本年は4月20日からです。二十四節気は深く考えられている先人の知恵です。

あらゆる社会活動が活発になり始める頃で、あっという間に過ぎる頃です。

穀物を潤す春の雨に恵まれる「穀雨」。

長く降り続く雨は「春霖」(しゆんりん)と呼ばれる。そして雨が降った後は気圧の関係で一時的厳しい寒さに見舞われることも多く「寒の戻り」と呼ばれています。

一説ですが春先眠気に襲われるのは脳が体温調節に疲労しているからだと言われています。

立春から数えて88日目の夜を「八十八夜」と呼ぶが、「八十八」の字が「米」という字に成り立つことからも農作物に縁起の良い日とされています。

昔の人の知恵に驚かされます。

(追伸)

K君のきれいな写真をどうぞ。

左は伊豆七島・新島(にいじま)の白ママ断崖、後ろの島は神津島(こうずしま)。ママとは新島の方言で「崖」を意味します。

右は鵜渡根島(うどねしま)(手前の島)伊豆七島・利島(としま)(後ろの島)、遠景は富士山と伊豆半島です。

 

お正月などの祝い膳には、箸の中ほどが太く両端が細くなっている柳箸を使います。「柳に雪折れなし」と言われるように柳はしなやかで折れにくいことから縁起がいいとされているからです。

両端が細くなっているのは片方は人間、もう片方は神様が食べるためとされています。

正月に年神様と一緒に食べることで、一年の幸せと健康をいただくのです。

さて、箸の名前の由来には諸説あり、人間と食べ物をつなぐ命のかけ橋からという説があります。箸が使えなくなることは食物が口に入らなくなり死を意味します。

外で使用した割り箸にもその人の魂が宿ると考え、そのまま捨てませんでした。災いにならないように食べ終わったら割り箸を折り、箸に宿った魂を自分に戻してから捨てたそうです。

「箸を折る」のも深い理由があるのですね。

 

(追伸)

3月11日で当院が35周年を迎えたことは前に報告しました。

さて、そのことを知った高齢の女性患者Kさんが、実に手間暇かけて、鶴を(ペーパータオルで)記念にと折ってくれました。Kさんは、ほとんど全盲なのですが、本当に真心がこもっていて嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

新大陸の原住民にO型が多い(70~100%)と言う。もともと新大陸にはマラリアがなかった。それが16世紀にスペイン人によって持ち込まれ、今日では多くの地域がマラリア汚染地帯になっています。しかしその時、同時に持ち込まれた天然痘のほうが大きな影響を及ぼしました。

数十年の間に原住民の9割が亡くなり、インカ帝国やアステカ帝国が滅亡したのです。

さて重症化リスクについての研究ではA型+AB型がB型とO型と比べて9.8倍も重症化しやすいことが分かりました。

新大陸の住民にO型が多いのは、天然痘の大流行の結果のようです。

B型は天然痘に対して生存確率が高かったのですが、マラリアによってその後は淘汰を受けて結果的にO型がもっとも生き残る可能性が大きく、そのまま今日に至っているようです。

インカ帝国滅亡の原因が天然痘だったとは・・・!?

 

(追伸)

宇和島は天赦園の上り藤。きれいですね。

お友達と一緒です。

 

 

平安時代の主な3大死因は結核、かっけ、皮膚病。かっけは御存知のように食文化に強く影響し、主に栄養失調が原因で発症してしまう病気です。

鎌倉時代になると、玄米を主食とし少ないながらも肉も食べていました。玄米はタンパク質や脂質、食物繊維やビタミンB1など、ほぼ完全栄養食と言っていいです。

しかもこの時代のご飯は蒸して作る「強飯」(こわめし)でとにかく硬い。日本咀しゃく学会が実験した所、鎌倉時代の食事は咀しゃくが2654回、時間は29分かかった。江戸時代になると1465回、22分となった。現代人は620回、11分です。

咀しゃくが多いと唾液が出てウィルスの対策にもなり小児肥満も減る。

現代食はハンバーグやパスタなど、あまり、かむ必要がないため唾液量が減り、さまざまな病気になりやすいようです。

昔のように「するめ」を食べたいですね。

(追伸)

先週、束の間の春休みを利用して、1泊だけ孫達がやってきた。

夜の散歩、参拝等を行った。

中学生になったゆうりは、随分と大人になった。参拝の祈り事を尋ねてみると「ウクライナの人達が早く回復しますように」だった。

コロナが終息してゆっくりと会いたいものです。

 

 

 

孫のゆうりが宇和島の番城小学校を卒業し、宇和島南中学校へ入学した。

論語では「十有五にして学に志し」とあるが、これからは、学問に打ち込んで欲しい。私は愛光中学に入学し愛光寮に入った時の想い出がずっと残っている。

親元を離れ、色々と勉強しないといけないんだ、と。孤独感が強かった。

ゆうりは幸い、自宅通学なので寂しさはないと思うが、12年間、健康にすくすくと成長してきた。

これからに向けてエールを送りたい。

尚、3才の時はこうでした。

 

