7月20日(土)恒例の暑気払いが総勢23名で行われた。今年は3~4日前より台風の影響で開催が危ぶまれたが当日は、みんなの「晴れパワー」で雨を免れました。

暑い邪気を払うという伝統的な行事で、もう20年以上になるが、浴衣を「全員強制」としてからもう5年になる。最初はとまどっていた人達も今はすっかり慣れて、集合写真の絵が何とも夏風情である。(浴衣レンタルの普及も助かります。)「浴衣」文化の継承にも一役買っていると自負しています。

私の持っている扇子は職員の直本さんの子供達が私の誕生日にくれた素敵なものでした。ゴルフのグリーンがあります。

ビンゴゲームや浴衣ショー等、写真をご覧下さい。

尚、浴衣優勝はヘルパーの好竹江里佳さん、準優勝は事務の薬師神あかりさんでした。

熱帯や亜熱帯を生育地とする果物でトロピカルフルーツを取り上げたい。

一番昔から知っているパイナップルとそしてマンゴーを調べてみた。

①パイナップルはブラジル南部を中心とする地域を原産とする。

パイナップルを食べるときに中心の芯を取り除くが、これは茎である。

食べているのは花托が融合して出来た果肉である。

名前は松かさによく似た果物ということに由来しておりpine(松)と、かつては果物全体を指す言葉として使われていたappleを合わせてパイナップルと呼ばれるようになった。

子供の頃に缶詰の甘い輪切りだったのを覚えていらっしゃいますか?

生理作用としてパイナップルの果汁にはブロメラインというタンパク質分解酵素があり、肉と一緒に食べると肉をやわらかくして消化を促進してくれます。他にグルコシルセラミドが皮膚の保湿効果や皮膚への色素沈着を抑制する効果を持っている。

②マンゴーは樹高が20mを超える大木である。マンゴーを食べて皮膚のかぶれを起こす人がいる。こういう方はイチョウにもかぶれやすい。インド系と東南アジア系がある。世界的にはインドの生産が断トツである。日本へはメキシコやタイから輸入されているが輸入量、輸入金額共にメキシコが1位である。

国内では沖縄県、宮崎県であり、皆さんも食べたことがあるでしょう。

パイナップルや、マンゴー。年に1回は食べてみて下さい。

(追伸)

パパイヤ、マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ。

どれが何か、覚えられるかな?

二人共、おいしく食べてね。

(写真2枚)

 

「ピロリ菌」を聞いたことがない人は居ないでしょう。

以前にも書きましたが、この菌に対して除菌治療をすることが「胃癌の確実な予防法」です。

菌に感染していても検査を受けないと感染の有無はわかりません。

さて中学生からのピロリ菌検査・除菌治療を取り入れる自治体が増えてきました。胃癌には分化型と進行が速く悪性度が高い未分化型があり、若い人は未分化型が多い。そしてどちらの型でも9割にピロリ菌感染が確認されている。親がピロリ菌感染なら子供も検討した方がいいです。

(未成年で17才以下の胃がんはまれのため)17才前なら胃カメラで胃がんの有無をチェックしなくてもピロリ菌検査はOKです。(成人は保険適用の場合、胃カメラが必須。)

さて高齢の方の場合、除菌を「今からしなくても」と、除菌治療が見送られるケースがある。しかし高齢者でも受けた方がいい。それはピロリ菌感染者はNSAIDs(痛み止め)や血栓予防薬(ワルファリン、NOAC)を服用しているとき、ピロリ菌感染者は消化管出血のリスクが高いのです。胃がんの予防というより、消化器出血回避の意味もあります。

是非、「除菌治療」を皆さん、検討下さい。

 

60才の患者さんは今や珍しくありません。

では、60才~70才の方は、若々しく生きて行ってるでしょうか?年齢構成的には「若い部類」です。

でも考えてみて下さい。昔なら「隠居」をしていました。当然体力の低下があります。

健康維持や老化予防には健康的な生活習慣を持つことが不可欠です。食事は野菜や肉、魚を摂ることを意識して下さい。薬が必要な人は欠かさないこと。

さて運動ですが、ケガの危険性の高い「激しい競技スポーツ」ではなく、ラジオ体操や散歩などの「健康スポーツ」がお勧めです。ゴルフはギリギリのスポーツですが毎日毎日行っていると膝や腰が悲鳴をあげます。間隔を空けて行って下さい。それとメンタル面でも健康を意識して「自分で自分をほめる」プラス思考が大事です。体力の低下は気力の低下をどうしても招きがちですので、「もう60才だけど元気だ」とほめて下さい。

 

