人間にはクチが一つしかないから口の数と人の数は必ず同じになります。そこから「人口」という言葉が出来ました。

中国最古の漢字字典「設文解字」(せつもんかいじ)に「口は人の言い食らう所以(ゆえん)なり」と有ります。

即ち器官としてのクチは①ものを食べること、と②言葉や音を発するという二つの機能を持っています。

①については「呑」「味」「啖(くらう)」など飲食に関する漢字は『口』部に漢字辞典では収められています。

②については「咳」「啼(なく)」「吹」「嗤(わらう)」などがある。

さて①と②の数だが漢字数は②の方がはるかに多い。しかし医学的にみると①の食べることと②の発することを比べると①の機能がなくなるのはとても辛い。今でこそ鼻腔栄養や中心静脈栄養があるが、やはり口から食べてが人間の生存の基本ではなかろうか。

漢字学、面白いですね。

(追伸)

2月3日の節分の日。

季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための悪霊ばらい行事が行われた。これが節分の鬼退治の儀式。室町時代には登場します。

さて、まりちゃん、恐いオニもへっちゃらの笑顔でした。

Print Friendly, PDF & Email