日経新聞、春秋欄より引用してみた。

ハマグリが水から出て、ひなたぼっこをしていた。それを見たシギが中の肉をつっつくとハマグリは殻を閉じて、くちばしをはさむ。どちらも譲らずにいると、漁師が来て両方をつかまえた。

中国の前漢の書で、戦国時代の策謀を描いた「戦国策」にある有名な寓話だ。

その昔、秦や燕、趙などの国の攻防が同書の主なテーマである。趙が燕を討とうとした時、遊説家の蘇代は趙の恵王に漁夫の利のたとえを披露する。両国の争いは強大な秦を利することになると説くと、恵王は「なるほど」と応じて攻めこむのを思いとどまった。

理をもって諭し外交で事態を打開しようという発想が戦国策にはある。

どうすれば相手をうなずかせることができるのか?まさに米トランプ大統領に、どこの国がその材料を見つけることが可能か?

問われている。

(追伸)

先週、味酒町にある藤で有名な庚申庵(こうしんあん)をのぞいてきました。

すばらしい藤の花と手入れされたお庭に時を忘れました。