年の瀬がやって来ると、私の家の周りでもボランティアの人が大声で「火の用心」の掛け声をかけてくれます。

この言葉が広く使われるようになったのは江戸時代です。

都市化が進み、江戸の大火が相次ぎました。

大阪でも、最大の被害とされる「妙知焼け」(1724年)では市中の3分の2にあたる1万千軒が焼失したそうです。

時代が経て、木造から鉄筋コンクリートに移っても猛威の火は恐ろしいです。2年前の京都アニメーションの事件もそうだし、今回の北新地の火災も恐ろしい。悪意を帯びた炎は許せません。

日経新聞には「火の用心」に「人にも用心」と付け加えたら、と書いてありました。

 

 

 

患者さんで、いつも笑顔のDさんが居ます。

ある日、「Dさんはどうしていつも笑顔でいられるのですか?」尋ねました。

するとDさん曰く「その方が自分も周りも楽しいでしょう」と単純明快でした。

Dさんはいつもニコニコしていて隣に座っている人に話しかけたり、ぐずる子供をあやしたりしています。そしてDさん存在で待合室全体がとても明るい雰囲気になります。

どうか皆さんも自分の表情が暗いことに気がつくと、「笑顔、笑顔」と自分に言い聞かせて下さい。

「笑う門には福来る」です。

(追伸)

よく「孫の顔をみると癒される」とみなさん、言います。確かに孫は笑顔が多いからだと思います。

まりかの笑顔です。

 

 

街中で販売促進の類いの誘いがあった時に足を止めてしまい、よくよく聞くと怪しい勧誘だった。「いや結構です」ときっぱり断れる人がいる一方で、長話に付き合ってしまう人もいます。心の中では「断りたい」と思っているのに、どこか気まずさや申し訳なさを感じて抜け出すタイミングを失う。

こういった方に覚えておいて欲しいのが、「脳は他者への共感と分析的思考を両立できない」というケース・ウエスタン・リザーブ大学の研究(2012年)です。

脳には他者に対して理性や感情をつかさどるネットワークと論理的・数学的な部分をつかさどるネットワークがあります。これを同時に働かすことは実はとても難しいのです。

あやしい商法では「なんで呼び止められたんだ?」と間をつくって分析するようにして下さい。

 

 

和菓子より饅頭が好きという人は多い。温泉街で湯気を見ると、ひとつ食べたくなる。

まんじゅうが日本に伝来したのは鎌倉、室町時代。中国に留学していた禅僧が伝えた点心のひとつである。

砂糖が庶民の手にも入るようになった江戸中期には、さまざまなまんじゅうが作られ、すっかり庶民菓子となった。

一方「中華まんじゅう」の始まりは、中国。最初に出来たのは肉まんでした。

「饅」の字を用いて「饅頭(まんとう)」と変化し、日本に伝わると「頭」を訓読みして「まんず」、それが転じて「まんじゅう」になったそうです。

みなさんはケーキ派ですか、まんじゅう派ですか?

 

日本人の好みは「冷えた炭酸」の部分にある。

江戸末期まで存在しなかったものが「炭酸飲料」だ。これは明治になって発見されたもので最初はサイダーだった。日本人は無類の炭酸好きである。最近は「強炭酸」がブームのようである。

日本は湿度が高いから炭酸の刺激が心地いい。ビールだけではなくサワー系が人気なのもそのせいでしょう。

幕末になって海外から最初に入ってきた酒がワインとビール、ウィスキーとブランデーだった。このときの幕府の役人は「ワインよし、ビールなおよし」であったそうである。ビールは肉でも魚でも野菜でも合う。

明治になって日本人の生活を大きく変えたものの筆頭はビールかもしれない。

黒船は「肉とビール」を運んできたと言えるのである。

どうかコロナ明けに「ビールでまず乾杯」といきたいものである。

 

 

最近のTVニュースやワイドショーはコロナをはじめとした暗い話題ばかりが多いです。

人は基本的にネガティブな情報に目が行ってしまう傾向があります。これを「ネガティビティー・バイアス」と呼びます。本来は明るいニュースもあるはずなんですが、陰うつな話題ばかりを想起してしまうのは人間である以上、仕方のないことでもあるのです。

