幼少の頃に唇が荒れた時に、母親にはちみつを塗ってもらいました。おいしいものだから、すぐにぺろぺろなめて怒られたものです。

さて、はちみつの蜜源は日本ではレンゲ、アカシアなどが主流ですが世界で最も多いのはクローバーはちみつです。

はちみつは8割が糖質で果糖とブドウ糖が半々に含まれています。残りの2割はほとんど水分でタンパク質、ミネラル、ビタミン、ポリフェノールなどがわずかに含まれます。単糖類は体内でこれ以上分解されないので食後20分で吸収されエネルギーに変換されます。胃腸への負担も軽いので食事が摂れないときのエネルギー補給に向いています。

カロリーは、はちみつ100gで294kcal。砂糖は384kcalなので砂糖の代わりに使うと料理のカロリーカットにつながります。また、砂糖に比べ血糖値の上がり方が穏やかです。唯、難点は砂糖より中性脂肪を上げやすいので摂りすぎは要注意です。

さて最初に書いた唇の荒れですが、実際、雑菌感染から傷口を守る効果が期待できます。強いとろみが膜となり傷口を乾燥から守る効果もあります。

栄養剤、甘味剤として妊娠授乳期、肉体疲労時、病中病後などの栄養補給にも適しています。

はちみつは太古から人類が利用してきた天然甘味料なのです。

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