明治時代に日本人が1番食べる果物は「かき」であった。正岡子規の俳句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」や「さるかに合戦」にも出てくるあたりを考えるとポピュラーな果物です。

かきは和歌山県、奈良県、福岡県などが産地である。「かきが赤くなると医者が青くなる」と言われるように、かきは栄養成分が多い。ビタミンCは温州みかんの2倍あり、リコペンやがん抑制効果のあるβークリプトキサンチンを豊富に含む。かきを食べるとカリウムが多いので利尿作用により尿量が増えます。そのためか、かきを食べると体が冷えると言われます。

一方、いちじくはアダムとイブにも登場するようにアラビア半島に起源を持ち、人類最古の栽培植物である。日本には15世紀半ばに渡来した。愛知県、和歌山県、兵庫県が産地である。いちじくは植えた年から果実がなり、花が咲かず果実がなるという意味で無花果と記載する。いちじくは江戸時代に胃腸を整え、のどの痛みや痔を治めると記されている。いちじくはカリウムなどのミネラルを豊富に含み、糖としてはブドウ糖と果糖を50%ずつ含むことからすっきりした甘みを持つ。この点が含有する糖の70%がショ糖であるバナナと大きく異なります。

みなさんは、かきといちじく、どちらが好きですか?両方?

 

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