ロシアのウクライナ侵攻に対し、西側各国は経済制裁を科した。

将兵の生命を失わずに目的を達成するのは、孫氏の言う「戦わずして勝つ」最善の戦略である。

さて、戦国時代にこれを試みた武将がいる。

今川義元の後継者、今川氏真である。敵対する甲斐の武田信玄に対し氏真は塩留めを行った。山国の甲斐は塩は産出しない。塩化ナトリウムは人が生きていく上で必須のミネラルである。

今でこそ「減塩」の時代であるが極端な減塩は低ナトリウム血症や腎障害の原因となる。

このまま続けば今川の勝利であったのだが、ライバル越後の上杉謙信が日本海の塩を甲斐に送ったため武田は復活した。

ところで、現在の山梨県の食塩摂取量をみると全国平均をかなり上回っている。

今度は少し塩断した方がよさそうである。

 

 

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