昔から手や指をケガした時に傷をなめたことはないですか?母親に言われて「なめていたら治る」と言われた記憶があります。しかし他の動物にも同じ行動がみられます。

今回は「唾液の力」について考えます。

唾液は唾液腺から分泌される。耳下腺、顎下線、舌下線から分泌されますが、実際には口腔内に広がる粘膜から分泌されます。だから唾液腺の手術をしたから唾液が急に少なくなるわけではありません。

さて唾液の役割は①食物を柔らかくさせ、そしゃくしやすいようにする潤滑作用。②むし歯を予防する役割。酸性化するとむし歯になりやすくなるので中和する。③抗菌作用や粘膜の修復作用。

特に③についてヒスタチンと呼ばれる唾液中のタンパク質が血管の新生、細胞同士の接着などに影響し、傷の再生を促進することが解明されています。

やはりケガをしたら、すぐ「なめる」か?

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