今日は12月8日の日経新聞、「春秋」から引用してみた。

大阪は知られざる鍋大国である。てっちり、うどんすき、かば焼きの頭と焼き豆腐を煮込む半助鍋、等々。北前船が運んだ北海道の昆布からとるだしが「鍋もん文化」を育んだ。

「旨いもんはみんなで喰う」が大阪人の気質である。

関西・大阪21世紀協会がホームページに紹介している。しかし鍋を囲む年末年始の食の風景は食い倒れの町に限らず今年は全国で様がわりしそうである。今年は1人1つ配る「弧鍋」だ。

美食の国フランスでは革命下の平等主義の考えがレストランの普及につながった。ペストなど感染症の流行も背景にあったとされる。各個人が、それぞれ食事をとる。どうやら全世界でこのスタイルになりそうである。おとなしく、ゆっくり食べましょう。

 

現在の開業医はどんなスタンスで診療しているのか?

愛媛保険医協会副会長として全国の仲間とWebで交信している。

全国は広くて開業医レベルで自院でPCR検査を行っている所もいくつかある。

Webで質問してみた。「感染リスクや従業員対策は?」。なかなか返答に完璧なものはない。

当院のように「コロナ(疑)はPCRセンターに速やかに紹介する」という方が一番多いようである。

私の33年間の開業医の歴史の中で、ドアノブをこんなに消毒したことはない。清掃でなく「消毒」なのである。ワクチンの質問も多いが、欧米の注射実態を見てから、となりそうである。一刻も早い終息を待ち望んでいます。

「英雄伝」で有名な古代ギリシャのプルタルコスが食卓歓談集の中で酒杯を手にしながらの友人たちとの談議をつづっている。

そこに面白い記事がある。

宴会の料理は最初から一人ずつ取り分けるのがいいか、大皿からめいめい取るのがいいか、という話である。皆さん、どう思いますか?

①大皿派・・・取り分けは一体感がそがれるし、同じ量というのは小食の人、大食漢の人それぞれに不具合である、と。

②取り分け派・・・そもそも食事は「分与」と呼ばれ平等な分配が筋である。大皿派のいけないのは、食べるのが遅い人からすると大食漢を敵に回す、というのである。

コロナ禍の現在は会合では「取り分け」で感染防止になっていますが、これは永遠に続く議論です。

皆さんは①ですか、②ですか?

 

今期の読売ジャイアンツは日本シリーズで完膚なきまでにソフトバンクにやられた。

スポーツ紙では原監督は「私も含めてコーチ、選手もまだ一回りも二回りも大きくならないといけない」と。リーグ連覇を成し遂げ昨季より成長した手応えを持って挑んだシリーズだったが・・・。

Gファンの患者さんからも失望や絶望の声が多く聞かれた。「タカは強かった」と。

さて、11月25日の日経新聞の春秋欄に名字の漢字についての記事があり面白かった。

今の巨人軍に「小鳥遊」を贈呈したい。この名字は何と読みますか?小鳥が遊べるということは天敵のタカがいない。というわけで「タカ無し」が正解。「たかなし」さん。「小鳥遊」なら優勝していた??

 

 

「スイス銀行」で私が一番最初に思い出すのは、劇画「ゴルゴ13」でビジネスを請け負ったデューク東郷が使うことで有名である。「スイス銀行の口座に入金が確認され次第、仕事に取りかかろう」が名セリフである。

物語の世界ではルパン三世もブラック・ジャックも「スイス銀行」のお得意さまである。実際はそんな名の金融機関は存在しないがスイスの銀行が顧客情報の守秘に厳重なのは確かである。

ところが近年、(日経新聞の春秋欄を見ると)、それがマネーロンダリング(資金洗浄)の温床になるとの批判が高まりどこの銀行も対策に躍起である。

近年、米財務省が持つ膨大な資料がすっぱ抜かれ計2兆ドルの「疑わしい取引」が浮かび上がった。グローバル金融の裏でうごめく汚れたカネ。

その複雑怪奇なること、ゴルゴの口座の比ではないだろう、と結んであった。

 

 

大根おろしをよく肉や魚と食べますね。

大根にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼといった消化酵素が含まれている。つまり、でんぷん、タンパク質、脂肪の分解に優れている。