日本は長い間の仏教信仰によって動物の肉を食べなかったから肉食の歴史は短い。

明治になって肉食が普及したが、牛か豚それに鳥くらいで羊は北海道以外はなじんでいない。

しかし世界的にみると羊は食用の動物の代表と言っていいほど世界各地でよく食べられている。

羊は人間に従順で繁殖力も旺盛だから牧畜に適した動物である。中国でも非常に古くから羊の放牧がおこなわれていた。春秋時代には羊を販売する市があったと言う。

中国で羊は祭祀(さいし)の犠牲としてもさかんに使われた。最も重要な祭祀では牛を使ったが牛は農耕に使う貴重な役畜でもあったので通常は羊が使われた。神に捧げる犠牲は大きいほど望ましく、なるべく大きな羊を選んでお供えした。そこで「羊」と「大」を組み合わせた字形で「りっぱなもの」という意味を表した。

それは「美」という漢字なのです。

(追伸)

まりちゃんが、リヤドロの羊さんと遊んでいます。

 

 

日経新聞連載の漢字学者、阿辻哲次さんの投稿の文章です。

みなさん、「尾生の信」という言葉を知っていますか?知っている人はかなりの勉強家です。

今回はこの文をそのまま転記させていただきました。

 

むかし中国に尾生高(びせいこう)という男がいた。尾生(もとは「微生」と書く二文字の姓)はある日、女性とデートの約束をし、川にかかる橋の下で待ち合わせと決めた。男はいくつになってもデートの約束に心おどるもので、きっと彼女に逢える日を、心待ちにしていたことだろう。

デートの当日、尾生はウキウキと出かけたにちがいない。私の考えでは、デートの際には約束の時刻よりも少し早めに着くのが男のマナーである。よほどのことでもない限り、大切な人を待たせるべきではないと思うからだが、ともかく尾生は約束の橋の下までやってきた。

しかししばらく待っても彼女はこない。こんな時にあせるのは禁物だ。化粧がうまくのらないとか、着てゆく服が決まらないとかで、十分や十五分くらい遅れるのは当たり前のこと、三十分や小一時間の遅延でも、交通機関の都合ということだって考えられるではないか・・・・・。だが何時間待っても、彼女は来ない。尾生はそれでも約束を守るため、その場を動かない。そうこうするうち、上流から大量の水が押し寄せ、水かさが増してきた。それでも彼女はこない。水はどんどん増えてくる。だが尾生は約束を守ってその場を離れず、とうとう橋脚を抱いたまま、おぼれ死んでしまった。

話は『荘子』(盗跖)に見え、この愚直な行動から「融通のきかない馬鹿正直」のことを「尾生の信」というようになった。だが彼はまた信義に篤い人物と評価されることもあって、強大化しつつある秦に対抗するために列国に合従策を説いた蘇秦は、固く約束を守る人物のたとえとして尾生を使っている。

荘子では尾生が嘲笑の対象とされているのだが、私はどうも尾生を笑う気持ちにはなれない。恋しい女性を待っていれば、自分だって尾生と同じようになるだろうと思うからだ。中国語に「不見不散」といういい方がある。「見(あ)わざれば散ぜず」、つまり会うまでその場を離れないという意味で、今も中国人が待ち合わせをする時によく使う表現である。

尾生はその「不見不散」を実践したのだから、模範的な人物として表彰されてもいいとまで私は思う。

 

いかがでしたか?私の手元の旺文社の国語辞典を見ると「尾生の信」は①約束を固く守りぬくこと。②ばか正直で融通のきかないことのたとえ、と2つの意味があります。

中国の漢字の歴史は奥深いものがありますね。

 

 

糖尿病(DM)患者のうち、目の合併症について検査を受けているのは半分以下、腎ぞう病の精密検査では4分の1にも満たないことが国立国際医療研究センターを中心としたレセプト情報の調査研究で分かりました。

DM性網膜症は日本人の視覚障害になる原因の3位。DM性腎症は人工透析が必要になる原因の1位とされ神経障害と並んでDMの三大合併症とされています。

DM学会のガイドラインでは目の検査は半年から1年に1回以上、尿の精密検査は3~6ヵ月に1回以上受けることが推奨されています。

当院でもDMの方には必要な検査をできるだけ定期的に勧めて行っていますが「半年に1回」でよいと主張される人が居て困っています。

糖尿病の怖さを自覚して欲しいです。

(追伸)

ゆうちゃんはトウシューズで悦に入っています。足が長く見えます。

一方、まりかは初物のさくらんぼの試食に余念がなさそうです。果物には目がないようです。

いつも仲の良い姉妹です。

(写真8枚)

改正健康増進法により病院、診療所等の「特定施設」が7月1日より完全禁煙となった。

当院も今までは「喫煙ルーム」を設けていたが、この法律により、施設内は一切禁煙となった。これは受動喫煙の観点からは当然の理屈である。

唯し、屋外の一角に「特定屋外喫煙所」を設置することは可能となった。

随分、考えましたが、どうしても1本~2本吸いたくなる愛煙家のために写真のように喫煙所を設けました。これからはこの場所で一服して下さい。

もちろん、タバコは体に毒だということは御承知下さい。

尚、今まであった1階、2階の喫煙ルームは、新たに談話室として生まれ変わりました。