「65才以上の方のワクチン接種を7月末までに」という国の方針で愛媛県も例外にあらず、急ピッチで接種を進めている。

今回、保健所の依頼で5月23日(日)、三越での集団接種に参加した。当院から看護師3名も帯同した。医師は8名体制で問診を行い、問診表を見ながら接種可、不可更に15分か30分待機を次々と決めて行きます。

約3時間で500名近くの方を接種出来ました。

終わって医師が集まり今回の三越での、受付から問診、接種までの流れが非常に遅滞なくうまく行ったこと、更にショック等は見られなかったことから今後どんどん集団接種を拡大して愛媛県民の全員接種終了を目指そうと誓い合いました。(写真の注射は当院の看護師です。)

 

 

 

 

「コロナの世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ」が国際双極性障害学会や生活リズム学会で発表されました。

その中の自己管理術をいくつか紹介します。

1. 自宅待機や在宅勤務であっても、自分自身で毎日決まって行う日課を設定しましょう。そうすることで、あなたの体内時計は安定して働くようになります。

2. 毎日、一定時間を屋外で過ごすようにしましょう。(密閉・密集・密接の3密の状況を避け、一人でいられる場所で)。体内時計の時刻合わせには、朝の光が欠かせません。朝といっても、お昼近くよりは、午前中の早い時間帯が望ましいでしょう。

3.  毎日、運動をしましょう。できれば、毎日、同じ時間帯で。

4.  毎日、同じ時間に食事をしましょう。食事の時間になっても、食べたくない時もあるかもしれませんが、それでも時間が来たら少量でもよいので何かを口にしましょう。

5. 日中の昼寝(特に、午後遅くの昼寝は)は避けましょう。もし、どうしても昼寝が必要な方は最大でも30分以内に抑えましょう。昼寝は、夜の深い睡眠を妨げます。

6. 自分自身に合った、起床と就寝の時間を決め、一貫してその睡眠リズムを保つようにしましょう。もし、あなたが夜型ならば、たとえ家族の人より少し遅く寝て、少し早く起きることになったとしても大丈夫です。毎日、同じ時間に床につき、同じ時間に起きることがポイントです。

 

 

一子相伝というお酒を34周年の記念にいただき、賞味しました。とてもおいしい焼酎でした。

「一子相伝」とは、学問や技芸などの師がその奥義、秘伝、本質を自分の子どもの中の、ひとりだけに伝えて他の者には秘密にすることだそうです。

このお酒は山元酒造(鹿児島)が自信を持って造っている逸品です。1万本限定で造られたようです。

いただいた方の気持ちを深読みすると「私の外科医の手技を長男のみにそっと教えろ」ということでしょうか?

感謝致します。

 

 

新型コロナ感染症について語るとき、やはり100年前のスペイン風邪を参考にせねばならない。

患者数6億人、2000万人~4000万人が死亡したとされるが、これはやはりウィルス風邪の起源である。

ウィルス学者は過去のウィルスを探索しようと、ロシアでは融解した永久凍土層から出土した動物の死骸を分析し先史時代のウィルスの研究を始めている。

既に永久凍土に長年、閉じ込められていた感染症が出て来ている。2016年にロシア極北シベリアで炭疽(たんそ)が集団発生して子供1人が死亡している。

今後、永久凍土が溶けることは、コロナよりもっと怖いウィルスが出て来て世界で流行するかもしれないとウィルス学者は述べている。

追加ですが、黄熱病に倒れた野口英世の解剖を行った病理医のウイリアム・ヤングが剖検の8日後に亡くなった。おそらく剖検中の黄熱病ウィルス感染だったと言われている。

怖い話ですね。

 

 

いよいよオリンピックが7月23日に迫ってきた。

開催にYesかNoか?その議論よりも全国民が自分の市や県の感染、つまり「今そこにある危機の対策」に精一杯なのが実情である。もちろん菅首相の開催したい気持ちも分からなくはない。やらないと莫大な投資の回収が出来なくなるということと、今まで頑張ってきた選手達の気持ちも尊重したい。

しかし今回は国民の命がかかっている。人命は地球より重いと以前から言われてきた。

お膝元の東京では新型コロナ対策も、手詰り感を呈している。

国会では野党の「No」の声はたくさん聞いているが、与党(自民党、公明党)の議員からは開催の是非についての意見がほとんど出て来ない。変異株の外国からの侵入に怯える東京都民。はたして東京都知事、小池さんはいかなる決断を下されるのでしょうか?とに角、急いで欲しいと思います。

