カレーの作り置き
カレーを夕食に食べて残りを翌日、また加熱して食べたことはありませんか?
私も子供の頃によく「かあちゃん、カレーは残ってないん?」と言って、残っていると嬉しくて翌日食べたものです。
さて医学的には問題はないのでしょうか?日本獣医生命科学大の藤澤教授の論文より引用してみました。食中毒の予防に加熱は有効ですが芽胞を形成する細菌は加熱に耐えます。カレーによる食中毒でウェルシュ菌が最も事例が多いのです。エンテロトキシン産生型ウェルシュ菌の芽胞は100℃、1~6時間の加熱に耐えると考えられている。そのため通常の加熱処理では芽胞を死滅させることは不可能である。実際、室温に放置したカレーを翌日、喫食してウェルシュ菌食中毒が発生した事例は多いそうです。
結局の所、その日に食べてしまうか、保存する場合は調理後速やかに小わけし、10℃以下で保存するなどの工夫が要るそうです。
食中毒の季節ですので御注意下さい。