韓国を旅行した人が驚いたことを言う。

小さな食堂でも店でもレジで現金のやり取りをほとんど見なかった、と。つまり、クレジット決済で電子マネー、QRコード読み取りも幅をきかせていて、およそお札の出番がないと言う。

韓国のキャシュレス決済の比率は9割と断トツ。欧米では5割。さて日本はと言うと2割だそうである。

日本人の現金主義はATM網の発達をもたらし、それがまた「信仰」を増幅してきた。政府はキャシュレス化を進めATM維持費を減らし小売店の負担を軽減すべく2027年で4割という目標を立てている。

今年の5月27日号の日経新聞春秋欄の一部を引用してみる。「ニッポンの紙幣づくりの技術は世界一である。いまの1万円札が世に出るとき原版に肖像を彫る旧大蔵省の工芸官は匠の技を駆使し、極めて偽造が難しい福沢諭吉を誕生させた。その名人を取材するとストレスで胃をやられて半分切った」と。

入魂の職人芸と最近のテクノロジーが融合したわれらが日銀券。だからお札への信頼は厚く、いつでもどこでもまず現金を財布から出す日本人。「キャシュレス化」で見渡すと日本はもはや現金主義のガラパゴス状態と言われています。

さて皆さんは「お札」と「カード」。どちら派でしょうか?

 

 

「死ぬまで介護いらずで人生を楽しむ食べ方」(新開省二著)(草思社 1300円)を読んでみた。

現代、飲食が健康を害するという意識から粗食を心がけている人が多い。確かに食べ過ぎは良くないが、粗食への過大評価も良くない。近年のデータでは「粗食は老化を促進して寿命を短くしている」とある。昔の人は粗食だったから健康なのでは?と思うかもしれない。しかし昔の人はご飯でカロリーを取るため1日に茶わんで6杯以上は食べていた。味噌汁で不足しがちなミネラルやビタミンも補っていたのです。このような実態を知らずただ粗食信仰をしていると低栄養から老化が進み血管や臓器を衰弱させてしまう。

著者は「多様食」を推奨している。

肉、魚、卵、大豆そして油を使った料理などの10種類の食品群を対象に1日1回食べれば1点として10点満点を目指す食べ方である。

私が当院新聞で、年を取っても「肉も魚も」と勧めるのと合致している。

是非、誤った「粗食」を改善して下さい。

(追伸)

孫達もせっせと夕食を食べています。「食い力(りき)」です。

大きくなってください。

(写真4枚)

朱肉不要の便利なハンコと言えばシャチハタのネーム印。

認知度は圧倒的だが「Xスタンパー」というれっきとしたブランド名がある。もともとシャチハタはスタンプ台から始まった会社で、1925年に「万年スタンプ台」を発売して大ヒットさせたのだが、次なる物をと考えたのがインクを内部にためて印面に伝える「インク浸透印」の発想。そもそもふつうのゴム印では無理な話で設計としては細かいスポンジ状の穴が必要になる。どうやって開けるか?さまざまな実験を経てたどり着いたのは「塩」。ゴムと混ぜて形成しお湯に浸すと水溶性の塩だけが水に溶け出して穴が開く。

インクはボールペンをヒントに染料系を開発した。かくして65年、Xスタンパーが誕生。68年、初代ネーム印を発売した。次に大きな転機となったのが顔料インクへの転換です。1日何千回もハンコを押す銀行員の声に耳を傾け、紫外線に強く長期間陰影が変わらずに残せる顔料インクを開発した。78年に印面11ミリの「ブラック11」を発売。そして86年、「ネーム9」が登場した。

初代発売から半世紀。累計販売本数は約1億7500万本に及びます。

がんばれシャチハタ。

みなさんは母の日、5月13日(日)にきっとすばらしい贈り物をされたと思います。

さて「母」という漢字。日経新聞でおなじみの阿辻哲次さんが、その由来について書いています。

その前に例えば「女」という漢字。古代の字形では、ひざまずいて両手を前に組み合わせている人間をかたどっている。古代中国では女が男に隷属させられており「男尊女卑」の思想が反映されている。

さて本題の「母」という漢字は「女」という漢字を基礎にしています。「女」の中央部、即ち胸にあたる部分に点を二つ加えると「母」になる。この点は乳房の先にある乳首を表しており、それが「母」という漢字に今も二つの点として残っているのです。