尚、私の周囲の医師たちは、ほとんど方が「No」です。

 

 

コロナ感染症で一番、打撃を受けているのは飲食店である。とても辛い状況が続いている。

では日本全体の企業がそうかとなると実は潤っている企業もある。

テレワークの普及や巣ごもり時間の増加でスーツはさっぱり売れないが家具は絶好調のようだ。人々の行動や意識が変わり、レジャーボートや水上バイクなどを操縦できる小型船舶免許の合格者まで急増したそうである。

アウトドアスポーツの典型としてゴルフ産業にも追い風が吹いている。

患者さんも、よく「平日、行ったら満員で一杯だった」とゴルフ景気に驚いています。

「風が吹けば桶屋がもうかる」の江戸時代のことわざを思い出しますが、やはり、片寄った景気は嫌ですね。

 

日本人のインスタントの原点は粉末スープと味噌なのです。歴史をさかのぼってみましょう。

日本人は手軽ということに対して情熱があります。もともとは江戸時代から始まりました。

一番初めが「納豆汁セット」です。

毎朝、納豆売りがやってくるときに「即席納豆汁」を一緒に売っていました。刻んだ納豆に粉末のカツオ節と味噌、ネギがセットになっています。お湯に入れれば納豆汁の完成。お湯に入れるだけでできるということで主婦にはずいぶん重宝されたようです。

日本人は「サッポロ一番」味噌ラーメンが大好きです。日本人のインスタントの原点だと言ってもいいでしょう。

「手軽」と「手抜き」は違います。

日本人は味のよい「手軽」を楽しんできたのです。

 

最近よく取り上げていますが、1月からずっと天気の変動が激しく、春になっても低気圧と高気圧が交互にやってきて寒暖差がはっきりしています。そのたびに同じ表現が使われますが「三寒四温」とは良く言ったものです。

もとはこの言葉、中国東北部の冬の気候を表す言葉です。

症状的には閃輝暗点(視界の中心からギラギラした光が徐々に広がり数十分で治まる症状)があって片頭痛につながってゆきます。

基本的には交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまうからです。

とに角、自律神経のバランスを整える生活を心がけることが大切です。毎日、同じ時間に起き、朝食はしっかり食べる。適度に体を動かし湯船にゆっくり入る。

漢方薬もよく使われますが、天気痛がいつ自分の体に表れるのかを知っておくことが重要です。

気を付けて下さい。

 

 

今、我々開業医はどういう生き方をしているか、をお話しましょう。

もちろん科によって違いますが、どの医院もコロナ対策に追われているのは言うまでもありません。手指消毒から始まって換気はどこも一緒の基本対策です。一番、神経を使うのがコロナ感染症疑いの患者さんです。当院では隔離個室に入っていただいて必要に応じて血液検査や、医師会検診センターへのPCR検査依頼に相当時間を割かれます。どうしても不要不急に該当しない県外出張者も多く、「まあこれくらいの症状ならいいか」から「いや待てよ」まで、さまざまな苦難を開業医は連日して居ります。

一年前にはあまり居なかった若年層も増えて居り、「若いからまあ大丈夫か」が通用しなくなり、本当に神経をすり減らします。

医師会や保険医協会も厚労省に何度も、医療従事者への手厚い援助を求めていますが、残念ながら良い回答が得られていません。

1日も早く、膝をつき合わせての歓談や、のびのびゴルフをしたいものです。

 

コロナ禍で私の母校愛光学園の健診出張が去年は中止となった。さて今年は?と思っていたら、感染対策をしていますので行います。と依頼があった。

行くと体育館が写真のように、各診察室毎にブロックされていて安心して健診をすることが出来た。フェイスガードも装着した。中~高校の6学年(1400人)を11名の検診医でさばく訳である。みんな愛光卒の医師のみである。嬉しいことに50期の愛媛大の女医も加わり、2時間少しでやり終えた。

ブロックをすることで従来は女生徒のみは別の部屋で担当の医師が診ていたが今回は、感染対策のみならず女子生徒も安心して診る体制が出来、コロナ禍のおかげで色々なアイデアが涌いたのでしょう。

中学部は女子の進出もあって200人定員で140人が男子、60人が女子と、昔とは隔世の感がある。

さっきの50期生は愛光に初めて女子を迎えた1期生なのです。

再来年は愛光学園も70周年を迎えます。