ビジネスマンが訪問する際は、身だしなみに要注意です。

ぎりぎりの時間で到着すると、ワイシャツの襟元は乱れ、ほてった顔に汗が噴き出しています。そのままあいさつをすると、相手に余計な気をつかわせてしまうでしょう。

「身だしなみ」は漢字で「身嗜み」と書きます。

「嗜む」は「見苦しくないように整える」という意味もあります。これは外見と心の持ち方のどちらも「相手への敬意」が含まれています。

予定時間より10分前には到着し訪問直前に身だしなみを整え、さわやかな雰囲気で訪問しましょう。

 

 

古くは快傑ゾロやバットマンまで西洋のヒーローは目元を隠している。片や日本の正義の味方、例えば昭和の鞍馬天狗や月光仮面は口元をしっかり覆っている。

マスクをつけることへの抵抗感の差は、こんな文化的背景の違いから分かる。

以下、東大名誉教授で「顔学」を究める原島博さんの話である。人間は顔の下半分で感情を表し、上半分で私は何者かという識別情報を伝える。だから会話する相手の口元が見えないと気持ちがよくくみ取れないという。

日本に比べ欧米の人々が口を隠すことを嫌うのは、情緒を豊かに表現するのが自然な社会だからです。マスク文化で今回、分った日本と西洋の違い。こんな歴史的背景があったんですね。

でも、そのおかげで日本人はコロナ感染の予防をマスクでしっかり行っています。

 

 

 

世界各国が新型コロナウィルスとインフルエンザの同時流行を警戒している。

英国政府は、今年のインフルエンザは早期に流行が始まり、昨年流行がなかったために例年の1.5倍の大きな流行になる可能性を指摘して、インフルワクチンの接種を呼びかけている。

確かに今冬にインフルエンザとコロナが同時流行すると臨床現場は今までになく混乱する。そして発熱や咳嗽の患者が来ると、両方を調べないといけなくなる。

インフルエンザは小流行であってもコロナの数十倍となるのです。

インフルは日本全国で600万人が例年発生しています。一方、コロナは昨年以来の総数は151万にとどまっています。インフルエンザワクチンは合併症を持つ高齢者でも重症化による入院防止の効果がありますので、是非、今年はインフルワクチンを接種して下さい。

尚、インフルとコロナの同時感染は重症化することが報告されています。

当院では10月15日からインフルワクチンの接種を行います。

 

 

新型コロナ感染症がほぼ落ち着いてきましたが、乾燥する冬に向かってまだまだ第6波の到来は、誰にも分かりません。ただ、過去5回に凝りて(?)、ワクチンの第3回目接種が内定しています。

おそらく年末から医療従事者が行われ、その後は誰からは未定です。

私は現在、毎日30~40名のワクチン接種を続け、国民の90%接種完了へ向けて当院の医療者全員で努力しています。発熱外来は下火ですが、まだまだ油断禁物です。

それと10月15日からのインフルエンザワクチン接種も重荷です。今年は生産数が去年より少なく、おそらく早く品切れになると思います。私は去年、流行がなかった分、今年は要注意と考えています。

また、コロナオンライン診療や、コロナ患者さんの健康観察(毎日)も続けており、当分、暇にはならないと気を引き締めています。

 

紳士のフォーマルな装い「タキシード」。

19世紀末に従来の燕尾服から長い裾を省いた夜の略礼装として広まった。

英国発を思いがちだが実は米国発です。ニューヨーク郊外の地、タキシードパークに由来します。

その語源は先住民の言葉「タクセド(クマの巣穴)」です。この地を別荘地として開発したタバコ王ロリラード家の子弟が1880年代にタキシードパークの夜のパーティーで燕尾服の代わりに着た短い上着が話題となり流行しました。

コロナ禍でなかなかフォーマルの服を着ることもなくなった昨今ですが、また落ち着いたらパーティーで着たいものです。

(追伸)

越智クリニックの前身、後藤田内科の後藤田公夫先生が亡くなってから35年が経ちました。孫達が先日、掃除に来てくれました。

きっと天国から、ほほえんでくれていると思います。

 

 

