昔から手や指をケガした時に傷をなめたことはないですか?母親に言われて「なめていたら治る」と言われた記憶があります。しかし他の動物にも同じ行動がみられます。

今回は「唾液の力」について考えます。

唾液は唾液腺から分泌される。耳下腺、顎下線、舌下線から分泌されますが、実際には口腔内に広がる粘膜から分泌されます。だから唾液腺の手術をしたから唾液が急に少なくなるわけではありません。

さて唾液の役割は①食物を柔らかくさせ、そしゃくしやすいようにする潤滑作用。②むし歯を予防する役割。酸性化するとむし歯になりやすくなるので中和する。③抗菌作用や粘膜の修復作用。

特に③についてヒスタチンと呼ばれる唾液中のタンパク質が血管の新生、細胞同士の接着などに影響し、傷の再生を促進することが解明されています。

やはりケガをしたら、すぐ「なめる」か?

あまりこの検査は最近行われないですが、船舶免許診断書等には残っています。

色の見え方(色覚)には多様性があり、生まれつき色の見え方が多くの人と少し違う人がいます。

日本人では男性で20人に1人、女性は500人に1人の割合です。

決して白黒の世界ではなくカラフルな見え方ですが混合しやすい色が多くの人と異なります。

色の見え方は生涯変わらないので悪くなることはありません。

ただ人々の安全を守るため鉄道運転手や航空管制官にはなれません。警察官、自衛官などは色覚の程度によって就職できない場合があります。

更に気になることがあれば眼科で精密検査を受けて下さい。自分の「色覚特性」を知っておくことは大切です。

 

コロナウィルス感染への警戒心から「受診」が減っているが、精神科だけは別のようである。

精神の不調を抱える人々にとっては通院は不要不急の外出ではなく、きわめて切実な問題なのである。

日本では精神疾患の受診者数は年々、大幅な増加傾向を示している。厚労省の「患者調査」によると、総患者数が2014年に392万だったのが2017年には419万となっている。17年には約30人に1人が精神科を受診している計算となる。

受診に対する抵抗感や周りの偏見が減少したことも無関係ではないでしょう。

内訳は多い順にうつ病、総合失調症、不安障害、認知症。この数年はうつ病、認知症が増えている。とくにうつ病は、ひとりで悩み自分を責めるだけで受診を遅らせ症状を悪化させている。

「コロナうつ」が増えると予想される昨今。

早めの対処をして下さい。

(追伸)

初夏に咲く花木で「スモークツリー」があります。ヨーロッパから中国にと広く分布します。花柄が遠くから煙がくすぶっているように見えるので、この名前がつきました。

松山近郊のTさんのお家に咲いていたのをいただきました。院内でも飾ってみました。

コロナに関係なく咲く花にホッとしています。自然の悠久さに安心感が涌きますね。

新型コロナウィルスの正式名称は「重症悪性呼吸器症候群(SARS)コロナウィルス2型」であり、略称は「SARS-COV-2」となる。このウィルスは8番目のヒトのコロナウィルスである。

ヒトに感染するこれらのウィルスはすべて動物からやってきたと考えられる。どの動物からやってきたかはこれらのウィルスに遺伝的に近縁のウィルスがどの動物に存在するか調べることで推定可能である。

それを調べる方法が「系統樹解析」と呼ばれる手法である。

これを用いると、ヒト腸内コロナウィルスとOC43に近縁なウィルスはウシやシカ、イヌに存在する。229Eに近縁なウィルスはラクダに、NL63に近縁なのはコウモリといった具合。これらの動物からヒトに感染することでヒトのコロナウィルスになったと考えられます。

2003年以降のSARSやMERSコロナウィルスに近縁なウィルスはコウモリに存在し、コウモリから感染したと思われる。

我々はコロナウィルスに包囲されていて、共存していくしかなさそうである。

(追伸)

コロナによる、暗い話が続きますので、しばし忘れるために、子供の屈託のない笑顔を見たいと思います。

まりかは幼稚園へ行き出してから、しっかりしてきたのと姉のバレエのポーズ等も取るようになりました。

ポニーテールも似合いますね。

 

今回、新型コロナ騒動で外出自粛が続いた。過去に経験のない事態である。

巣ごもり生活について日経新聞(5月18日号、春秋)に面白い記事が出ていた。

毎日毎日、巣ごもりをしていると曜日がわからなくなる。それに近い生活をして日本を守る護衛艦の話である。

確かに洋上に出ると今日が〇月〇日かが分からなくなる。そこで「月曜パスタ」とか「日曜鍋」という風にしていると隊員達は今日がいつか?が分かるのである。旧日本海軍以来の伝統である。海上自衛隊自慢の金曜カレーである海軍カレーは日本でカレーライスが普及したルーツとも言われている。

