温州みかんに代表されるみかんはバナナ、りんごと並んで日本で消費の多い果物である。

温州みかんは鹿児島県で突然変異によって生まれ、江戸時代初期に作出された種のないみかんである。中国の産地「温州」にあやかって命名された。武家社会の江戸時代には家を存続させることが最も大事であり種無しということで敬遠されていた。

童謡「みかんの咲く丘」で歌われているように多くが日当たりのよい斜面で栽培され、接ぎ木で増やしている。

みかんの消費については、金額ベースでは松山市、福井市、さいたま市、和歌山市の順。数量ベースでは長崎市、松山市、浜松市、熊本市の順である。

(余談であるが、オレンジの消費は金額、数量ベース共に富山市が断トツの1位である。フルーツの好きな富山の人たちは一年中安定して入手できるオレンジを好んで食べていると推定されますが、詳しい理由を知っている人は教えて下さい。)

さて1918年~1919年に流行したスペイン風邪(インフルエンザ)は世界的に流行し、2000~4000万人の命が奪われた。アメリカでは対抗策として牛乳(カルシウム)とオレンジジュースがインフルエンザに効果があると信じられ、1920年代のはじめにはオレンジジュースはアメリカの朝食に欠かせないものとなったそうです。ボーリング博士がみかんに含まれるビタミンCがインフルエンザ等の風邪に対する予防効果があると提唱したのは1970年代でした。

みなさん、風邪予防に是非みかんを召し上がって下さい。

 

ももといえば桃太郎。ももの核の中の種子は桃仁と呼ばれ古くから咳止めのほか、産後のむくみなどの婦人病に用いられている。このように病気という邪気を払う力が認められており、それが鬼退治に結びついたらしい。

さて今回、「もも」について考察した。

ももの生産量は山梨県、福島県、長野県の順である。中国が原産で3000年以上前から食用に供されてきた。ヨーロッパにはシルクロードを通りペルシアを経由して伝わっている。英語のpeachは「ペルシアのりんご」という意味です。日本には食用としては明治時代に中国や欧米から伝わりました。

ももの果皮には、うぶ毛がある。果皮にうぶ毛がある果物は他にびわやキウイがあります。うぶ毛は水をはじき腐敗を防ぐ役割があります。果肉のピンク色はポリフェノールのアントシアニンに起因します。

ももに含まれるペクチンは腸内細菌を増やし整腸作用がある。またコレステロール値を下げる作用もあると言われる。

最後に全国一の生産量を誇る山梨県では、7月19日を「やまなし桃の日」と制定している。1月1日から数えて200日目が7月19日であるが、百が2つで百百(もも)だそうである。

まりちゃんも大好きな「もも」の話でした。

(追伸)

まりかの大好きなイチゴの季節がやってきました。

鬼北町の農園にいちご狩りに行ったようです。

 

患者さんは健康のため色々なスポーツをしています。

ウォーキング、テニス、登山、水泳・・・。しかし老若男女が混じって、しかも高齢になるまで出来るスポーツはゴルフだと思います。親睦という意味でも酒を飲むよりはるかに親密関係が構築出来ます。当院患者さんでは、最高90才の男性が元気にやっています。私自身は(うまくはなりませんが)ゴルフ歴は35年になります。さて、昨年末、天皇陛下の手術をされた天野篤先生(順天堂大医院長)(63才)のコラムが面白かったので、そのまま引用します。

「まず1ラウンドを自分の年令以下のスコアでホールアウトするエージシュート。高齢になってもゴルフに情熱を燃やせてエージシューターになれる人は人生の勝利者です。」と。天野先生は今でも年間360~380例の心臓手術をしているが、仕事が入らなければ週末は必ずコースに立つと言う。

