸内細菌の助けを借りなくても吸収されるのです。

味噌や納豆を含む食品には塩分量の多いものも多いので、その点だけ注意すれば生活習慣病の予防に有効と思われます。

 

みなさん、団体や政界を「牛耳る」という言葉は知ってますね。

特に政界では派閥の多い中、数が勝負の時は海千山千の猛者が活躍します。その人達も大派閥や小派閥を牛耳っている人です。

さてこの「牛耳」という言葉。この起源を漢字学者の阿辻哲次さんが3月11日の日経新聞に書いていますので引用します。

中国の春秋時代では、しばしば近隣の諸国と同盟を結び結束を固めた。王たちが集まって同盟を締結することを会盟といい、誓った内容を石や玉に書いたものを盟書と言った。同盟を結ぶ時にはまず盟書を読みあげて内容を確認し、次に神に捧(ささ)げる牛の耳にナイフを入れて生き血を取り、それを参加者全員が唇に塗って盟主のもとに団結し裏切らないことを誓いあった。この時の同盟の主催者が生けにえとする牛の耳をつかんで会場に入り、みずから牛の耳に刃物をあてて生き血を取ったことに由来する表現である。

こうして「血の結束」を誓ったあと、牛を地中に埋め、上に盟書を置いて土をかけたそうです。

尚、何故、「牛」なのかは分りませんでした。

臨床医学では今では外科系と内科系に二大別される。しかし、わずか百数十年前までは「外科医」の仕事は体の表面、つまり外側に限られていて身体内部の病気は「内科医」に任せるべき神聖な領域とされていた。つまり体の外側は「外(ソト)科」、内部は「内(ウチ)科」であった。

今回は医学史に詳しい笠原浩、松本歯科大名誉教授の論文から引用してみた。

古代ギリシャにおいては、医神アスクレピオスの神殿に多くの病者が集い、彼らの世話をした神職たちがさまざまな経験を蓄積して、医師へと成長していった。やがて神殿の一角に医学校が作られ、その指導者としてヒポクラテスの名が現代まで残った。

古代の医師たちには、聖職者あるいは魔術師としての権限付けが必要であったから、それを誇示するような装置がしばしば用いられた。たとえば、物々しい儀式や超俗的な衣装などであり、裾の長い法衣やガウンをまとった医療者たちは「長衣の医師」と呼ばれた。

制腐法(感染防御法)の概念の登場で、清潔さを強調する白衣の着用が普及する直前まで、欧米の医師たちはフロックコートなどの正装で診察していたものである。現代でも、手塚治虫が描いたブラックジャックが常に着用しているマントや、手品師(イリュージョニスト)のスタイルに、その名残を見ることができよう。

「神に仕える」聖職者としての身分を誇っていた「長衣の医師」たちは、祈りを込めた薬草や聖水を患者に投与することはあっても、外科的な処置や手術は拒絶した。「ヒポクラテスの誓い」にも「結石を切り出すことは神にかけてしない。それを業とするものに委せる」(小川鼎三訳)の一節がある。

当時、会陰部から切開する結石除去などは、死亡率50%を超えていたが、疝痛の苦しみに堪え切れず、危険を承知で手術を受ける人もいた。

そうした外科医療に興味を抱いた人たちが、やがて床屋医者(Barber Surgeon)として専門化していくことになる。

一説によれば、現代の理容店の店先で見かける3色の回転灯は、かつての床屋医者の看板の名残で、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表しているという。

内科医の長い白衣に対して、外科系の医師が着用することが多い丈の短い診療衣(人気TVドラマの主人公にちなんでベン・ケーシー・スタイルと呼ばれた)も、床屋の仕事着に端を発しているとされる。

病気が多様化してきた現代は内科も外科も扱うことが肝要になってきました。

今回は医学の歴史を皆さん、是非学んで下さい。

(追伸)

明日、3月20日は、まりかの1才の誕生日です。

すくすくと育ちました。

21日に誕生祝いをします。また後日、報告します。

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以前に書きましたが脳は元来、否定的なイメージを蓄積してしまう構造です。従って「自分は幸運だ」と楽天的に考えられる人は多くない。運を呼び込むためには意識してプラス思考を心がける必要がある。何事もポジティブにとらえる癖をつければ脳の状態をコントロール出来る。

人間の脳は何かがインプットされた時に瞬時に「快」か「不快」かを扁桃核(へんとうかく)で判断する。自分は幸運だというイメージを脳に植えつけてしまえば扁桃核を常に「快」の状態にしておけるので、おのずと脳がプラス思考になる。

ここからは具体的に考えてみよう。自分が乗る飛行機がトラブルで運休になったとする。ふつうは不運な事態であるが考えを180度変えてみる。トラブルを抱えた飛行機に乗っていて墜落したことを想像すると逆に自分は「運がいい」と言える。現状よりもっと最悪な状況を想像することで現状を幸福ととらえるのです。

心理学ではこれを「反事実的条件」と呼んでいます。

色々な事を考えてみて下さい。失恋しても、新しい出会いのチャンスだとポジティブに考えていますか?