海上自衛隊では任務を終えて港に帰るまで「あと5カレー」などと数え、待つそうである。

真のコロナ明けまであと何カレーだろうか、と隊員達もがんばっているそうです。

 

原産地は地中海東部。ユリ科の多年草です。日本には江戸時代に伝わりました。

春から初夏が本来の旬です。

グリーンとホワイト。どちらの品種も同じです。

ホワイトは日光に当てずに栽培するので葉緑素が作られず白いままに育つのです。

グリーンアスパラガスは100gあたり22㎉。低カロリーですが栄養は豊富です。うま味成分のアスパラギン酸やβカロテン、ルチンも多く含まれています。

私も昔からアスパラガスは好物です。

色々な料理を楽しんで下さい。

 

 

大昔にブログで書いたことがあるが「ビッグコミック」(小学館)で連載中の長寿劇画「ゴルゴ13」が新型コロナの影響を受け、今日、25日の発売号から当面休載となった。

1968年の連載開始以来、休載は初めて。

なんと私が中学生の時から休みなくであるから本当にギネスものである。私の最大の愛読書である。

作者のさいとう・たかをさん(83才)によると、10人超のスタッフによる分業体制であり、原稿用紙に直接執筆するスタイルを取っている。長時間で密集する環境であることを考慮して、スタッフの健康を守るための英断である。

A級スナイパー・デューク東郷が主人公の劇画で商業誌の連載作品としては最長で総発行部数は2億部を突破しています。

政治家の麻生さんも熱烈なファンですね。

一日も早い再開を願っています。

まさかこんな分野にまで影響が及ぶとは夢にも思いませんでした。

 

コロナウィルスの出現により自粛が続き、特に高齢の方は家に引きこもる人が大半で、色々な弊害を心配する学者が多い。

その中で日光浴の重要性を指摘する学者がいる。

明治国際医療大学の伊藤和憲教授の弁を引用する。

日光浴をすると皮膚を強める意味があり、ビタミンDやセロトニンなどが生成される。特にセロトニンは「うつの物質」とも呼ばれ増やすことがストレスを緩和する効果がある。それと、疲労回復やアンチエイジング効果も期待できる。

御存知のようにビタミンDは不足すると筋肉や骨が弱くなり、小児では、くる病、成人では骨軟化症を引き起こすことは有名です。

ワクチンや治療薬の少ない今、免疫力を高めるために日光浴をすることは非常に重要です。

アメリカでは物の表面に付着した新型コロナウィルスを調査したところ、暗がりではウィルスの半減に6時間かかったのに紫外線の強い太陽光ではわずか2分で半減した、との発表がされています。100%とは言いませんが参考にして下さい。

家に1日中、ジッとするのはやめて他人との接触に注意して30分でも日光浴(散歩です)をして下さい。

 

 

コロナ騒動で今まで私の体験のない生活様式が加わった。「ステイホーム」なので外食に行けない。そこでお取り寄せと言う訳である。

少し前に長男が東京で病院帰りにラーメンをテイクアウトして家で食べたらすごくおいしかったと。

私も松山市内の料理屋さんから天丼のテイクアウトをしましたが十分においしかったです。

東京では予約1年待ち等の名店の料理をデリバリーやテイクアウトで初めて食べたという話が多くあるそうです。

ただ、そういう有名店は一握りで、多くの飲食店が、瀬戸際に立たされている現実を見聞きすると胸が痛みます。

早く収束に向かい、1部でも解除になって、また飲食店が復活することを願っています。

 

「接触を8割減らせ」の国の大号令のもと、生活は一変しました。日本はコロナ肺炎の死亡者数の少なさで世界中から絶賛されていますが、同時に毎年の自殺者数がG7の中で最悪なのも心配です。今回も緊急事態宣言の前と後で自殺者数がどう動くかを特に精神科医は心配しています。

ではどうするか?

①者間距離をとって歩け!

②家庭内でもソーシャル・ディスタンスを!

③家を出よう。家族のために!

西浦教授も言ってますが、長いゆっくりしたランニングを者間をとってするのは大事です。当院の高齢患者でも「外に出たらすぐにコロナ菌を吸って死んでしまう」と家に引きこもって寝たきりの人が増えています。今後大きな問題になりそうです。

さて②ですが、今まで適当に家族間の不在があったのが、密着することで不平、不満、愚痴から発して暴言と暴力の応酬が始まることがあります。いわゆる「コロナDV」の本質です。家庭内でも意識的に距離をとって下さい。少々、よそよそしい関係を続けて下さい。

だから③の考え方も、時には必要だと思います。