フランスの高級ブランド「エルメス」の包装といえば鮮やかなオレンジ。

戦前は薄いベージュ色だった。第2次世界大戦の物不足でベージュがなくなってしまい「残っていた強烈なオレンジ色の紙を使わざるを得なかった」のがきっかけである。

戦後、紙の色を決めるにあたって創業家一族のジャン・ゲラン・エルメスが戦時中の目の覚めるような印象が忘れられず、包装紙の色をオレンジにした。オレンジ色の包装は1945年に商標登録した「四輪馬車と従者」のマーク。年号と年によって異なるテーマが書かれた茶色のリボンと共にブランドのトレードマークになっています。

さすがフランスだと感じますね。

 

 

(追伸)

まりちゃんの幼稚園帰りの写真です。

制服が似合ってますね。

 

 

H・Gウェルズが1898年に発表した「宇宙戦争」は繰り返しドラマや映画になったSFの古典である。人類は火星から来た侵略者の兵器に家畜のようにさらわれ反撃もむなしく絶滅の崖っぷちに追いやられる。

もはやこれまでと思われた人類を救うのは目に見えない病原体です。地球上の生物は共に生きる過程で免疫を獲得しているが、宇宙から来た彼らにはそれがない。それまで無敵だった破壊者は瞬く間に打ち倒されて屍(しかばね)の山に成り果てる。

免疫の要となる抗体の発見は1890年。そして1901年にジフテリアの血清療法が最初のノーベル賞に輝いた。1度かかった病気にかかりにくいことを人は経験則から知っており、免疫という概念も古くからあったらしい。

新型コロナウィルスとの闘いでも最初の武器は免疫で、ワクチンはそれらの力を引き出すだけである。しかし時間が経つと抗体は減り、ウィルスは変異して免疫をかいくぐろうとする。これも実は自然の摂理なのです。共生していくしか方法はないのかも知れません。

 

 

 

テレビ離れがひどい。NHKの「国民生活時間調査2020」が発表され「プレジデントオンライン」が詳細を分析している。

「毎日TVを見る人」は全体の8割を切り、10代・20代のおよそ半数はTVを見なくなった、と。

並行してインターネットの利用率も分析しており、平日にインターネットを利用する人は全世代で45%、このうち16~19才は80%、20代は73%、30代は63%、30代を境に「TVを見る人」との割合が逆転する。70才以上ではTV95%に対しインターネットは20%に過ぎないのです。

極論すれば若い世代はネット、高齢者はTVとなります。

しかし悲観しているばかりではなく、TVという箱では見なくなっているが“映像コンテンツ”の視聴自体は決して落ちていません。スマホでドラマや映画、バラエティーを若い人は見ています。

「TV離れ」は進んでいますが「映像コンテンツ離れ」は進んでいないようです。

 

 

9月4日厚労省から新型コロナの重症化リスクが高いとされる感染者の死亡率についての現状が発表された。

9要因について10万人の感染者の死亡率を調べたところ次のような結果であった。

慢性腎臓病が最も高い13.95%で同病でない人の20倍だった。慢性閉塞性肺疾患(COPD)が10.19%、がん8.35%、糖尿病4.76%、肥満1.55%となった。

また9要因が一つもない人の死亡率は0.41%だったが、一つ以上ある人は全体で2.28%と約5.6倍になった。要因が多いほど死亡率は上がり、1つの人は1.38%、2つなら3.8%、3つは5.2%、4つ以上は9.69%だった。

年代別の死亡率は64才以下では重症者リスク要因がある場合でも0.60%未満だったが、65才以上は6.89%。高齢者の死亡率はインフルエンザ同様、高いことが浮き彫りになりました。

 

片頭痛というのは頭の片側に起こる発作性のズキズキとした痛みで、脳の神経の部分的な炎症により起こると言われています。

発作の前にギザギザした光が見えたりするような前兆が起こることがあり、発作は吐き気などを伴うことがあります。

この片頭痛は実は食事と関係があると言われています。

オメガ6系脂肪酸と呼ばれる成分で、その代表のリノール酸はコーン油などの食物油に多く含まれていて頭痛の引き金になります。

一方、神経の炎症を抑える働きがオメガ3系脂肪酸で、その代表はEPAとDHAです。これらは青魚の油の成分として有名です。

つまりEPAとDHAを増やしリノール酸を減らす食事を摂ることで頭痛が減ってくる、という論文が見られました。御参考までに。