ゴルフ人気を支えてきた宮里藍プロの引退は業界にとっては痛手である。藍参戦がギャラリー数アップの一因であったのは確かである。

さて「レジャー白書」によるとゴルフ人口のピークは1992年の1420万人から2015年には760万人と半減している。原因は若者のゴルフ離れと若者人数の減少(少子化)である。

16年「レジャー白書」では60才以上のゴルフ人口比率は50.6%と完全な高齢化スポーツなのである。

10代は0.7%、20代は5.7%と若い人は1割もゴルフをしない。女性比率も14.5%と低い。

団塊世代がゴルフからリタイアしてきて問題になっているのは2020年問題。

ゴルフ人口が減少すると、それに伴うゴルフ関連産業(ゴルフ場、メーカー、ゴルフトーナメント)の衰退は目に見えている。日本のゴルフ業界の売り上げは95年で1兆7880億円、15年では8780億円と20年間で半減している。練習場売り上げは95年で2580億円、15年に1350億円とやはり半減。施設数も減少している。クラブやボールのゴルフ用品も同様に5820億円から3390億円と4割以上の減少である。ナイキがゴルフ用品から撤退しアディダスがテーラーメイドの身売りなどゴルフ用品界の衰退も激しい。ゴルフを知らない層にゴルフの魅力、楽しさをどう伝えるか?

安倍首相も自分ばかりでなくゴルフの楽しさを国民に呼びかけてもらいたい。ゴルフほど老若男女を問わず出来るスポーツは少なく、また、1度ゴルフを共にしただけで人とのつながりが出来るスポーツは他にはないと思う。

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