昔々の話を孫によくしてやりますが、その中に「鶴の恩返し」と「天女の羽衣」があります。

美女に、か細い声で「一夜の宿を・・・」と言われ泊めてあげたら、そのまま棲みついて甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた上に、見たこともないような美しい高価な布を織ってくれた、と言う話。子供心には「いいなあ」としか、感想はなかったです。

次に富士山に近い「三保の松原」が有名な「天女の羽衣」。天から降りてきた「天女」が羽衣を松の枝に掛けて海で遊んでいた。それを覗き見していた漁師が松の枝に掛けておいた羽衣を隠したために天女は飛べなくなってしまう。ここから先は各地で色々あり「近江型」は、天女が仕方なく漁師と結婚して子供を産むものの隠された羽衣を見つけて天に帰る。「丹波型」は、帰れなくなった天女を老夫婦が引き取り、なぜか酒を造るのが上手い天女のおかげで金持ちになれたのに、「自分の子ではない」と追い出してしまった、とか。

日本は広いですね。

 

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