現在、感染の中心になっているオミクロン株、特にBA2は感染しても多くは重症化しないで軽症で済むと言われ軽視している人が多いです。

しかし甘く考えていると心臓に深刻な事態を招く危険があります。今年2月、米国の「ネイチャーメディシン」にコロナによって心臓や血管の後遺症リスクが高まる可能性を指摘する論文が載りました。

新型コロナにかかった人は重症・軽症にかかわらず発症後1年間に20種類に及ぶ心臓や血管の疾患の発症リスクが高くなっていました。

不整脈、心筋炎、心筋梗塞、脳梗塞、心不全、脳卒中のリスクが全て上昇しています。

ふだんから血管にダメージを与えるような生活習慣の改善を心がけて下さい。また高血圧、糖尿病、高脂血症等の薬は必ず継続服用して下さい。

命を守るためにも「コロナにかかると心臓や血管の疾患リスクが上がる」と意識しておいて下さい。

(追伸)

宇和島の孫達はコロナの事もあり今回はやって来ませんでしたが、仲良い写真を送って来ました。

すくすくと育っているようです。

 

 

 

新大陸の原住民にO型が多い(70~100%)と言う。もともと新大陸にはマラリアがなかった。それが16世紀にスペイン人によって持ち込まれ、今日では多くの地域がマラリア汚染地帯になっています。しかしその時、同時に持ち込まれた天然痘のほうが大きな影響を及ぼしました。

数十年の間に原住民の9割が亡くなり、インカ帝国やアステカ帝国が滅亡したのです。

さて重症化リスクについての研究ではA型+AB型がB型とO型と比べて9.8倍も重症化しやすいことが分かりました。

新大陸の住民にO型が多いのは、天然痘の大流行の結果のようです。

B型は天然痘に対して生存確率が高かったのですが、マラリアによってその後は淘汰を受けて結果的にO型がもっとも生き残る可能性が大きく、そのまま今日に至っているようです。

インカ帝国滅亡の原因が天然痘だったとは・・・!?

 

(追伸)

宇和島は天赦園の上り藤。きれいですね。

お友達と一緒です。

 

 

平安時代の主な3大死因は結核、かっけ、皮膚病。かっけは御存知のように食文化に強く影響し、主に栄養失調が原因で発症してしまう病気です。

鎌倉時代になると、玄米を主食とし少ないながらも肉も食べていました。玄米はタンパク質や脂質、食物繊維やビタミンB1など、ほぼ完全栄養食と言っていいです。

しかもこの時代のご飯は蒸して作る「強飯」(こわめし)でとにかく硬い。日本咀しゃく学会が実験した所、鎌倉時代の食事は咀しゃくが2654回、時間は29分かかった。江戸時代になると1465回、22分となった。現代人は620回、11分です。

咀しゃくが多いと唾液が出てウィルスの対策にもなり小児肥満も減る。

現代食はハンバーグやパスタなど、あまり、かむ必要がないため唾液量が減り、さまざまな病気になりやすいようです。

昔のように「するめ」を食べたいですね。

(追伸)

先週、束の間の春休みを利用して、1泊だけ孫達がやってきた。

夜の散歩、参拝等を行った。

中学生になったゆうりは、随分と大人になった。参拝の祈り事を尋ねてみると「ウクライナの人達が早く回復しますように」だった。

コロナが終息してゆっくりと会いたいものです。

 

 

 

孫のゆうりが宇和島の番城小学校を卒業し、宇和島南中学校へ入学した。

論語では「十有五にして学に志し」とあるが、これからは、学問に打ち込んで欲しい。私は愛光中学に入学し愛光寮に入った時の想い出がずっと残っている。

親元を離れ、色々と勉強しないといけないんだ、と。孤独感が強かった。

ゆうりは幸い、自宅通学なので寂しさはないと思うが、12年間、健康にすくすくと成長してきた。

これからに向けてエールを送りたい。

尚、3才の時はこうでした。

 

 

「卒業」という言葉。

「卒業は学校の規定の全課程を修了すること」とある。幼稚園は卒園となる。

私にとって一番泣けたのは、小学校の気がする。愛光中、高校の高3の時の卒業式は大学入試も控え、感慨にふける暇はなかったし、大学の卒業式も医師国家試験が控えて、これまた感慨はなかった。

小学校の時は、みんなと別れて「松山」の愛光中学へ行かないといけないのも寂しかった理由の一つである。6年間の色々、先生にたたかれたことや、遊び回ったことなどが走馬灯のように想い出されて悲しい気分になった。「仰げば尊し」も、こみ上げるものがあった。

さて、孫のゆうりも3月24日に番城小学校を卒業した。コロナ禍にありながら学校の配慮で歌は歌えたそうで、娘も泣きに泣いたようである。卒業ソングも「栄光の架橋」「道」「さくら」「旅立ちの唄」等、時代の変遷があるが、人生の重要な節目であることは間違いない。

ゆうちゃん、おめでとう。

 

ライバルはどの世界にも存在します。

自分がライバルに追いつかないため、ライバルの悪口を言ったり、及ばないことで落ち込んでいないでしょうか?

