毎年、インフルエンザ講演の司会をさせていただいています。

2年前の講演で「今年はスペイン風邪から100年になります。」と述べて「どうか予感が当りませんように。」と付け加えた。

知らない人が多いので詳しく話してみます。1918年、3月にインフルエンザの一種のスペイン風邪が米国から始まりパンデミックとなりました。最初は感染力はさほど強くなく今のコロナウィルスに比べると感染スピードは、はるかに遅いものでした。当時も今と一緒でマスクをし、学校も会社も閉鎖しました。

同年秋に第2波、翌年1919年に第3波が来ました。ウィルスが異変、強毒化し多くの患者が重症化。症状が出てから数時間~数日以内に多くの患者が死亡した、とあります。世界人口の1.5%が死亡。その多くが若い20才代だったと。

そして悪いことが続きます。1923年には関東大震災、1930年には世界大恐慌、1939年に第2次世界大戦と。

どうか今回のコロナウィルス騒動が「歴史は繰り返す」にならないことを祈るのみです。

今回はうつ気分になる内容でしたが、何事も真実を知っておくことは次の備えになります。終息を祈っています。

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