ギリシャ神話にも登場しているザクロは、もともと海外で多く食用とされ、ザクロの根の皮と樹皮に整腸や駆虫作用があることから漢方にも使われています。

日本国内でもザクロの果汁や果肉をジュースや料理に使うことが増えています。

赤いカクテルに使われるグレナデンシロップは、もともとザクロの果汁から作られていたとも言われています。

成分のうち、アントシアニンは赤い色のもととなる成分で目の働きを向上させるとも言われています。

エラグ酸はメラニンの生成を抑える働きがあります。

高齢者にザクロジュースを飲んでもらった所、血液中の抗酸化作用の向上に加えて記憶テストの成績がアップしたという報告もあります。

是非1度、ザクロをためして下さい。

(追伸)

高齢の患者さんが3月11日に持ってきてくれました。

何と、1回目の記念品だったのです。大事に使ってくれているようです。

感謝です。

 

何回も登場した「笑顔」。

子供の頃に福笑いの遊びに明け暮れた記憶があります。とんでもない顔立ちを作ったため、それをみんなで大笑いしました。

今でも子供達になじみのあるキャラクターを使って同じ遊びがあるそうです。

それにしても笑いがこころの健康に大事だと感じ取って遊びにした昔の人の生活の智恵には感心します。

「笑う門には福来る」。その通り、私達は笑顔になると心も明るくなります。

何度も書きましたが「楽しくて笑う」のは当たり前ですが、辛い時も笑顔を作ると楽しくなるのです。

また会合でも自分が笑顔で話をすると相手の表情や態度も穏やかになります。

「笑顔」は伝染するのですね。

(追伸)

K君からの写真です。

世田谷区桜新町、櫻神宮の河津桜です。早咲きの名所で縁結びの神様であることから、若い女性が神社で販売しているピンクの短冊を桜の木に結び付ける風習があります。きれいですね。

 

3月11日を以て当院も35周年を迎えます。

昭和43年開院の前身、後藤田内科から通算すると、53年の歴史となります。

去年も書きましたが、ずっと50年近く、来院されている方も多く、長寿を祈っています。

地域のかかりつけ医としてますます頑張りたいと思いますので応援の程、宜しくお願いします。

(追伸)

ゆうちゃん まりちゃん、うれしい手紙ありがとうね。

 

 

 

 

最近の統計によると男女の死亡年齢に顕著な違いが表れています。

2018年の人口動態調査から得られた結果は、最も長生きなのが配偶者と死別した人で、これは男女共に変わりません。

一方、未婚者、有配偶者、離別者の死亡年齢中央値に男女で著しい差が出ています。

①男性・・・最も早く亡くなるのが未婚の人(約66才)、次が離婚している人(約72才)、そして配偶者のいる人(約80才)、配偶者と死別した人(約86才)と続く。

②女性・・・配偶者がいる人(約78才)、次が離婚している人(約81才)、未婚の人(約82才)、最も長生きなのが、配偶者と死別した人で、約92才でした。

私も普段から感じていましたが、女性は男性よりも1人で生きていくことに耐性と適応性が強いと思います。

(追伸)

まりちゃん、遠足に出かけるそうです。

マスクをきちんとして、どこに行くのかな?

 

一昨年の暮れに「赤チン」の製造が終了した。正式名称は「マーキュロクロム液」。

平成生まれの人には、なじみのない消毒液であるが昭和世代の子供にはおなじみである。

今でも家に残っている赤チンを傷口に塗って来院される高齢者がいます。

1919年にアメリカで創製された赤チンは39年に日本の規格基準書に収載され製造が可能となり戦前には67社が製造していた。

53年、(最後の1社となった)三栄製薬が製造をスタート。昭和30年代後半から売り上げがうなぎのぼり、月産10万本に達することもあったが2019年に撤退を決意した。

今でも懐かしい「赤チン」の話でした。

 

(追伸)

K君が昔撮った小豆島から見た瀬戸内海と屋島、それとオリーブ園。

行きたいですね。

 

 

コロナにより人との接点は限られ、生活様式が変わった。この環境に適応するためにも原点にかえり「食う・寝る・遊ぶ」を大切にしたい。

まずは「食う」。体の6割を占める水分は特に重要です。炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素も十分摂取しなければならない。食事は単なるエネルギー源ではない。近しい人と食卓を囲んで話したり、食を楽しめる心は人間ならではだろう。

