新型コロナウィルスの第6波で困っている。

新規感染者数が10万人を突破した。

私も属する、愛媛県保険医協会も訴えてきた「病床削減」政策の見直し。一向に見直そうとせず、ピークアウトを待っているだけである。

度重なる医療崩壊の結果、国民皆保険制度も機能しなくなった。戦後、初めての事態だ。何と言っても厚労省の医療費削減政策に行き着く。

「病床機能再編支援事業」という名の病床削減を全く見直そうとしなかった。

つまり病床数を増やすことなく新型コロナを、やり過ごそうというのである。

近代国家の出発点は国民の生命と財産を守ることである。スゴイはずの日本は、もはや国家の体をなしていないと感じるのは私だけであろうか。

 

 

 

中国で冬季オリンピックが行われている。

雪と言えば、中国の唐代の詩人、白居易の「夜雪」の一節が有名である。

「夜深くして雪の重きを知り 時に聞く竹の折れる声を」。

当時、作者は左遷の身で冷たい寝具に寝付けず、窓を見ると外が明るい。しばらくして竹の音に雪の多さを知ったと描く。寂しさがしんしんと伝わってくる。

そんな詩情を伝統に持つ中国の首都、北京で冬季五輪が開催中である。

雪と氷が演出したすばらしい競技を見て、コロナ禍のうつが晴れるようなフェアプレーに期待したい。

 

 

(追伸)

以前(1/17)に登場した同級生K君のグアム島恋人岬展望台とタモンビーチの写真を掲載します。

 

「うなぎのぼり」の語源を調べると諸説あります。

「川をまっすぐにのぼる様子」。

つかもうとすると上へ上へと逃げるため、ともありました。

葛飾北斎の「鰻登り」(うなぎのぼり)は後者です。

天に向かってもがく巨大なウナギとしがみつく人間の姿を滑稽に描いています。

商売の売り上げや学校の成績なら、この慣用句は大歓迎。

しかしコロナにより世の中は暗いニュースばかりである。

つかみどころがないウィルスとうまく付き合うすべを、もう少し覚えてもいい頃合いだと思います。

(追伸)

コロナ禍の中、まりかも ちっちゃなマスクをつけて幼稚園へ。

元気で行って下さいね。

 

 

 

 

 

「東のアンコウ、西のフグ」と言われるほど珍味として重宝されているアンコウ。

江戸時代には水戸藩から将軍家へ献上されたこともあり東の代表格の魚でした。

私も研修医の時に先輩に「アンコウ鍋」の専門店によく連れて行ってもらいました。食べたことがなく、驚きでした。(神田近辺。いせ源。)

英語ではアンコウはangler fish(釣りをする魚)とも呼ばれ、主としてプランクトンや小魚を食べます。

さてアンコウは「背骨以外、食べられないところはない」と言われキモ、身、エラ、皮、トモ(ひれ)、ヌノ(卵巣)、水袋(胃)を「7つ道具」と呼び、さまざまな味覚を楽しむことが出来ます。

栄養価を調べると100g当たり58kcalと低カロリーで、良質のタンパク質を含みます。脂質と炭水化物はほぼ含まれていません。またビタミンA、C、Eは全食品の中でもトップクラスの含有量です。

是非、機会があれば、あん肝やあんこう鍋を食べて下さい。体が温まりますよ。

 

 

 

 

 

人生を60年以上、送ってきて思うことがある。

色々な失敗があった。何と言っても最初のつまづきが大学入試の失敗。東京は駿台予備校(すんだい)へ入学したことである。多くの友人が新入学で大学のキャンパスライフの楽しい毎日を送っているのに私はお茶の水へ通勤となった。

「浪人」というネーミングも今でも嫌いである。皆さん「浪人」で検索して下さい。「古代において戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のこと」とある。これではあまりにも差別表現ではなかろうか?

さて、色々な失敗を経て今があるが、言えることはたとえ失敗したとしても、その後に良い変化が起きる可能性は十分にあるということです。

長い目で見れば、失敗は失敗で終わらないということをどうか忘れないで下さい。

 

 

「退職金」について調べてみました。

みなさん、当たり前に思っているでしょうか?

