古くて新しい病気「帯状疱疹」。

開業して32年間。ずっと付き合っています。何といっても特徴は体の片側に見られること。両側にまたがっているのは他の病気です。顔面に出来たのが、江戸時代に名付けられた「お岩さん」。今でも怖い様相ですね。帯状疱疹の厄介なのは後遺症である「帯状疱疹後神経痛」。数週、数ヵ月どころか10~20年も通院している人が居るという。

こうならないための最大のポイントは発疹が出て3日以内に治療を開始すること。出張や旅行が終わってから、等と考えるとえらい目に合う。治療が遅れると神経の変性が広範囲に及ぶ。神経は1度変性すると元に戻らないため対症療法として抗てんかん薬、抗うつ薬、医療用麻薬等が必要になる。

さて対策として日本では50才以上の方に(2016年より)水痘ワクチンの接種が認められている。神経痛が嫌と思う人は全員、ワクチンを勧めます。下に当院での症例を出していますが、最上段は5才の男児でした。

 

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