「ゴルフは与えられた状況の中で、どうやって次につなげるかを考える知的で戦略的な要素が楽しい。限られた時間で状況を把握、分析して最良の方法を見つけて、そこへ打っていく。そしてやったことはすべて自己責任。これって手術とよく似てるんですよ」と。昨年の先生のベストスコアは85とか。先生自身の健康管理と気分転換になっていると。

私も天野先生に負けないように頑張ります。

(追伸)

1月3日に恒例の愛光学園での凧揚げに行きました。

天気も快晴で人工芝に寝ころがっても暖かい1日でした。

ゆうりがとても喜んでいました。

(写真4枚)

 

葛根湯は正露丸と並ぶ家庭常備薬の代表格。風邪のひき始めの肩や首の凝り、頭痛や鼻水など諸症状に効くユーティリティープレイヤーである。1902年誕生の正露丸よりずっと歴史は古く、中国の後漢時代にはあったとされる。

落語のヤブ医者の小噺「葛根湯医者」も面白い。

「先生、どうも頭が痛くて」

「頭痛かあ。葛根湯をやるよ」

「先生、こっちは腹が痛いんです」

「腹痛かあ。葛根湯をやるからお飲み」

「その隣の方は?」

「付き添いでやって参りました」

「それは退屈だろう。葛根湯を飲みな」

「・・・・・」

それぐらい庶民に浸透していたようです。

成分はくず湯で知られる葛の根にしょうがやシナモン、麻黄などを混ぜたもので、ほとんど副作用はありません。子供にも安心です。

おうちに1包いかがですか?

 

「嚥下」つまり「物を飲み込む」という事をあたり前に考えていないでしょうか?

実はすごく意味のある行為なのです。

Johns Hopkins大学のHPでは「Swallowing Disorders」の項で「嚥下はすべての人間の身体的・精神的健康に影響を与えており単に栄養補給のためにあるのではなく、社会生活を営むうえで重要な役割を果たしている」と述べています。

きちんと嚥下出来なくて気管に食物が入れば誤飲性肺炎となり、ひいては死に至ります。

癌、加齢、機能障害(アカラシア等)、頚椎疾患等、さまざまな原因があります。

きちんと飲めることは、すばらしい事なのです。

(追伸)

アイスクリームをしっかり「嚥下」できている、まりか。

何でも1人でやって下さい。

紅葉は11月25日(日)の奥道後GCの9番ホールです。見事ですね。秋深しです。

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「ウソばっかり!人間と遺伝子の本当の話」(ワニブックス、竹内久美子氏)の中で、O型について書いてあった。

ヒトの血液型とは免疫の型のことです。赤血球などの細胞の表面には“糖鎖”という毛のようなものがびっしりと生えていて、その最末端の違いが血液型の違いになります。O型の糖鎖はA型の糖鎖をつくるための酵素の遺伝子に異変が起きたものでA型の最末端についている糖鎖がありません。これが、がんなどの病気リスクの高いA型との違いで有利に働いていると考えられます。

O型は、おおらかで大ざっぱな性格と言われ、ストレスがなさそうですが、案外、科学的にも病気に強いのではなかろうか、というのが最近の説です。

でもO型の皆さん、健診だけは受けて下さいね。

(追伸)

秋も深まりました。孫達も木の実捜しに夢中です。

いつも姉ちゃんのそばを離れない、まりかです。

ぶらんこも乗れるんだね。

秋を満喫して下さい。

(写真6枚)

みなさんは今、日本で外科医の急激な減少が起きているのを知っていますか?近い将来、「手術が受けられない時代」が近づいています。

有名病院、例えば東京の国立がん研究センター中央病院では、肺がんで3~4週間、食道がんで5週間、大腸がんで6週間とホームページに「手術待ち期間」が載っています。

確かに腹腔鏡手術やロボット手術等の進歩により、後期高齢者に大きな手術を行うなど外科患者数も増えてはいますが、手術を担うべき外科医が一向に増えていないのが現状です。毎年9000人の新人医師が巣立っていますが外科志望は1割に満たないのです。肉体的にも精神的にもきつい上に最近多い訴訟リスクも高いため若いドクターが敬遠しています。

