日本最古の歌集「万葉集」にコオロギを詠んだ歌が七首残されていることから、すでに奈良時代には虫の音(ね)を愛でる文化が存在していたようです。

平安時代では虫の音を楽しむことを「虫開き」と呼び、皇族の嗜み(たしなみ)の一つとされました。その後、江戸時代には庶民にも「虫開き」が広がります。

江戸の町では虫を売り歩く「虫売り」が商売として成り立つほどに「虫開き」が流行しました。

卵を温めて「ふ化」させ、野生のスズムシより早く成虫に育てて高値で売り出す業者もあったほどです。

西洋では虫の音はノイズと捉えられることが多いです。

日本人は美しい虫の音に包まれながら、秋の夜長を楽しんで下さい。