「待ちぼうけ」という歌は、北原白秋と山田耕筰コンビの唱歌ですが、今の若者はメロディーすら知らないと言う。ここに私がくに~ず新聞で「唱歌」欄を続けている意義があると思っています。「待ちぼうけ」は戦国時代の思想書「韓非子」に見える「守株」の寓話に基づいています。

知らない若者のために解説します。

ある農夫がせっせと野良仕事をしていると、一匹のウサギが跳びだしてきて、勝手に切り株にぶつかって死んでしまった。タナボタでウサギを手に入れた農夫は翌日から仕事をサボって一日中、切り株を見守っていたが何も得るところがなく、国中の笑い者になった、という話。さて、この農夫はきっとウサギを食べたのでしょうね。日本ではなじみがないがウサギはジビエとして世界中の料理に使われています。高タンパク低カロリーでヘルシーな食肉として注目されています。中国では丸焼きにして食べ、特に耳の軟骨の部分がおいしいとか。

とに角、一度、「待ちぼうけ」の歌を聴いてみて下さい。

(追伸)

9月16日、祭日に映画を観てきました。「人間失格 太宰治と3人の女たち」です。「走れメロス」「斜陽」「人間失格」等が太宰の代表作品ですが、もつれた女性関係や薬物中毒、自殺未遂等、マイナスイメージの多かった作家です。38才の若さで入水自殺しました。

小栗旬もすばらしい演技でしたが、私は二階堂ふみさんが女優として成長したな、と感じました。

皆さんはいかがでしょうか?

 

Print Friendly, PDF & Email