「認知症」は本当にこれから大事なテーマであり、薬の開発のみならず予防法がさまざまな文献に投稿されている。

興奮や攻撃性といった周辺症状を抑制する薬はあっても「治す」薬はない。

さて今回は予防法でお勧めなのが「歩幅を広くする」だ。国立環境研究所の谷口優研究員の発表を参考にしてみる。群馬県と新潟県在住の1000人以上の歩行を測定し歩幅を「広い」「普通」「狭い」と3つに分け4年間以上、認知機能の変化を調べた。

666人のうち認知機能の低下が最も多く見られたのが歩幅の狭い群。最も少なかったのが広い群であった。狭い群のリスク比は3.39倍で普通の群は1.22倍。疫学調査で3倍のリスクの違いが出るのは珍しく、それほど歩幅が認知機能の低下に大きく影響するそうです。

これまでも歩行速度(歩幅×歩調)が落ちると認知のリスクが高くなることは指摘されていたが、歩幅と歩調のどちらが関係しているかが分からなかった。結果は歩幅で、歩幅を広げると脳と足の間の神経伝達が刺激され脳の活性化が期待できるそうです。

是非、ためして下さい。

 

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