古代中国人は愛する子供に授乳する豊かな乳房を強調することで、母という大切な概念を表したのです。

私の子供の頃は街中、どこでもおっぱいを飲ませている母親をよく見かけたものですが、最近はすっかり見なくなりました。

唯一、見れるのは、まりたんだけです。

糖尿病患者さんの平均寿命は一般人と比べて男性が8年、女性が11年短いという統計がある。

日本の糖尿病患者数は1000万人。境界型も含めると2000万人とも言われている。

では糖尿病の方は何の病気で亡くなっているのか?それを知ることは、糖尿病患者の寿命を延ばすことにもつながるため重要と考える。

当院の職員に尋ねてみると、腎ぞうをやられて透析になる方が多いので腎不全が1位では?という答えや心筋梗塞では?という答え等、さまざまであった。

正解は1位が悪性新生物、2位が感染症、3位が血管障害(心、脳、慢性腎不全)であった。悪性新生物の中では肺癌が最も高率で、次いで肝癌、膵癌の順である。

一方、心筋梗塞等の虚血性心疾患による死亡は大幅に減少しています。

以上をふまえて患者も医師も合併症管理を行っていけば、ひいては日本人の平均寿命も更に伸びると思われます。

(追伸)

5月12日(土)、三越へ行ったついでに萬翠荘でのバラ展を思い出し、訪ねてみた。

「高貴なバラたち」をテーマに会員が育てたバラが見事であった。

気に入ったバラを載せました。一服して下さい。野外でも即売が行われていました。

(写真6枚)

ゴールデンウィークにやってきた、ゆうりとまりか。

遠出は全くしなかったが、色々と楽しむことが出来た。

ゆうりのピアノの練習。一曲弾いてくれたがとても上手であった。彼女は指が長いので、きっと弾きやすいのだと思う。

オンプ君の散歩も毎日、付き合ってくれた。

面白かったのは将棋。「やってみないか」と誘ったら即座に「教えて」と。駒の動かし方から教えて、半日後にテストしたら完璧に覚えていた。

一局、指してみたが、なかなか筋があるな、と感じた。真剣な眼差しであった。

次にまりか。イチゴがとても大好きで、いくらでも食べる。「イチゴ欲しい人?」と尋ねると手を挙げる動作が可愛い。

さて今回、いただいていたスイカを割って食べさせたらどんな反応をするか?生まれて初めて見るスイカを切ってから食べるまでの動画をお楽しみ下さい。

切れ端を食べるのも、まりからしいと思いました。

(写真8枚)

5月の連休に孫達がやって来た。

活発な、まりたんのために自然の中で遊ばせようと、重信川の河川敷へ行った。

小学校の女の子が2人遊んでいて、「何してるの?」と尋ねると、何と「四つ葉のクローバーを捜している」と。捜すこと20分。やっと四つ葉のクローバーを見つけたゆうちゃん。女の子達はポケットにたくさん入れていた。さて、まりかは、いつも通り裸足で色々な花を摘んでいた。

さて裸足で遊ぶといいのか?鹿屋体育大学の西澤昭教授が次のように書いている。「裸足で活動すると足の裏のメカノレセプターと呼ばれる受容器が刺激され体のバランスが良くなる。すると足の裏の筋肉が発達。走る、跳ぶ、投げるといった運動能力に関係してくる」と。

ウィンゲートキッズの遠山健太氏によると、「裸足で運動遊びをすることは、子供の運動能力にプラスに働きます。走ったり跳んだりする動作は足で地面をしっかり蹴らないといけない。裸足で過ごすことによって足指が自然と使われて足裏の感覚が養われる。」と。

できるだけ、ケガのない安全な場所を確保した上で子供は裸足で遊ばせるのがよいようです。

がんばれ、まりたん。

(写真8枚)

人類太古より月の光は重要であった。

「月の光」を頼りに・・・といった場面は多かった。しかし電気照明が普及しはじめると人々は月にだんだん関心を払わなくなった。

ゆうちゃんも十五夜は見てもふだんはあまり関心がなさそうだ。

この「月」の圧倒的な存在感を示したのが、東日本大震災の時の計画停電であった。人工照明の一切消えた町全体を煌々(こうこう)と昼間のように照らす満月を見て改めて自然の力の偉大さをみんな再認識した。

この月に関する美しい曲を多く書いたのはシューベルト。また画家ルオーは20世紀の画家であるが「月明かり モンタナの思い出」の中に神秘的な月の風景を描いている。

もう1度、「月」を再認識してみてはどうだろうか?