「剣菱」(けんびし)。酒を飲む人なら知らない人はいないが、業界では取材拒否の蔵として有名で、そのつくりは長らく謎に包まれていました。

ホームページには、「造り手と飲み手。その両者が500年かけて築いたドラマ。その両者によってこれから築き上げられていくドラマ。それが剣菱の歩みです」とある。1505年の創業以来、伊丹から灘へと舞台を移しながら造り続けている。

一昨年、代替わりし、白樫政孝社長になってから情報公開が進んだ。本社蔵を含めて蔵は4つあり季節雇用が90人、社員が10人。なんと製造部隊は100人とすごい。

酒の紹介はここではしませんが剣菱酒造には3つの家訓があるそうです。

①止まった時計でいろ・・・いたずらに流行を追わず愚直においしい酒を造り続けろ。

②酒のためには費用を惜しまず使え・・・手元にある資金は酒を買っていただいた結果。酒づくり以外のことには金を使ってはいけない。

③お客様の手の届く価格にする・・・酒を1部の人の楽しみにしてはならない。利幅の大きすぎる商いは信用を失う。

すばらしい家訓です。私も応援します「剣菱」。

 

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