ミシガン大学での研究で「平均的な人間はポジティブなニュースよりもネガティブなニュースによって皮膚の電気反応や血液量、心拍数に大きな影響を受ける」との結果が出ました。

メディアから流れる暴力的なニュースやネガティブな報道は長期的に心理的悪影響をもたらす―イギリスの心理学者デイビー博士の言葉です。

「こんな悲惨な事実がある」と知ることは大事ですが「こんなに頑張っている人達が居る」といった気持ちが明るくなるニュースを知ることもとても大事です。良いニュースをキャッチするクセをつけて下さい。

 

 

「嚙む力」が弱いと、循環器疾患になりやすい。

日本人の一般住民を対象とした研究でそんな相関関係が明らかとなった。

国立循環器病研究センター等の共同研究チームが大阪府吹田市の50~79才の一般住民のうち歯科検診を受診した1547人を追跡した所、嚙む力=最大咬合力が低い人は高い人に比べて循環器疾患の新規発症リスクが最大5倍も高かったのです。

「嚙む」という動作が脳の血流を増やし脳を活性化することも報告されています。とりわけ、記憶をつかさどる海馬や集中力をつかさどる前頭前野の血流が増えて活性化するようです。

心臓突然死を防ぐためにも日頃から「しっかり嚙めているかどうか」を意識し、歯にトラブルがある人は、きちんと治療して下さい。

(追伸)

①秋、深くなり黄色く色付いたイチョウの落ち葉がじゅうたんです。

まりかが和霊公園で遊んでいます。

②ゆうり(小6)が、遅ればせながら九州へ修学旅行に行き(長崎~福岡~大分)、おみやげを送ってくれました。(じいじにトラ、ばあばにゾウ)。長崎のカステラなんかは懐かしいです。

私の時は、別府温泉だったのを想い出しました。

 

 

 

今やスマホは日常生活に欠かせません。

私達は毎日、コロナワクチンを行っていますが、注射後の15分の観察休憩を見ていると、ほとんどの方がスマホをいじっています。友人、知人に「今日、打ったよ」等のメールもしていると思われます。

さて東京の友人より通勤中のスマホの話を聞きました。友人は仕事に忙殺されるなか、通勤車内で読む、スマホの小説が癒やしだと言います。邪魔されず自分だけの世界に没頭できる時間はとても貴重だ、と。

さて電車内でスマホゲームに興じる人が居て、人の背中や腕に押し付けたりします。押しつけられた人が、はねのけると逆切れしてにらみ返されると。でも、これは完全にアウトです。

どうか電車内では人の迷惑には絶対にならないようにスマホを操作して下さい。

現在のスマートフォンの元祖ともいえる移動体通信用機器「ショルダーホン」のサービスをNTTが本格的に始めたのは昭和60年のことです。これは自動車電話を車外にも持ち出せるようにしたものでした。

当時、2次会等に行くと高級店では社長クラスの人が多く持っていて、それが一種のステータスになっていました。

1人1台の携帯電話は当時、SFマンガのトピックだったが平成に入るとポケットに収まるサイズの携帯電話が普及しました。

そして後のスマホへ発展していきました。

さてショルダーホンの経験がある方は何kgあったと思いますか?正解は3kgでした。

 

 

「めまい」の患者さんは相当来院されます。

典型的なメニエール病もあれば頭位発作性めまい、前庭神経炎、中枢性めまい等、さまざまである。

また「回転性」か「浮動性」か等、さまざまである。

さて、治療にメイロンの注射は大昔から使われる。この語源を調べてみると「迷路」であり、かつて旧日本海軍の船酔いや飛行機酔いのために開発されたという逸話がある。

日本発の薬のため、わが国では使用頻度が高く、保険適応でもあります。

メイロンの有効性についてはまだまだ未知の部分が多いようですが頻用されているのは事実です。

当院もメイロンや漢方薬を使って治療しています。