皆さんは名詞について考えたことはありますか?

私なんかは、お店で作ってもらって・・・等しか考えたことはないですが、次男が学会用にと持っていた名詞についてふと尋ねると、「今はみんな自分で作っているよ」と。隔世の感があります。私はもう古い時代の人間のようです。

さて名詞の起源は?と言うと、中国です。名詞はもともと「刺」と言い、紙が発明される前から木の札に自分の姓名や相手への用件等を書きつけていました。それを差し出して相手に面会を求めることを「刺を通ず」と言ったそうです。

ヨーロッパでは16世紀のドイツが最初。19世紀の中頃には写真入り名詞が登場しており、57×82mmサイズを採用しました。よって現在もヨーロッパの名詞と日本の名詞は大体同じような大きさになっています。

アメリカでは「Calling Card」または「Visiting Card」と言いますが、南北戦争(1861~65)の後にきた好況時代にお金持ちの人たちが社交のために使い始めたそうです。

最後に日本は江戸時代からです。和紙に墨で名前だけを手書きしたものでした。鹿鳴館時代(1851~54)には日本の社交界でも必須品になったそうです。

最近の名詞は顔写真や経歴、趣味等を書く人も多く、工夫次第では自分を売り込むツールになるのではないでしょうか?

 

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