五月の連休明けから新入生や新社会人が無気力状態に陥ってしまうことを「五月病」と呼びます。

実際に職場に配置され仕事の厳しさに直面して仕事や人間関係にうまく対応できずにストレスを抱えこむような場合です。

まじめな人が陥りやすいと思われます。

「水は方円の器に従う」という故事があります。

形のない水は器によって丸くも四角にも変わるように、人間も環境や人間関係によって善くも悪くもなるという例えです。

今、辛い思いを抱えている人はこれまで作り上げた生活の形をいったん横において職場という器(うつわ)に身を添わせてみましょう。

ふっと気持ちが楽になり新しい自分の可能性が発見できるでしょう。

 

 

年間を通して発生する食中毒。ノロウイルス、サルモネラ、カンピロバクターなどは有名です。

今回は「黄色ブドウ球菌」についてのお話です。

黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚に常在する細菌でケガをした時などに傷口から入って化膿させます。

「皮膚に常在する」ということは「手指などにも多く存在する」ということです。そのため素手で握った「おにぎり」には黄色ブドウ球菌が付着し保存温度によっては菌がどんどん増殖します。そして増殖のときに発生するエンテロトキシンという毒素が吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱といった食中毒症状を引き起こすのです。エンテロトキシンは通常の加熱処理では分解しないためレンジでチンしてもやはり食中毒になります。

そのため、おにぎりを握る時は手指消毒をした後、ラップやビニール手袋を使って握ることです。

 

 

「食い合わせ」は最近の若い人は、わからないと思いますが、私が小学校の時に家の壁に富山の薬屋が持ってきたという「食い合わせの表」が貼ってありました。

今でも覚えているのが「すいかと天ぷら」「うなぎと梅干し」です。子供心に「かあちゃん、すいかと天ぷら、いっしょに食べたらどうなるん?」と尋ねた所、母親は「腹をこわして、おおごとになるぞ」と答えてくれました。この最近まで、天ぷらを食べた後にすいかのデザートは食べませんでした。

「食い合わせ」は中国から伝えられ自己保全の健康管理法として伝承されてきました。江戸時代の「養生訓」にも載っているようです。

しかし、今後の科学技術の発展により実は正しかったということもあるかもしれません。また別の新しい「食い合わせ」が発見されるかも知れません。

皆さんは信用していますか?

 

 

みなさん、職場で「大変だな」と思うことはないでしょうか?自分の能力を超えているような業務を任された時や期日指定の仕事が飛び込んできた時などです。

私もナースや理学療法士に期日指定の書類を依頼することがあります。

その時に言われた方はどのように感じるでしょうか?

「全くもう!」と思っていては進歩はありません。

ここでポジティブな捉え方をする人は進歩します。

人の顔は前を向いている。目も鼻も耳も口もすべて前からの情報をキャッチして前に情報を発信するの適している。手も前の作業がしやすい。足も前への歩行だし命のつながりの痕跡であるヘソも前を向いていると考えていけば視点が変わります。

「大変」は「向上できるチャンスだ」ととらえるポジティブ思考を身につけましょう。

 

(追伸)

2人の孫が仲良く成長している姿を見るのが、コロナ禍での清涼の一服です。

 

 

 

我々医師は現在、「絶対」に近く休めない毎日です。

今日は、東医歯大後輩にあたる池袋大谷クリニックの大谷義夫医師(よくTVに出ています)のレポートから引用してみました。

①朝、眠りから覚めた時は、脱水にあるので、まずコップ1杯の水を飲むこと。

のどの線毛運動を促し、かぜ対策になるのと夏場は熱中症対策になります。

②毎朝、ハンドグリップを行う。

片手でタオルをギュッと強く握って2分間。これを左右2回ずつ繰り返す。これによって一酸化窒素が発生し、血管が拡がり結果的に血圧が下がるのです。

③毎朝、カーテンを開けて日光を全身に浴びる。

これにより「地球の自転」と「体内時計」のズレを解消します。

④1日4~5回歯磨きをする。

聖路加国際病院による調査で、これがかぜやインフルエンザの予防に役立ち、糖尿病や高脂血症の対策に役立つと明らかにされています。

是非、取り入れて下さい。

 

