中年以降「足がつって寝れない」という訴えはかなりあります。「つる」は医学的には「有痛性けいれん」と言います。

仕組みは未解明ですが筋疲労、脱水、電解質異常等が原因で、筋肉にある収縮に関するセンサーが強化される一方で、弛緩のセンサーが弱まり筋肉が強く縮み続けて緩ませられなくなった状態と考えられます。運動中と就寝中につりやすい。スポーツ選手が足がつって退場する映像は良く観ますね。発汗の多い夏は特にこまめなスポーツドリンク等の摂取が大切である。

さて対処法ですが、つった筋肉をゆっくり伸ばすことです。

例えばふくらはぎがつるとつま先は下がるので、手を使ってつま先を上げる方向に伸ばす。太ももがつったら膝が伸びるのでうつ伏せになって手で足首をつかんで膝を曲げる。要は関節が動いた方向とは逆方向に伸ばせば良いのです。

薬は漢方で芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が良く使われます。

 

 

 

 

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