ドジョウ
孫に「ドジョウ」を知っているか?と聞くと、見たことも聞いたこともないと言う。
早速調べてみた。英語のローチ(loach)はドジョウの総称である。
環境省のレッドリストを見ると準絶滅危惧種に指定されている。
おりしも日経新聞春秋に次のような記事があった。
北大路魯山人はこんなふうに書いている。
「美味(うま)くて安くて栄養価があって親しみがあり、家庭でも容易にでき万事文句なしのもの」。柳川鍋を言う。稀代の美食家が礼賛した料理こそが、どじょう鍋。
ささがきゴボウと一緒に煮て卵でとじる。滋養に優れた夏の味覚である。
私も大学で東京に住んでいた時に、よく先輩にどじょう鍋の専門店にお茶の水周辺に連れて行かれた。しかし今や家庭で食べるのは容易ではないようだ。
こうして孫のように、全く知らない世代が増えて、みんなの食習慣から抹消されてしまうのが何とも悲しい。
「昭和よ、もう1度」である。
想い出(1)
最近、現代の若者には考えられない、いくつかの昔の出来事を時々、話したいと思う。
①開業して37年になるが、35年くらい前は、夜によく診てくれと呼ばれ、飲酒運転で何人も診療した。中には、翌日、おばあさんが、「先生、きのうは、お酒飲んでいたのにありがとうございました」とメロンをくれた。きっと、まっ赤な顔だったのだろう。法律のない時代の話である。
②2007年にスマホが誕生する前はポケットベルであった。車に乗っていても不思議に公衆電話は反対車線にあり、よくUターンして電話をしたものだった。一番辛かったのは日よう日に船釣りに行ったときにポケベルが鳴った時。急いで帰ったが、全くたいした用事でなかった。とうとうその日は釣りをやめて帰宅した。
③院内旅行と称して25年間くらいは毎年、2泊3日の旅行をしていた。北は知床、南は沖縄、上海もあった。もうこんな、ぜいたくな旅行は2度とないと思うと昭和は良かったとつくづく思うのである。
④今から20年以上前だろうか?
当院で呼吸器系の困った入院患者が居た。そこで2~3回、電話で知己のあった日赤のO先生に電話して教えてもらった。
するとそれから1時間半ほど経って何と、そのO先生が私の診療所に来てくれた。「自転車で来たので迷いました」と。そしてすぐに患者を2Fから呼んで診察していただいた。
私もであるが患者さんも喜んだのは言うまでもない。医師の善意である。やがてO先生は任期が切れ九州へ帰ったが以来、ずっと連絡を取りながら、特に呼吸器の質問を携帯やメールで教わっている。更には冬には愛媛の紅まどんなを送り、先生からは冬に「カキ」を送ってくれている長い長い付き合いが続いている。
人格、実力共にすぐれた医師であると今でも尊敬してやまない。
何のために
現在、ビジネスの世界で頻繫に見聞きする「モチベーション」という言葉。
「意欲」や「やる気」といった意味で使われます。もとは心理学の用語で、意欲の源となる「動機」を指します。1998年に日本が初出場したサッカーワールドカップの頃から盛んに使われるようになりました。
皆さんにとってモチベーションを高めるものは何でしょうか?生活のため、自身のスキルアップ、難しい仕事をやり遂げる、あるいは周囲からの励ましの言葉など人それぞれにあるでしょう。
大切なのは自分の働きが誰かに喜ばれることを意欲の源泉に出来ること、更には働きの目的が自社の目的や理念と一致していることです。
どうか「モチベーションアップ」が自分だけのためではなく周囲の役に立って欲しいです。
コスモス
会員の意見
全国保険医協会の新聞を読んでいると日本は広いし色々な考え方や知識を得られる。
今日は2人の方の意見を載せてみる。
①ジャパニーズウィスキー新時代(北海道岩見沢 竹内文英先生)
日本のウィスキー蒸留所は、1924年に操業を開始した「山崎蒸留所」とニッカウイスキー余市蒸留所である。日本に蒸留所は五十数ヵ所ありましたが、2010年頃から世界的にジャパニーズウィスキーが高い評価を受けて以降、日本のウィスキーは世界的なブームになりました。
現在では116ヶ所あります。中でも厚岸蒸留所は世界的に注目を浴びています。2022年には「ワールドベスト・ブレンデットウィスキー」部門にて世界最高賞を受賞しました。
ビールもですがウィスキーも皆さん、いかがですか?