 

ある人が行きつけの美容院に行きました。

担当の美容師とは10年の付き合いです。好みの髪型はもちろん髪の毛のクセまで熟知しています。

出張で行った美容室はお互いに無言でしたが、ここの店は席につくとすぐに「久しぶりですね」「いつもと同じ髪型ですか?」と声をかけられ、この接客に感動し心までいやされ帰宅したのです。

あらためて、これからもあの人に切ってもらおうと思いました。

美容室は技術に加え人に客がつく仕事だと言われます。美容業に限らず「〇〇さんだったら信頼出来る」という対人関係が築けるようなサービスの提供を続けたいものです。

 

 

最近、新型コロナ感染症に関する生命保険の問題がクローズアップされている。

一つはスマホ決済PayPayで申し込まれた「コロナお見舞金」の販売停止。

ふたつ目は日本生命が入院給付金の上限を10万円引き下げた。

どちらも素早く手厚い保障で人気の商品だった。だが前者は患者の急増で保険として成り立たなくなった。

後者はより深刻で不正請求が横行したためである。病院に入れず自宅療養になった人にも給付するサービスが悪用された。

さて日本に保険制度を紹介したのは福沢諭吉。仕組みを「西洋旅案内」(1867年)に記しているが「一人の災難を大勢に分(わか)ち、わずかの金を棄(す)て、大難をのがるる」と仕組みを解説している。

一部の人の悪用のために多くの善良な市民に被害が及んではならない。

(追伸)

久しぶりにK君の写真です。

沖縄は慶良間諸島・ケラマブルーの海の紹介です。

ここは沖縄戦の戦場ともなって、多くの犠牲者が出たことでもよく知られています。

 

 

孫に「夏休みだからラジオ体操に行くのか?」と聞いたが逆に「ラジオ体操とは何か?」と質問された。

コロナになってから尚更のようである。

私が小学校のとき、眠いのをがまんして行くと、帰りにその日の所にスタンプを押してくれた。これを貯めるのが楽しみであった。愛光中学の寮のときに起こされて毎日のラジオ体操は辛かった。ほとんど頭は寝ていて体だけ動くロボットのようだった。

しかし学問的に考えると、身体を動かすことで心身を健康にする効用があることは認められている。また、決まった時間に朝日を浴びると生活のリズムが取れるようになる。人間的なつながりと心身の健康。

是非、コロナ脱却の折には、みんなでやって下さい。

 

 

 

 

オリビアの死は全世界のファンを悲しませた。(享年73才)。

彼女は1948年イギリスに生まれオーストラリアで育った。

ポピュラー歌手として実業家としても有名である。

1970年代から1980年代にかけて数多くのヒット曲を放ち、世界的な人気を博した。

自社ブランドのオーナーとして実業家としても多方面で活躍したが、乳癌を患ってからは、がん治療の啓発活動家としても広く知られている。

日本でも旭日小綬章が授与されている。

「オリビアを聴きながら」は尾崎亜美作詞・作曲で杏里が最初に歌いました。

「カントリーロード」や「愛の告白」「そよ風の誘惑」等々、ヒット曲の数々。透明感のある美しい歌声を、是非、もう1度、聴いて下さい。青春時代がよみがえる中~高年の方も多いと思います。

 

 

明石沖で取れたタコを「アカシダコ」と呼びます。

タコ焼きやお寿司のネタなど、日本ではタコはかなり一般的で、弥生時代の遺跡からも見つかっているほど昔から愛されています。

世界をみてもスペイン、メキシコ、イタリア、ギリシャなども古くから食べているようです。

さて、タコの中には動脈硬化予防や肝機能強化のほか、眼精疲労をはじめとする疲労回復に効果のあるタウリンが豊富です。

その他、毛細血管を広げる働きのあるナイアシンや血液の循環を良くするビタミンE、亜鉛、鉄、マグネシウムも含まれますので高血圧の予防にも効果的です。

タコは低脂質・低カロリー、DHAやEPAの量も多くないので夜向きの食事です。

疲れた体をねぎらうために夕飯に召し上がって下さい。