哲学者の谷川徹三は、宮沢賢治が病床でつづった「雨ニモマケズ」について語っている。 「日本人の作ったあらゆる詩の中で、最高の詩」「精神の高さにおいて、これに比べうる詩を私は知らない。」と語っている。 本作は困難な境遇の人のもとへ「行く」という動詞を反復する。 詩には以下のような意味の言葉がある。 よく見聞きし理解に努め、そのことを忘れない。周囲から、でくのぼう(役立たず)と呼ばれ、ほめられることがなくても。そういう存在に私はなりたい。 私も善意の行動を生かす方途を探りたいものである。 「ほめられることがなくても」が私の胸を一番、打ちます。 2025-07-28