②マイナンバーカードについて考察(奈良の歯科医)
IT先進国の韓国では日本とは異なり個人番号さえ分かれば保険情報にアクセス出来るためカードなど無くても保険診療を受けられます。
なぜ日本はマイナンバーカードに固執するのか?
ひとえに医療DXで世界の先頭に立ちたいと言う、下品な功名心見え隠れします。
同感です。
(追伸)
今回の山登りは「淡路ヶ峠」(あわじがとう)。
市街中央から東に5kmほどの場所にあります。標高は273mです。
私は「ガンバる赤シャツコース」から登りました。
頂上からは真下に道後平野が一望出来ました。
桑原中学校の裏手から登る「青い空 坊ちゃんコース」もあります。他に「マドンナコース」もあるそうです。
登ると、土よう日の診療の疲れが一気に取れました。
帰りは、いつものかき氷。今度は「赤しそ」でおいしかったです。
名月
9月になって夏の暑さもやわらいできました。
これからはおいしい食材が豊富に出回る季節です。「実りの秋」「読書の秋」「芸術の秋」など、さまざまな秋を楽しみたいものです。
9月の異称は「長月」(ながつき)。これは「夜長月」が語源とされ、夜が次第に長くなることを表しています。
さて中国から伝わった五節句の一つ重陽(ちょうよう)の節句(9日)。特に「9」は1桁の数字の中で最も大きな陽の数。この「陽」が2つ重なる9月9日は「重陽」と言われ、たいへん縁起のよい日です。
さて旧暦8月15日の夜は「十五夜」と呼ばれ、この夜の月は「中秋の名月」として一年で最も美しい月と言われています。今年の十五夜は9月17日にあたります。
お月見の風習は平安時代に中国から伝わりました。
その他、9月は敬老の日(16日)、秋分の日(22日)があります。
9月を楽しんで下さい。
舌の鍛え
舌が衰えると、食べ物でよくむせる、口内が乾く、風邪をひきやすい、いびきをかく等の症状が出ます。
舌は筋肉で出来ており、鍛えなければ衰えてしまう。硬い物をよく食べていた昔の人に比べて、現代人はあまり、かまない。これが舌の筋肉低下を招いています。
全体が上あごにぴったりと付いているのが舌の正しい位置ですが現代人は舌がどこにも触れていない「落ち舌」状態になっているのです。
福岡の今井一彰院長が考案し、今や全国の小学校や医療機関でも指導されているのが「あいうべ体操」。「あーいーうーべー」と発声し口や舌を大きく動かし口回りの筋肉を鍛えて下さい。
最後にソフトパンよりフランスパンが望ましいです。人と話す、音読する、歌を歌うのも舌が鍛えられます。
桃子さんのリクエストに応じて今度はメロンの氷でした。
運を天に任せる
1983年の7月15日、ファミコンが発売されました。ファミコンは国内のみならず海外でもヒットし、一時代を築きました。
開発したのは1889年創業の任天堂株式会社です。創業者である山内房治郎氏が京都で小さな店を構え花札を製造したのが始まりとされています。
社名の由来ははっきりしませんが三代目社長の山内博氏が「運を天に任せて与えられた仕事に全力で取り組む」と定義しました。任天堂は人に愛される数々のヒット商品を世に生み出しています。
これは「天は自ら助くる者を助く」という言葉のように、天が味方するほどに社が一丸となり力を尽くして働いた結果なのでしょう。
何事も全力で取り組む姿勢はすばらしいです。
尚、京都は京セラ、ワコール、任天堂などすばらしい企業を算出していますね。