日本人の三大死因はがん、心臓病、肺炎ですが、がんや心臓病で亡くなった人の中には肺炎を併発して死に至ったケースもあります。高齢者の肺炎は認知症、足腰の衰え、糖尿病悪化、心血管疾患、脳卒中のリスクを上げることも研究で明らかです。

ではその予防は?

厳しく判定すると、うがい・手洗いは感染率を下げるものの完全には防げない。マスクも防御効果はほぼゼロ。間違いなく効果があるのは口腔ケアと禁煙です。

それと肺炎球菌ワクチンの予防接種。肺炎の死亡者のうち97.3%が65才以上のため、公費助成が65才以上で行われていることは御存知の通り。

この制度は来年3月で終了予定です。

肺炎球菌ワクチンはインフルエンザワクチンと両方接種する方が効果が高い。インフルエンザにかかると肺がウィルスでボロボロになり、そこに肺炎球菌が入り込み、肺炎発症→死亡へのリスクが高まります。

「今までワクチンなんかしなくても感冒にかかったことはない」と豪語する人が居ますが感心しません。

是非、長生きの努力をして下さい。

(追伸)

先週、遅ればせながら、長男から父の日兼、夫婦誕生日のプレゼントが届きました。

手紙を読むと学会でノルウェーに行ってた、と。「泊まったベルゲンという街はフィヨルドが有名でとても良かった」とありました。

ミトンやゴルフボール、絵葉書、栓抜きをお土産として同封してくれました。

ありがとう。

尚、学会は英語で無事に(?)発表出来たそうです。

 

毎年、私が行っている産業医のテーマで取り上げる「熱中症」。今年は早くやって来そうです。

毎年30~40万人が医療機関を受診し、5万人以上が救急搬送されています。

患者が増えるのは梅雨の合間の急激に暑くなった日や梅雨明け直後から8月一杯の盛夏にかけてである。

熱中症には2つのタイプがある。屋外で発症する「労働性熱中症」と屋内の日常生活で起こる「非労働性熱中症」である。前者は10代のスポーツ中や30~60代の肉体労働中が多い。後者は高齢者である。

さて基本的に熱中症は「気温が高い」「湿度が高い」「風が弱い」「日差しが強い」「急に暑くなった」などが環境因子である。

労働性を業種別でみると建設業が3分の2を占める。そして熱中症の死亡者数は作業開始の初日が最も多く、初日から3日間のうちに約3分の2が発症していることが大きな特徴です。

たとえ天気が曇りでも湿度が高く風が弱いような日は要注意。湿度が高いと汗が蒸発しにくく体に熱がこもりやすいのです。

暑い場所での仕事は冷たい飲料を500mlであれば10~20分おきに1時間くらいかけて飲むような水分補給をして下さい。

明日は我が身。注意して下さい。

(追伸)

暑い夏はシャワーでも浴びたいですね。

ゆうちゃんが有名な松野町の、おさかな館へ行ったようです。

人気者のワニのだいごろう君がシャワーをしてもらって気持ちよさそうです。(写真にはないですが)水浴びの際、二本足で直立する事で有名です。

まりたんはパンダに似ている??

(写真2枚)

6月14日に続く「その2」です。

脳は自己防衛本能の意味で失敗のデータを蓄積するようにできています。失敗のイメージが先行してしまうから努力を放棄してしまいます。

そこで運を引き寄せるには、まず脳をプラス思考の状態にしておいてプラスのイメージを強く引き寄せることが肝心です。

ゴルフでも自分がウィニングパットを入れる瞬間をイメージする等をプロでもやっています。

このようなイメージトレーニングが有効なのは、脳を「快」状態にすることができるので成功の喜びを感じながら前向きな努力をすることが可能になるからです。

常に脳にプラスのイメージを植え付けることができれば更にやる気を引き出す神経伝達物質ドーパミンが分泌される。いつも思考やイメージをプラスにしておけば更にパワーが生まれ、おのずと運を引き寄せることが出きます。

