2月13日に急性心不全で亡くなった松本零士さん。85才。

今の若い方も「銀河鉄道999」や「宇宙海賊キャプテンハーロック」など壮大な宇宙を舞台にしたSFの世界を見聞きしている事と思います。

今回は、松本さんが何故、宇宙の世界を描くようになったのかを振り返って調べてみると、辛い話があったのです。実父が、戦争中、南方戦線に赴いて、航空隊のパイロットとして厳しい経験を積んだのです。若い隊員を数多く指導し、特攻の舞台へ送り出しました。しかし皆さん御存知のようにみんな桜と散ってしまいました。

実父は生還しましたが、多くの部下に対して自分が生還したことに自責の念を背負って生き続けました。

きっとお父さんの辛い愚痴を毎日聞いたのだと想像します。そこから地球の嫌な世界を離れて宇宙へと舞台が広がったのです。お父さんが語る空や雲の物語は松本さんの宇宙への思いにつながりました。そんなあわれな父を子供心に「最後のサムライだった」と誇りに思ったとあります。

合掌。

 

 

 

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