 

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウィルスで起こる。水ぼうそうが治った後もウィルスが神経節に潜伏。加齢、過労、ストレス、体調不良などで免疫力が低下すると活性化し帯状疱疹を発症する。

コロナやコロナワクチンで免疫力が低下して帯状疱疹が増えているという報告がある。

しかし、「アメナリーフ」等のよく効く薬も登場して、早期発見さえ出来れば、従来より早く治っています。

さて「帯状疱疹後疼痛」というやっかいな病態が時々、見られます。

「鎮痛薬は良くない」と飲まずに我慢する人がいます。しかしそれは症状を長引かせ、かえって治ゆを遅らせます。少しでも痛みがあれば迷わず飲むべきです。

さて帯状疱疹は80才までに3人に1人が発症します。50才以上に予防として帯状疱疹ワクチンがあります。

コロナを機に検討してはいかがでしょうか?

 

人の自慢話ばかり聞いていると、イヤな気持ちになってしまう人は多いと思います。

むしろ、それに対してひがみや恨みを募らせるよりも自分のことを好意的に思っている人に対して幸せを願う気持ちを持つ方が大事です。

米アイオワ州立大学で2019年に行われた研究では、他人の幸運を願うグループが最も幸福度が高く、不安が減少し共感性や他者とのつながりにおいてもプラスの作用が働いたことがわかりました。

そして「社会貢献をしよう」といった抽象的な目標の行動よりも「他人を笑顔にする」や「リサイクルの量を増やす」などの、より具体的で実行に移しやすい行動を行った被験者の方が幸福度が高かったそうです。まさに「情けは人のためならず」なのです。そしてイヤな人のたわ言には「ハイハイ」と受け流して下さいね。

(追伸)

左はK君が昔、4月1日に伊豆から撮った富士山の写真です。

桜が満開の頃に富士山がくっきり見えるのは珍しいそうです。富士山の左の山は愛鷹山だそうです。

右は修善寺梅林で、伊豆地方の名所です。

 

 

1月15日にトンガで大噴火があった。ある日本人曰く、現地とは国際電話もインターネットも不通状態が1週間続いたと言う。

こういう状態で有名なのがアマチュア無線(ハム)。自分の無線機から送信した電波を世界の誰かが直接受信して交信できる。

国際アマチュア無線連合は5つの国際非常通信周波数を決めており、世界のハムがその周波数帯でトンガとの通信を試みていたそうですが、トンガで無線機を持っていた人は数人でハンディ無線機による現地での通信用だったので海外通信は不可能だったとか。

結局、トンガと連絡ができたのは「衛星電話」経由だったそうです。しかし毎月、KDDI基本料金は5,900円だそうです。

ふと伝書バトを思い出しました。海上を800km飛べますからフィジーから730kmのトンガに飛べたのでは・・・。

 

「卒業」という言葉。

「卒業は学校の規定の全課程を修了すること」とある。幼稚園は卒園となる。

私にとって一番泣けたのは、小学校の気がする。愛光中、高校の高3の時の卒業式は大学入試も控え、感慨にふける暇はなかったし、大学の卒業式も医師国家試験が控えて、これまた感慨はなかった。

小学校の時は、みんなと別れて「松山」の愛光中学へ行かないといけないのも寂しかった理由の一つである。6年間の色々、先生にたたかれたことや、遊び回ったことなどが走馬灯のように想い出されて悲しい気分になった。「仰げば尊し」も、こみ上げるものがあった。

さて、孫のゆうりも3月24日に番城小学校を卒業した。コロナ禍にありながら学校の配慮で歌は歌えたそうで、娘も泣きに泣いたようである。卒業ソングも「栄光の架橋」「道」「さくら」「旅立ちの唄」等、時代の変遷があるが、人生の重要な節目であることは間違いない。

ゆうちゃん、おめでとう。

 

ライバルはどの世界にも存在します。

自分がライバルに追いつかないため、ライバルの悪口を言ったり、及ばないことで落ち込んでいないでしょうか?

しかしここで気持ちを切り替え、ライバルのすごいところや評価されている所を俯瞰(ふかん)して探してみると良い部分が見えてきます。

そして、素晴らしいと感じたことは、口に出して本人にも周りにも伝えて下さい。

相手も喜び周りも温かい雰囲気になります。

自分自身にもプラスの循環が生まれます。

相手を認めてほめることにより、コミュニケーションもうまくなり、身につけたマナースキルも生きてくると思います。

(追伸)

まりかも3月20日で5才をむかえました。

プレゼントをいただいた方に厚く御礼申し上げます。

ゆうりを目指して成長して欲しいものです。