しかしここで気持ちを切り替え、ライバルのすごいところや評価されている所を俯瞰(ふかん)して探してみると良い部分が見えてきます。

そして、素晴らしいと感じたことは、口に出して本人にも周りにも伝えて下さい。

相手も喜び周りも温かい雰囲気になります。

自分自身にもプラスの循環が生まれます。

相手を認めてほめることにより、コミュニケーションもうまくなり、身につけたマナースキルも生きてくると思います。

(追伸)

まりかも3月20日で5才をむかえました。

プレゼントをいただいた方に厚く御礼申し上げます。

ゆうりを目指して成長して欲しいものです。

 

 

3月11日を以て当院も35周年を迎えます。

昭和43年開院の前身、後藤田内科から通算すると、53年の歴史となります。

去年も書きましたが、ずっと50年近く、来院されている方も多く、長寿を祈っています。

地域のかかりつけ医としてますます頑張りたいと思いますので応援の程、宜しくお願いします。

(追伸)

ゆうちゃん まりちゃん、うれしい手紙ありがとうね。

 

 

 

 

最近の統計によると男女の死亡年齢に顕著な違いが表れています。

2018年の人口動態調査から得られた結果は、最も長生きなのが配偶者と死別した人で、これは男女共に変わりません。

一方、未婚者、有配偶者、離別者の死亡年齢中央値に男女で著しい差が出ています。

①男性・・・最も早く亡くなるのが未婚の人(約66才)、次が離婚している人(約72才)、そして配偶者のいる人(約80才)、配偶者と死別した人(約86才)と続く。

②女性・・・配偶者がいる人(約78才)、次が離婚している人(約81才)、未婚の人(約82才)、最も長生きなのが、配偶者と死別した人で、約92才でした。

私も普段から感じていましたが、女性は男性よりも1人で生きていくことに耐性と適応性が強いと思います。

(追伸)

まりちゃん、遠足に出かけるそうです。

マスクをきちんとして、どこに行くのかな?

 

「うなぎのぼり」の語源を調べると諸説あります。

「川をまっすぐにのぼる様子」。

つかもうとすると上へ上へと逃げるため、ともありました。

葛飾北斎の「鰻登り」(うなぎのぼり)は後者です。

天に向かってもがく巨大なウナギとしがみつく人間の姿を滑稽に描いています。

商売の売り上げや学校の成績なら、この慣用句は大歓迎。

しかしコロナにより世の中は暗いニュースばかりである。

つかみどころがないウィルスとうまく付き合うすべを、もう少し覚えてもいい頃合いだと思います。

(追伸)

コロナ禍の中、まりかも ちっちゃなマスクをつけて幼稚園へ。

元気で行って下さいね。

 

 

 

 

太古から人類を苦しめてきた感染症である。

世界各国の死因の首位になるなど「亡国病」と恐れられた。

結核菌がアフリカに出現したのは数万年も前である。人口密度が低い遊牧生活の時代には散発的であったが、文明が発達し都市に集中するにつれて急速に拡大した。各地のミイラに残された罹患の痕跡から数千年前にはすでに全世界的に蔓延していたことが明らかにされている。

日本に限って話します。江戸時代に江戸や大阪などの都市に人口が集中するにつれて結核も蔓延し始め、肺結核は「労咳」(ろうがい)と呼ばれていた。

家系による遺伝的な疾患と考えられ患者が存在する家は差別の対象となった。

産業革命によって生糸を生産する紡績工場が典型で重労働、粗末な給食、過密な寮生活の中で次々に結核に侵される状況が「女工哀史」や「あゝ野麦峠」に描写されています。死亡原因の順位が下がったのは第二次世界大戦の後の混乱が落ち着くころでした。

(追伸)

ゆうりも早いもので4月より地元の宇和島南中学校に進学になりました。

みんな元気に過ごしています。