成功した人がよく「あのときに失敗したからこそ、今の自分がある」と言います。一見、マイナスに思える出来事でも不運だととらえないでプラスに転じていけばいいのです。

何回も言いますが脳は元来、悲観的構造なのです。

皆様の幸運を祈ります。

我々が患者さんから相談を受ける下半身トラブルは、①頻尿 ②尿失禁 ③痔が特に多いです。

男性の尿のトラブルの原因は圧倒的に前立腺肥大。通常はクルミ大ですが、加齢に伴い大きくなり尿道を圧迫。「尿が出にくい」、「出し切った感じがしない」等の症状が出ます。男性ホルモン(テストステロン)の減少が一因と言われています。手術や薬もありますが、セルフケアでもかなり防げます。その一つがスロースクワットです。ゆっくりしゃがみ、ゆっくり立ち上がることで下半身の筋肉が太くなり血流が改善します。その他、1日8000歩の速歩き。速歩きで血流が良くなりテストステロンが増加します。

一方、女性の尿トラブルには、骨盤底筋群の衰えが大きくかかわっています。こちらも体操で鍛えて改善してきます。

最後に痔はイボ痔、切れ痔、痔ろうの3つに分類されますが、一番多いイボ痔も治療と併行して以上の体操が効果的です。

薬だけに頼らずセルフケアも肝心です。

外来では、「よく眠れない」という訴えはものすごく多いです。

気候や生活環境の変化、ストレスがよく原因になりますが食生活も大きく影響します。

「眠れないからアルコールを飲む」は毎回、書いていますが不可です。過度のアルコールは睡眠の質を下げてしまいます。寝酒はアウトです。

さて適度のお酒はリラックス効果があるので可ですが、そのときに快眠に良いおつまみはいかがですか?

体内に働きかけ自然な眠りを誘うのは「メラトニン」というホルモン。体内で生成されるメラトニンの量は(何回も書きましたが)、光量に関係しているので朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びて下さい。

さて食べ物ではメラトニンの材料となる必須アミノ酸「トリプトファン」を適切に摂取して下さい。トリプトファンを多く含むのは乳製品、卵、バナナ、ナッツ、大豆、レバーなど。酒のお供にチーズは良いわけです。(唯し、脂質も多いので食べすぎは注意です。)

朝起きたら目玉焼きやスクランブルエッグでトリプトファンをしっかり摂れます。時間がない人はヨーグルトやバナナがいいと思います。

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(追伸)

来る3月11日(日)で当院は、創立31周年となります。

先代、後藤田内科よりちょうど50年にあたります。後藤田先生もあの世から喜んでくれていると思います。

今後共、皆様の支えをいただきながら頑張りたいと思いますので、宜しくお願いします。

最後に、ゆうちゃん、まりたん ありがとう。がんばりますね。

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皆さんの多くの方が受験勉強という難行苦行を体験したと思います。ふとした時になぜこんな苦労をしなければいけないのか?と疑問に思ったことはないですか。もっと突き詰めると、微分や積分なんかが今の仕事に役に立っているのか?と考え込んだことはありませんか。

現在の自分も、とっくに物理の定理や微分の計算法を忘れてしまったが何とか医業を続けている。

この大きな命題の答えを、愛光学園の2年先輩の大野裕先生が2月の日経新聞「こころの健康学」で述べている。大野先生は慶応の医学部に行かれ、認知行動療法の第一人者である。皇太子妃雅子様の主治医としても有名である。先生が「何故、難解な勉強をするかというと知識を学んだときの基本的な考え方はいつまでも記憶に残っている。真実を求めて頭を使うことで人間には知恵がつくのだ。」とおっしゃっています。

知識と知恵。この違いが分かれば学びにムダはないともおっしゃています。

あともう一つは私見ですが、「試験」という一つの目標に期日までに仕上げるという作業の体験が大事です。TVを見てばかりだったり寝てばかりしていて試験で赤点を取るようでは社会に出ても失格だと思います。社会に出ると期日までに仕上げるという義務や責任が毎日のように押し寄せてきますから。

だから皆さん、一生、勉強をして下さい。

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物忘れ。加齢に伴う悩みの1つです。薬物療法もありますが、今日は食事で予防出来ないか?がテーマです。

脳が喜ぶ栄養素はタンパク質と糖質です。高齢になって肉を避けるのは間違いで脳には動物性タンパク質が必要なのです。動物性タンパク質には脳内の神経伝達物質セロトニンを効率的に増やす働きがあります。コレステロールは細胞膜の原料であり血管を柔軟にする作用もあります。つまりコレステロールが不足すると脳の細胞膜が弱くなり脳の血管も硬くもろくなってしまいます。出来れば脂肪の少ない赤身肉がベストです。

一方の糖質は脳の唯一のエネルギー源である。神経伝達物質のアセチルコリンの生成を助け、記憶力を高める作用があります。昨今、「糖質制限」が流行しているが、過ぎるとアウトです。脳の働きが悪くなります。

まとめとして、糖も肉も大事ですが、だからと言ってオーバーになりすぎると又、逆効果にもなります。

バランス良く摂って下さい。