後ろ向きなマイナス思考の人と付き合うとこちらまで暗くなりますが、逆にプラス思考の人と一緒に居ればパワーをもらえます。

どうか好循環をして下さい。

 

(追伸)

ゆうちゃんが大好きな砥部動物園で癒されたようです。うさぎやハムスター達と。

(ちなみに、まりたんはぐずった日で写真はありません。)

 

 

 

食中毒の中でもアニサキスという寄生虫が原因となるものが増加している。

アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫で医学的には「アニサキス症」と呼ばれ病気の原因となる。症状は激しい腹痛と嘔吐です。

アニサキスは加熱さえすれば死滅しますが、日本人は刺し身やすしなど生で食べる習慣があるのでアニサキス症にかかります。

アニサキスの成虫はクジラ類の哺乳類に寄生しています。その排泄物と共に海中へ放出されたアニサキスの卵が孵化すると、それをプランクトンが食べます。そのプランクトンを小魚が食べ、更にそれを食べたサバ、アジ、サケ、イカなどの内臓に寄生します。(食物連鎖)。

2012~13年にかけて国立感染症研究所が行った調査ではサバが34%、イカが13%、サンマが11%と半数以上を占めています。サンマが増えてきたのは焼き魚にせずに刺し身で食べるようになったためです。

アニサキスはマイナス20度で24時間冷凍すれば死滅します。所が最近は冷蔵した状態で輸送した方がグルメの人に人気があるので冷凍しなくなりました。ここが盲点です。

イカ刺しやアジの叩きは生きているアニサキスを包丁で切ってしまうための調理法で日本人の知恵だったのです。

ものすごい腹痛のアニサキス症ー気をつけて下さい。

イエール大学のポール・マクリーン博士が提唱した「三位一体脳」説によると、ヒトの脳は次の3層で成り立っている。

①爬虫類的脳

②旧・哺乳類的脳

③新・哺乳類的脳

①は脳幹にあたり、原始的な本能をつかさどる。

②は大脳辺縁系にあたり、感情や快楽中枢などをつかさどる。

③の大脳新皮質が重要で論理的思考などの知的プロセスをつかさどると共に、社会的な関係など、いわゆる「人間的」な部分を担っている。

 

例えば敵の反撃に対応するには①の脳、種の保存つまりセックスは②の脳、そして③は「共生」を志向する。人間らしく振る舞えるのは③の脳があるからである。

人間には嫉妬心があるので多くの人は他人の成功に対し喜びより悔しい思いが先に立ってしまう。ライバルの失敗や転落をひそかに望む人も多い。しかし幸運をつかむためにはライバルの成功を一緒に喜ぶことも必要なのです。

他人を思いやれる度量の大きな人ほど肝心な時に力を発揮できます。

③の脳をうまく機能させて下さい。

(追伸)

ビートルズのコピーバンドとして有名な「レット・イット・ビー」。

2014、2015年の日本公演で大好評を博し今回、再来日。

6月10日(日)に市民会館へ観に行った。

4人のメンバーにかなりそっくりさんで、ジョージハリソンは、まさに本物が歌ってギターを弾いているようだった。ハリソン作で私の大好きな「Here Comes The Sun」はとても熱唱して感激した。1960年代にタイムスリップしました。

ビートルズ世代は年を取ったが歌は時代も国境も越えて価値は不変です。ジャズ、クラシック、ポップスーいずれも内包するビートルズナンバー。是非、若い人にも音楽を聴いて欲しいと思います。

「Yellow Submarine」のハンカチを記念に買いました。

(写真3枚)

ゆうちゃんも大好きなカレー。我々も無性に食べたくなることがありますね。その秘密は香辛料にあります。

独特の黄色い色と辛さを持つのはターメリックです。ターメリックはスパイスの名前でウコンの根茎を乾燥させて粉末にしたものです。主成分はクルクミンといい、ポリフェノールの1種です。

