邦明 越智

越智クリニック 院長 越智邦明

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葛根湯

葛根湯は正露丸と並ぶ家庭常備薬の代表格。風邪のひき始めの肩や首の凝り、頭痛や鼻水など諸症状に効くユーティリティープレイヤーである。1902年誕生の正露丸よりずっと歴史は古く、中国の後漢時代にはあったとされる。

落語のヤブ医者の小噺「葛根湯医者」も面白い。

「先生、どうも頭が痛くて」

「頭痛かあ。葛根湯をやるよ」

「先生、こっちは腹が痛いんです」

「腹痛かあ。葛根湯をやるからお飲み」

「その隣の方は?」

「付き添いでやって参りました」

「それは退屈だろう。葛根湯を飲みな」

「・・・・・」

それぐらい庶民に浸透していたようです。

成分はくず湯で知られる葛の根にしょうがやシナモン、麻黄などを混ぜたもので、ほとんど副作用はありません。子供にも安心です。

おうちに1包いかがですか?

 

睾丸

睾丸はラテン語でテスティス(TESTIS)と言います。

男性ホルモンの代表であるテストステロンは「睾丸のステロイド」という意味です。

古代ローマでは男性ホルモンであるテストステロンは正義感、忠誠心に関係していると考えられており、男らしい人はうそをつかないと解釈されていました。それ故、睾丸のない女性や睾丸を摘出した男性(宦官)は裁判の証人にはなれませんでした。

英語でもTESTISから派生したTESTIFY(証言する)やTESTAMENT(証拠)等の言葉があります。

テストステロンは睾丸以外の副腎でも作られ、正常男子では1日5mgが分泌されます。テストステロンは前立腺、陰茎などの発達を促すほか、筋肉や骨の発達、タンパク同化作用などに関わっています。

テストステロンが欠乏すると骨粗鬆症、記憶低下など加齢が進み高血圧や内臓脂肪の増加が起こり結果として心筋梗塞、脳梗塞のリスクが一気に上がります。

テストステロンは男らしさを作り、男らしさを維持する大切なホルモンです。この低下を防ぐにはバランス良くタンパク質を中心の食事を取ること、スクワットのようなコアマッスルを鍛える運動をすること、よく眠ること、等が必須です。

いつまでも男らしく・・・。

こころの健康

こころの不具合、例えば「うつ気分」になった時にどうすればいいのでしょう。

ある人は音楽を聴くと乗り越えられる人も居ると思います。

今日の救いのテーマは「運動」です。運動を続けている人はうつ病にかかりにくいという研究成果もありますし、うつで治療中の人も運動することで回復が助けられるという報告もなされています。

脳科学的には運動をすることで脳内の快感物質が増えて気持ちが楽になるという仮説が指摘されている。

一方、心理的には日々の悩みから一時的にでも離れられることが良い形で影響している。

例えばゴルフで例えると練習場で球を打つ間は少なくともそれまで考えていたも妄想やうつ気分とは無縁になれるはずです。すると帰りは爽快な気分になることはみなさん、体験があるでしょう。

「妄想に付き合わない時間をつくる」-これは運動がとてもよい手段と考えています。

スポーツの秋、楽しんで下さい。

 

ラーメンの歴史学

明石書店から「ラーメンの歴史学」という本が出版された。

著者のバラク・クシュナー氏が英語教師として来日して出会いハマッたラーメンを切り口に日本の食文化史を描き出した本。

今日、ラーメンは世界的には日本食として最も知られ、ロンドンなどでもブームの絶頂を迎えている。

日本で独自の発展を遂げ、海外進出を果たしたラーメンと今や世界を席巻するインスタントラーメンにスポットを当てている。

戦国時代の日本で暮らしたルイス・フロイスは日本では少量しか食べ物を盛らないと著書で指摘している。近代日本の軍隊では白米の供給にこだわった結果、脚気が頻発。食糧軽視の伝統は第2次世界大戦で悲惨な結果を招く。食糧の補給線を顧みなかったため、兵士の半数以上が飢えや病で命を落とした。軍隊はコメこそが国民食という考えを普及させたが終戦直後には肝心のコメが不足し、人々はパンやメン類等の小麦製品を代用品として食べるようになる。そこで、おいしく栄養価が高い食べ物としてラーメンが登場した。

是非、御一読下さい。

嚥下

「嚥下」つまり「物を飲み込む」という事をあたり前に考えていないでしょうか?

実はすごく意味のある行為なのです。

Johns Hopkins大学のHPでは「Swallowing Disorders」の項で「嚥下はすべての人間の身体的・精神的健康に影響を与えており単に栄養補給のためにあるのではなく、社会生活を営むうえで重要な役割を果たしている」と述べています。

きちんと嚥下出来なくて気管に食物が入れば誤飲性肺炎となり、ひいては死に至ります。

癌、加齢、機能障害(アカラシア等)、頚椎疾患等、さまざまな原因があります。

きちんと飲めることは、すばらしい事なのです。

(追伸)

アイスクリームをしっかり「嚥下」できている、まりか。

何でも1人でやって下さい。

紅葉は11月25日(日)の奥道後GCの9番ホールです。見事ですね。秋深しです。

(写真5枚)

 

直感力

理屈でなく直感に委ねることが出来る人ほど運が強い。直感でパッと選んでうまくいく人とあれこれ悩んで後悔するハメになる人。この両者の違いは「自分の直感力を信じているかどうか」です。直感力を鍛えるといざという時の勝負事に強くなります。

ではどうしたら鍛えられるか?

