「箴言21」を今日は読んでみた。

「どんな場合でも慌てない人となるには平素の言動を出来るだけ落ちついて行う様心がけるべきである」人生に生ずる錯覚や過失というものは、その原因が心が慌てたときに多いからである。

慌てるというのは心がその刹那(せつな)放心状態に陥って行動と精神とが全然一致しない状態を言うのである。

言いかえると心があっても、なきに等しい状態になるのである。

例えば手に持っているものを忘れて、その物品を紛失したと早合点して大騒ぎして捜すという、ふつうなら考えられない珍芸をみなさん、したことはありませんか?

これは精神が一時的に、もうろう状態になって思慮も分別もなくなっていたからである。平素の心がけが大切である。

その昔、聖徳太子が手紙を書きつつ他人とも談話をし、また数学の計算をするという驚異的な人であったことを皆さん聞いたことがあるでしょう。これは精神のコンセントレーション(統一)さえ確実にできれば誰にでも出来ることです。

どんな時でも平素の言動を出来るだけ落ちついて行うように心がけて下さい。

 

 

 

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