「焼き肉+大根おろし」「さんまの塩焼き+大根おろし」「天ぷら+大根おろし」-どれも美味しいし、栄養学的に見ても相性の良い組み合わせです。

ただし消化酵素は熱に弱い。ハンバーグやステーキの「和風ソース」には大根おろしが用いられていることがあるが消化酵素としての働きを求めるなら、大根おろしに火を加えず最後に添えているタイプが良い。

大根おろしにはツーンとした香りの辛み成分「イソチオシアネート」も含まれている。揮発性なので時間が経つと消えてしまう。食べる直前にすりおろすのが良いです。

尚、大根は煮物にすると消化酵素や豊富なビタミンCを摂取できにくくなる。

食べ方としてはやはり大根おろしが一番です。

(追伸)

まりちゃんの七五三の写真です。

宇和島の和霊神社です。

ついでに、ゆうちゃんも着物を着ました。

更なる成長を願っています。

 

藤井聡太二冠が棋士デビューした頃からTV等で「勝負メシ」が話題になり始めた。

全ての人が将棋の指し手を理解できる訳ではなく興味は自然と対局中に何を食べたか?に報道が集中した。囲碁の棋士は対局中、あまり食べないが、将棋の棋士は大食いというのが定説です。

小食で有名なのは木村一基九段で昼食はバナナ1本という日もあるとか。昔の棋士もかなり食事に気を使っていたようで升田幸三名人は必ず「生卵3個」だった。

加藤一二三九段は昼、天ぷら定食なら夜も同じ。昼、うな重なら夜もうな重。何か心に決めたものがあったでのでしょうか?

大山康晴15世名人は特にタイトル戦で人の倍ほど食べて私はこんなに元気だ、ということを相手に見せつけていた。食事は相手を威嚇する手段として使っていたようです。

最近の藤井世代は豚キムチうどんや生姜焼き定食など現代の若者風である。

面白いですね。

 

11/8(日)晴天の日に久しぶりに孫達がやって来て、とべ動物園に出かけた。

念願のピースは20才になったそうで最初は見かけなかったが帰り際に、お出ましになり元気な姿を見せてくれました。ゆうりもまりかも大変、喜んでいました。それと、東京の長男の大好きなカピバラも元気に走り回っていました。

久しぶりに動物と触れ合いの1日でした。

写真をどうぞ。

 

何度も言ってきましたが来年はどこかに必ず行こうと夢の中での想像も楽しいです。

今回は私が学生時代に友人とよく訪れた信州。特にJR小海線がおすすめである。

清里駅の東にそびえる飯盛山(めしもりやま)は、その名の通りの形をしていて標高は1643m。とは言え山麓が標高1300mなので日帰りハイキングである。このあたりは南八ヶ岳の山々がずらりと見渡せる。山頂からは南アルプスの山々、八ヶ岳、さらには富士山と本当に絶景である。

山道を越えて野辺山駅に向かう途中も楽しい。

JR野辺山駅は1345mと日本で最高の高さの駅であり学生時代に清里から野辺山に向かう汽車の途中で最高地点1375mを通過する時に汽笛が鳴ったのを今でも想い出す。

信州は何度行っても楽しいです。

是非皆様も。

(追伸)

私の親しくさせていただいている友近千鶴さん。友近の母としてマルチな活躍をされています。南海放送ラジオのパーソナリティをしたかと思うとニューヨークで個展をするほど絵も上手です。

今回、10月29日に松山で個展をされ、私も赴いて気に入った絵をいただきました。当院の玄関入り口に飾っています。元気の出る絵です。「幸せいっぱい」と名付けました。

 

 

アルツハイマー型認知症(AD)が急増しているのは皆さん、御存知でしょう。

内服治療もありますがADを消滅させるものはまだ存在しません。

そんな中、国立循環器センター脳外科の猪原先生の論文が興味あり、掲載します。

ADの最大のリスク因子は「年令」であるがこれに対しては不老不死の薬を見つけるしかない。

そこで注目されているのが「食事療法」である。最近、全世界で食事療法がADのリスクを低下させるという報告が相次いでいます。地中海食は有名ですし、MIND食という食事法も米国から報告されています。

MIND食で推奨は緑黄色野菜、淡色野菜、ナッツ、ベリー、豆、全粒穀物、魚、鶏肉、オリーブオイル、ワインである。中国では古典に「五味・五穀・五薬を以てその病を養う」とあります。われわれは五味(辛・甘・酸・苦・塩)、五穀(米・麦・粟(あわ)・黍(きび)・豆)に象徴される「食」の重要性を見失っている、と結んであります。

認知症ー医食同源。もう1度、原点に返りましょう。