文献をひもとくと、原型は江戸時代中期までさかのぼりますが、現在の形で産業界に普及したのは第2次世界大戦後の労働組合の活動が起点です。

1946年、日本電気の労働争議で「生涯を電気産業に捧(ささ)げた子が如き従業員に対しては定年退職後10年間の生活保証をなすべき」との協定が結ばれたのを機に広がりを見せ、現在に至ります。

「電産の興亡」によると、定年退職後10年間というのは当時の平均寿命から算出されました。

要するに全生涯にわたり生活を保証するという意味です。

しかし今はどうでしょう?退職後の人生が平均で20年以上にもなるとは当時は、なかなか予想できなかったと思います。

今後、どうなっていくのでしょうか。

 

 

太古から人類を苦しめてきた感染症である。

世界各国の死因の首位になるなど「亡国病」と恐れられた。

結核菌がアフリカに出現したのは数万年も前である。人口密度が低い遊牧生活の時代には散発的であったが、文明が発達し都市に集中するにつれて急速に拡大した。各地のミイラに残された罹患の痕跡から数千年前にはすでに全世界的に蔓延していたことが明らかにされている。

日本に限って話します。江戸時代に江戸や大阪などの都市に人口が集中するにつれて結核も蔓延し始め、肺結核は「労咳」(ろうがい)と呼ばれていた。

家系による遺伝的な疾患と考えられ患者が存在する家は差別の対象となった。

産業革命によって生糸を生産する紡績工場が典型で重労働、粗末な給食、過密な寮生活の中で次々に結核に侵される状況が「女工哀史」や「あゝ野麦峠」に描写されています。死亡原因の順位が下がったのは第二次世界大戦の後の混乱が落ち着くころでした。

(追伸)

ゆうりも早いもので4月より地元の宇和島南中学校に進学になりました。

みんな元気に過ごしています。

 

 

「教育」で一番、生徒に聞かれて答えるのが難しい質問は「何故、勉強しないといけないの?」です。

親も教育者もこの返事があいまいだと子供は迷ってしまいます。

教育で一番大切な3原則は次の3つです。

①愛されている存在、愛が動機(最高の動機)

②存在だけで価値がある。(最高のセルフイメージ)

③人生の目的は世の中を良い方向に本質的に変革すること。(最高の目的)

親は子供に言葉とスキンシップで「愛している」ことを毎日、何度も伝えることが大切です。

幼少期に、この3つを身につけさせる(マインドセット)と健全に育ちます。

①の「愛」があれば承認欲求がありません。

②の「存在価値」を認めてやれば生きていることに喜びが生まれます。

③の生き方は、人生が楽しく充実した生き方になります。

以上の3原則は王が身につける帝王学の基本です。

「将来、王になった時に困らないように勉強をしなさい」が、一番すぐれた解答です。王は国民を守るために自分の命を捨てる覚悟が出来ている使命感を持つ者です。

今日は「役不足」という文字について考察します。参考文献は、日本サービス協会の澤野弘さんから引用致しました。

例えばA部長が従業員B君を呼んで「新企画がんばれよ」と言ったとします。B君が答えとして「私では役不足ですが、がんばります」と答えたとします。

しかしこれは間違いです。「役不足」とは「その役は自分の力量に不相応に軽い」ことを意味します。逆の意味になり「そんな仕事、やってられるか」と不満を持っているように受け取られかねません。正解は「役不足」でなく「力不足」です。

又、役員会でA部長が「B君にはこの企画はまだ役不足だと思う」も間違いです。正解は「B君にはまだ力不足だと思う」です。

一方、「役不足」は相手を尊重するときにも使います。例えば「Cさんには役不足かと思いますが、よろしくお願いします」は「Cさんには簡単過ぎて申し訳ない」という思いやりの言葉です。

「役不足」と「力不足」。使い分けをして下さい。

 

 

 

私の東京医科歯科大学時代の同級生、K君とはいまでも長く付き合っています。田舎生まれの私を東京育ちのK君(開成高校卒)は色々と学生時代、指南してくれました。

彼は野球(阪神ファン)、囲碁、将棋と何でもこなしていました。囲碁は一生懸命、教えてくれましたが私がなかなか上達しませんでした。

また、K君の他にA君、別のK君と計4人で教養部を含めて計6年間、春、夏休みは日本全国を汽車で旅行しました。北海道から山口までです。夜はもっぱら麻雀でした。本当に楽しい想い出です。

そんなK君はカメラも趣味です。彼から去年もらったメールをそっくり転用して写真を掲載します。

すばらしいプロ並みの写真を撮っていますのでこれからも時々、掲載します。

同級生は皆さん、大事に付き合って下さい。

:小笠原諸島父島の出航風景

地元の漁船やクルーザーが船が湾を出るまで並走してくれます。とても印象的な出航風景です。

:小笠原諸島父島は島外より若い人々が居住を希望して来島するため、平均年齢がきわめて若く、子供も数多く見られる点が特徴的です。ただし、医療施設は診療所のみですので、出産は都内23区か里帰りですることになります。ちなみに急病人が出た場合には、父島には空港がないため、硫黄島より出動した自衛隊ヘリが急病人を硫黄島に運び、硫黄島からは自衛隊機が都内に病人を移送するとのことです。