クルクミンは抗酸化力に優れており、生活習慣病を改善し動脈硬化や糖尿病の予防、更には二日酔いの予防や改善に役立ちます。飲み会の前にウコンのサプリをとる人も見かけますね。

PSA(前立腺癌マーカー)がクルクミンと大豆イソフラボンを投与したら数値が下がったという報告があります。

またアルツハイマーの予防にもすぐれインドでは(毎日食べていますが)アルツハイマーの罹患率が米国の4分の1と少ないそうです。

また気分の落ち込みにもクルクミンは効果を発揮します。

ウコンは漢字で「鬱金」と書き、漢方では抗うつ剤として使われています。脳内の幸せホルモンであるセロトニンと脳の神経細胞を育てる神経栄養因子を増やして、うつを改善するといわれています。

週に1回はカレーはいかが?

運を呼び込むには心の「癒やし」が必要と言われています。心に安らぎがあれば精神が心地よい状態になり、さまざまな雑念を消し去ってくれます。そして仕事や人生にも前向きになれ、ひいては幸運を呼び込めます。

つまり、運を呼び込むには心の「癒やし」が重要です。どうやって心を癒やすのか?スポーツや座禅等、色々あるが今回は音楽のヒーリング効果を活用したい。クラシックのいわゆる環境音楽に癒やしのパワーがあるのは「脳を休ませる」ことが出来るからである。

音楽を聴く場合、人の脳は感覚をつかさどる「右脳」を使う。ただし歌詞が付いている曲のときは言語をつかさどる「左脳」も使うことになる。歌詞がない方が左脳を休ませることができるので同じクラシックでもオペラなどは不向きです。クラシック音楽にはストレスを軽減する効果も指摘されている。強いストレスにさらされた時に分泌されるホルモン「コルチゾール」がクラシックを聴くと少なくなると言う。そして気分が快状態になると幸せホルモンの「エンドルフィン」も分泌されます。筋肉の緊張も和らぎ心臓の鼓動がゆっくりとなるために疲労回復につながり心身への効果は抜群である。

さて本題の、どの音楽がヒーリング効果が高いのか?

1位はモーツァルトの作品。なかでも「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第2楽章がオススメである。個人的にも聴くと疲れを癒やせます。

 

2位はバッハの「G線上のアリア」

 

3位はシューベルトの「アヴェ・マリア」

 

他にもメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」

 

ショパンの「ノクターン第2番変ホ長調」等々

 

あくまでも専門家の意見を参考にした選曲ですが、「自分は運が悪いなあ」という人はまずクラシックを聴いて運を呼び込んで下さい。

(追伸)

最近、ゆうちゃんがピアノをよく弾くようになりました。

近い将来、ゆうちゃんの弾くクラシックを聴きながら昼寝したいものです。

(写真2枚)

人差し指を「食指」というのは何故か?

「食べる」と関係があるのか?以前、登場した漢字学者の阿辻哲次さんの文章からまた紹介します。

中国は春秋戦国時代でのさまざまなエピソードを記した「春秋左氏伝」という文献に書いてある。

『鄭の国に宋という名前の若者がいて、ある日、宮殿に参内するため家を出ようとすると人差し指がひとりでにピクピクと動いた。そこで若者は「私の指がこうなると、いつも珍味が味わえるのだよ。」といっしょに参内する若君に語り、二人がそのまま宮殿に行くと案の定、大きなスッポンが料理されていた。』とある。

現在、壺に入っているのは塩か砂糖か、と味を確認する時に使う指は人差し指です。

スポーツでもドラフトで○○球団はA投手に食指が動いている、と使いますね。

漢字字典には「食欲が起こる。転じてある物事に対して欲望や興味が起こること」とあります。

漢字の奥の深さに、いつも感動します。

(追伸)

私は、明日、6月5日で65回目の誕生日となります。

「6」「5」の並びの日がいつかやって来ると思っていましたが・・・。

ゆうちゃんのいつもながらのお祝い文。

ありがとう。感謝しています。

(尚、家内も同じ誕生日です。)