まずは妨げることを排除すること。直感力の最大の敵は「人目」。周りの意見をいつも気にして直感の判断がブレてしまう。成功者の多くは他人の意見に左右されない。

日常生活で買い物や食事のオーダーもグズグズ悩んでいるようでは直感力は身に付かない。

次に未知との経験を増やす。すると経験値が高まり直感力も増える。

最後が「瞑想」。クリント・イーストウッドが瞑想好きな事は有名です。瞑想で大事なのは1日3分、寝る前でも昼寝タイムでもいい。3分出来るか、です。頭を空っぽにし、例えば「自分は必ず~が出来る」「弱気な自分にサヨウナラ」などを呪文のように何度も繰り返していると、だんだん頭が空っぽになっていきます。

すぐに出来なくてもやってみて下さい。

これからは「直感力」です。

乳製品

牛乳やヨーグルト等の乳製品は本当に健康に良いのでしょうか?

昔は健康の秘訣のように言われた牛乳。最近ではむしろ体に良くないのではないかという意見がある。牛乳にはカルシウムとビタミンDが含まれているからだ、と言うがカルシウムを多く摂っても骨粗鬆症や骨折の予防にはならないと言うのが今の医学界の考えです。

一方、乳製品は動物性脂肪が多く、コレステロール値を上げて動脈硬化を進めるのでは?という意見があった。今年の有名医学誌「ランセット」に世界各地の13万人を越える住民の食事調査の結果が出ています。すると乳製品を多く取った方が動脈硬化に伴う病気のリスクが取らない群と比べ16%低下していました。総死亡のリスクも17%低下していました。

つまり乳製品を取った方が病気になりにくく長生きでもあったのです。

効率良く栄養を取るためには乳製品は効果的な食品であるようです。

O型の良い話

「ウソばっかり!人間と遺伝子の本当の話」(ワニブックス、竹内久美子氏)の中で、O型について書いてあった。

ヒトの血液型とは免疫の型のことです。赤血球などの細胞の表面には“糖鎖”という毛のようなものがびっしりと生えていて、その最末端の違いが血液型の違いになります。O型の糖鎖はA型の糖鎖をつくるための酵素の遺伝子に異変が起きたものでA型の最末端についている糖鎖がありません。これが、がんなどの病気リスクの高いA型との違いで有利に働いていると考えられます。

O型は、おおらかで大ざっぱな性格と言われ、ストレスがなさそうですが、案外、科学的にも病気に強いのではなかろうか、というのが最近の説です。

でもO型の皆さん、健診だけは受けて下さいね。

(追伸)

秋も深まりました。孫達も木の実捜しに夢中です。

いつも姉ちゃんのそばを離れない、まりかです。

ぶらんこも乗れるんだね。

秋を満喫して下さい。

(写真6枚)

外科医師

みなさんは今、日本で外科医の急激な減少が起きているのを知っていますか?近い将来、「手術が受けられない時代」が近づいています。

有名病院、例えば東京の国立がん研究センター中央病院では、肺がんで3~4週間、食道がんで5週間、大腸がんで6週間とホームページに「手術待ち期間」が載っています。

確かに腹腔鏡手術やロボット手術等の進歩により、後期高齢者に大きな手術を行うなど外科患者数も増えてはいますが、手術を担うべき外科医が一向に増えていないのが現状です。毎年9000人の新人医師が巣立っていますが外科志望は1割に満たないのです。肉体的にも精神的にもきつい上に最近多い訴訟リスクも高いため若いドクターが敬遠しています。

私は外科医ですが、この話は当院で手術をしているときに、先輩I、Dr.と10年前からしています。

「もし日本が今、戦争になったら戦地に行ける外科医は居ないぞ。どうする気かね。国は?」がI先生の口癖です。あれから10年。ますます外科医が減っています。今は40~60代の外科医が頑張って何とか持ちこたえていますが、皆さんが後期高齢者になるあと20~30年後は外科医が半減しているでしょう。働き方改革で医師の勤務時間に制限がかかると、ますます外科医の実動時間が減り、がんがみつかっても何ヵ月も放置となりそうです。

国の抜本改革を願っています。

(追伸)

11月6日(火)にインフルエンザのお話を南海放送TVでさせていただきました。

それを眺める孫達、特に、まりかの反応が面白いです。

(写真4枚)

とべ動物園

11月4日(日)すばらしい秋晴れの下、孫達を連れて動物園へ行った。ゆうちゃんはさておき、まりかが、どんな反応をするのか楽しみであった。

1年前はまだ赤ちゃんで全く分らなかったようである。今回、見ていて、ぞうさん、きりんさんは大いに興味があるが、鳥類はあまり関心がなさそうであった。

指を差しているのは、かばさんでした。また遠くのペンギンさんも見つけて指を差しています。

しかし、1つの動物を見ていて、隣で奇声を発する動物が居るとそちらが気になり、すぐに移動となった。きっと心の中は大興奮であったと思う。

最後は「自分で歩く」とすたこらさっさ、でありました。動画も楽しみに観て下さい。

また、来年も行こうね。(写真9枚)