新型コロナ感染症の昨今、私は毎日、ワクチン接種に追われています。

一方、松山市保健所の委託もあり、コロナ患者さんの自宅療養の方々のオンライン診療を行っています。

最近思うのは、コロナ患者さんと電話を通じて色々な情報が得られることです。現代はメールやアプリで情報だけは入手出来ます。これを使えば「熱は何度?」「咳はある?」等に対し「37.5度」「咳は少々」という返事は入手出来ます。しかし、声を使う電話は文字で伝えきれない優れた特性を持っています。声の力、くぐもり、かすれ、更に咳をしながらの音色からは、その程度から痰の有無、症状までかなりの事がわかります。

またその方が回復期に向かう時は、声のトーンが力強く聞こえます。誰もが不安を抱えている昨今、メールのみで「元気?」ではなくて、身内や大切な友人には、一本、電話をかけてみて下さい。声に触れることは、その心に触れることに通じます。

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