9月29日のブログ「胃班」の中で膵がんの診断の難しさを書きました。

その後、国立がん研究センター(築地)より「膵がんは発見時には43.4%が転移していてstage4の末期がんである」と衝撃的な発表がされました。毎年3万人もの命を奪う膵がんは自覚症状に乏しく腫瘍マーカー(CA19-9等)も進行期にしか当てにならないので現実的でありません。

そこで多くの専門家に相談した所、今の段階での最良の方法は年に1回、特に50才を超えたら腹部CTとお腹のMRIであるMRCP(MR胆管膵管撮影)が良いという結論になりました。エコーの場合は腸のガスや脂肪が邪魔して1cm以下の病変を見つけるのは難しいです。昔はERCPと言って(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)我々もよくやりましたが、これは患者さんには苦しい方法です。

膵がんは5年生存率が7.7%と悪性度が高く転移が早い。早期発見、早期治療しかありません。

気になる方は受けてみて下さい。

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