私は外科医ですが、この話は当院で手術をしているときに、先輩I、Dr.と10年前からしています。

「もし日本が今、戦争になったら戦地に行ける外科医は居ないぞ。どうする気かね。国は?」がI先生の口癖です。あれから10年。ますます外科医が減っています。今は40~60代の外科医が頑張って何とか持ちこたえていますが、皆さんが後期高齢者になるあと20~30年後は外科医が半減しているでしょう。働き方改革で医師の勤務時間に制限がかかると、ますます外科医の実動時間が減り、がんがみつかっても何ヵ月も放置となりそうです。

国の抜本改革を願っています。

(追伸)

11月6日(火)にインフルエンザのお話を南海放送TVでさせていただきました。

それを眺める孫達、特に、まりかの反応が面白いです。

(写真4枚)

11月4日(日)すばらしい秋晴れの下、孫達を連れて動物園へ行った。ゆうちゃんはさておき、まりかが、どんな反応をするのか楽しみであった。

1年前はまだ赤ちゃんで全く分らなかったようである。今回、見ていて、ぞうさん、きりんさんは大いに興味があるが、鳥類はあまり関心がなさそうであった。

指を差しているのは、かばさんでした。また遠くのペンギンさんも見つけて指を差しています。

しかし、1つの動物を見ていて、隣で奇声を発する動物が居るとそちらが気になり、すぐに移動となった。きっと心の中は大興奮であったと思う。

最後は「自分で歩く」とすたこらさっさ、でありました。動画も楽しみに観て下さい。

また、来年も行こうね。(写真9枚)

「香り」について考えてみたい。大昔から、いい香りに包まれるとストレスから解放されリラックスする。

女性の名前で「香」がついていると、命名した親御さんの気持ちがよく解る。英語では「scent」「odour」「smell」「aroma」「fragrance」等々、いくつもある。それだけ感性豊かな言葉なのである。

さて「香」という漢字は分解すると「禾」と「日」になる。

「禾」は「黍」(穀物のキビ)の、「日」は「甘」(あまい)の省略形であり、この字はもともと「キビで作った酒からたちのぼるいい匂い」という意味であった。

それがやがて酒だけでなくさまざまなものから生じるいい匂いを一般的に意味するようになっていった。

人生を楽しくする香りは、実は酒から発するものであったのです。

どおりで「香」のつく女性は酒が強い!?(私見です。)

(追伸)

昨日、10月31日はハロウィンでしたね。

早速、孫2人もお揃いの恰好でメイクしてパーティーにお出かけしたようです。

いやはや何とも・・・。

現実には存在しない理想郷のことを言う中国の言葉。西洋でもイギリスの思想家トーマス・モアが16世紀に書いているが世界中、似た話はある。

「桃源郷」だが、昔、ある漁師が漁をしながら川をさかのぼっていると、いつの間にか両側にうっそうと茂る桃の木までやってきた。桃の美しさに我を忘れどんどん進んでいくと、やがてぽっかりと谷が開けてそこに小さな村があった。

不思議に思った漁師が尋ねると秦の始皇帝の暴政から逃れてきて人里離れた山奥に隠れ住んだ人々の子孫が暮らす村だった。まことに静かで平和な生活が営まれていた。

いったん帰った漁師は別の日にもう1度、訪ねようとしたが二度と見つからなかったという。

中国では桃は邪悪な悪霊を追い払うことができる神秘的な植物だと信じられていて、桃は樹木も果実もいろいろなまじないに使われているとか。

桃源郷ー覗いてみたいですね。

(追伸)

ある時は、土いじりでイモ掘に夢中。(名札はゆうり作?)

ある時は、おしゃれに帽子とぬいぐるみ。バレエシューズが似合ってますね。

まりちゃん。