落語と並んで古川柳の世界でも医者はしばしば取り上げられている。

人情と笑い、そしてお色気にも溢れた江戸川柳の世界の一部を出しました。

医者の奥の手もやはり逃げるなり

責任逃れのヤブ医者たち。

唐本(とうほん)は かごに乗るとき ばかり入れ

唐本は中国の古典医書。ろくに読めもしないのに見栄を張って持ち歩いている。今も居ますね。

お脈をと 我が為ならぬ 手をあぶり

冷たい手で病人の肌に触れないようにするのも良医の心遣い。

医者のあと 石屋にかかる 残念さ

サジを投げた医者のあとは僧侶(葬儀)と石屋(墓石)の出番となる。

親の目を 盗んで息子 鼻が落ち

悪所に通って梅毒となったのだ。

また面白いのをいつか載せますね。

 

 

 

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