次は「寝る」。心身の回復につながる不思議な機能です。睡眠中に全身が免疫細胞やホルモンによってメンテナンスされ目覚めてからの活動に備えられる。

「私は短時間睡眠で大丈夫」と言う人がいますが、それはウソ。やはり免疫系を考えると6時間は欲しい。

そして「遊ぶ」。いわゆるリフレッシュです。趣味が楽しめるかどうかは心身の状態のバロメーターにもなります。

最後に「ぼんやり」する時間も大切です。景色をぼんやり眺め、ゆったり音楽を聴いていると活性化するのが「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる神経の働きです。DMNは脳を整理し次の活動に備える力を発揮します。

たまに「ぼんやり」を意識して過ごして下さい。

 

第3回目のワクチンを開始した日本。まだまだこれからの段階である。

さて、2月20日の日経新聞にワクチンの記事が出ていたので紹介します。

「新型コロナワクチンが世の中からなくなることはなく、インフルエンザと同様に年1回の予防接種が必要になるだろう」とモデルナCMOポール・バートン氏は述べている。

モデルナはまず「オミクロン型」と「デルタ型」の2種類に対応可能な汎用型ワクチンを開発し、22年秋の実用化を目指している。更に、「23年以降はインフルエンザと新型コロナを組み合わせた混合型を提供したい」と。

コロナ下で、ワクチンの技術革新が急速に進んでいます。mRNAやウィルスバクタ―といった遺伝情報を使った新たなワクチン技術が次々と登場している。

欧米、中国、インド、アフリカでも独自のワクチン開発の機運が高まっています。

残念なのは「日本」の名前がそこにないことです。

このままでは、毎回、他国からの購入に依存する体質になりそうな悲しい現実があります。

 

 

 

話し方に対するアンケートでは「会話が続かない」という悩みが半数を占めます。

そこで登場するのが「おうむ返し」です。

小さな子供と母親の会話にヒントがあります。

「きょうはブランコが楽しかった」と子供が言うと、母親は「そう、ブランコで遊んで楽しかったね」と答えます。この様な会話で子供の心は育まれます。

おうむ返し特に、傾聴・受容・共感の重要な役割を果たします。

例えば「とてもうれしいことがありました」に対し「とてもうれしいことがあったとは、いいですね。ぜひ聞かせて下さい。」というやりとり。

前向きな内容では笑顔で楽しく。ネガティブな内容では、落ち着いてトーンを下げて受けとめる。

「おうむ返し」で信頼関係も深まると思いますよ。是非。

 

新型コロナウィルスの第6波で困っている。

新規感染者数が10万人を突破した。

私も属する、愛媛県保険医協会も訴えてきた「病床削減」政策の見直し。一向に見直そうとせず、ピークアウトを待っているだけである。

度重なる医療崩壊の結果、国民皆保険制度も機能しなくなった。戦後、初めての事態だ。何と言っても厚労省の医療費削減政策に行き着く。

「病床機能再編支援事業」という名の病床削減を全く見直そうとしなかった。

つまり病床数を増やすことなく新型コロナを、やり過ごそうというのである。

近代国家の出発点は国民の生命と財産を守ることである。スゴイはずの日本は、もはや国家の体をなしていないと感じるのは私だけであろうか。

 

 

 

中国で冬季オリンピックが行われている。

雪と言えば、中国の唐代の詩人、白居易の「夜雪」の一節が有名である。

「夜深くして雪の重きを知り 時に聞く竹の折れる声を」。

当時、作者は左遷の身で冷たい寝具に寝付けず、窓を見ると外が明るい。しばらくして竹の音に雪の多さを知ったと描く。寂しさがしんしんと伝わってくる。

そんな詩情を伝統に持つ中国の首都、北京で冬季五輪が開催中である。

雪と氷が演出したすばらしい競技を見て、コロナ禍のうつが晴れるようなフェアプレーに期待したい。

 

 

(追伸)

以前(1/17)に登場した同級生K君のグアム島恋人岬展望台とタモンビーチの写真を掲載します。