日本は長い間の仏教信仰によって動物の肉を食べなかったから肉食の歴史は短い。

明治になって肉食が普及したが、牛か豚それに鳥くらいで羊は北海道以外はなじんでいない。

しかし世界的にみると羊は食用の動物の代表と言っていいほど世界各地でよく食べられている。

羊は人間に従順で繁殖力も旺盛だから牧畜に適した動物である。中国でも非常に古くから羊の放牧がおこなわれていた。春秋時代には羊を販売する市があったと言う。

中国で羊は祭祀(さいし)の犠牲としてもさかんに使われた。最も重要な祭祀では牛を使ったが牛は農耕に使う貴重な役畜でもあったので通常は羊が使われた。神に捧げる犠牲は大きいほど望ましく、なるべく大きな羊を選んでお供えした。そこで「羊」と「大」を組み合わせた字形で「りっぱなもの」という意味を表した。

それは「美」という漢字なのです。

(追伸)

まりちゃんが、リヤドロの羊さんと遊んでいます。

 

 

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