夏は「熱中症」に注意。これは誰でも知っています。

ところが、汗をかいて脱水になり血液が「ドロドロ」になり、それによって血液の塊(血栓)ができて血管をふさぎ夏血栓を引き起こします。熱中症では血栓による血流の滞りは生じず、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓は起こしません。水分や塩分を取り、体を冷やすことで回復していくケースが多い。それに対して夏血栓の大半はすぐに病院で血栓溶解の治療を行わないといけません。

特に夏血栓で脳梗塞を起こしたら、4時間半のデッドラインが重要です。

熱中症と共通している症状はめまい、疲労感、倦怠感、動悸、息切れなどですが、鑑別のポイントは体の片側に表れる症状です。

夏血栓では顔や手足のまひ、しびれ、口のゆがみなどがどちらか片方に表れます。ろれつが回らないのも夏血栓です。

そしてその背景に高血圧や動脈硬化がふだんからある方。(高齢者が多いです。)

まずは熱中症と同じく水分補給は絶対必要です。「夏血栓」一知識として覚えておいて下さい。

 

 

 

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