肝炎ワクチン
夏休みに海外へ出かける人は毎年250万人以上。唯し、注意したいことは感染症対策です。
中でもアジア、アフリカ、南米など広いエリアで感染リスクが高いのが肝炎ウィルスです。
昔は注射器の使い回しなどが感染ルートで院内感染もよくニュースになりましたが、最近は性行為を介して感染する人が増えてきました。A~E型の肝炎ウィルスのうちAとBが感染しやすく海外の感染症として要注意です。A型は汚染された食品で口から感染することもあります。
感染すると急性肝炎、慢性肝炎の2つの発症パターンがあり、Aは急性、Bはどちらもあります。
A型は2~7週間の潜伏期を経て突然、発熱、だるさ、嘔気、数日後に黄疸が出ます。重症化すると生存率は30%です。
海外から帰国して気になる症状が出現したらすぐに受診して下さい。
そして何よりも流行エリアに行く前にA型B型ワクチンの接種をお勧めします。厚労省検疫所「FORTH」のホームページを参考下さい。
皆様、夏季休暇はいかがお過ごしになったでしょうか?
海外へ行かれた人も多かったと思います。
私は孫達と楽しい夏休みでした。8月22日のブログに出したいと存じます。
見て下さい。
炭水化物と寿命の関係
このテーマはアメリカで2018年に報告されています。
45~64才の成人を25年間追跡し炭水化物摂取割合と死亡との関連を報告しています。
その結果を見ると、割合が50~55%のグループが最も長生きで40%未満のグループで死亡率が1.2倍、70%を超えると1.23倍と摂取が低いグループも高いグループも死亡率が高かったのでした。
日本人の平均は男性で56~62%、女性で54~56.9%でまずまず良好でした。
日本人は高齢者で、もう少しタンパク質を取って炭水化物を減らした方がいいということかもしれません。
さて最近、炭水化物を減らして糖質制限ダイエットでこんなにやせました、みたいな宣伝めいた記事が多数出回っていますが糖質制限はやせる効果があるだけで健康からはむしろ遠ざかっている可能性が高いと思われます。糖質をある程度取りながらやせる方が安全だと思われます。
ついでにキウイやリンゴは糖質の中でも果糖が多く含まれており、血糖値を上げにくい。かつ食物繊維が豊富なので血糖値の上昇を抑えます。更に、ヨーグルトやチーズもタンパク質が中心で血糖値の上昇を抑制します。参考までに。
食べ物も大事ですが体を柔軟にしておくことは骨折予防に、ひいては長寿の手助けになります。
ゆうり、まりかも頑張っています。
次回は8月10日(土)(臨時号)です。
(写真2枚)
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トロピカルフルーツ
熱帯や亜熱帯を生育地とする果物でトロピカルフルーツを取り上げたい。
一番昔から知っているパイナップルとそしてマンゴーを調べてみた。
①パイナップルはブラジル南部を中心とする地域を原産とする。
パイナップルを食べるときに中心の芯を取り除くが、これは茎である。
食べているのは花托が融合して出来た果肉である。
名前は松かさによく似た果物ということに由来しておりpine(松)と、かつては果物全体を指す言葉として使われていたappleを合わせてパイナップルと呼ばれるようになった。
子供の頃に缶詰の甘い輪切りだったのを覚えていらっしゃいますか?
生理作用としてパイナップルの果汁にはブロメラインというタンパク質分解酵素があり、肉と一緒に食べると肉をやわらかくして消化を促進してくれます。他にグルコシルセラミドが皮膚の保湿効果や皮膚への色素沈着を抑制する効果を持っている。
②マンゴーは樹高が20mを超える大木である。マンゴーを食べて皮膚のかぶれを起こす人がいる。こういう方はイチョウにもかぶれやすい。インド系と東南アジア系がある。世界的にはインドの生産が断トツである。日本へはメキシコやタイから輸入されているが輸入量、輸入金額共にメキシコが1位である。
国内では沖縄県、宮崎県であり、皆さんも食べたことがあるでしょう。
パイナップルや、マンゴー。年に1回は食べてみて下さい。
パパイヤ、マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ。
どれが何か、覚えられるかな?
二人共、おいしく食べてね。
(写真2枚)
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羊の話
日本は長い間の仏教信仰によって動物の肉を食べなかったから肉食の歴史は短い。
明治になって肉食が普及したが、牛か豚それに鳥くらいで羊は北海道以外はなじんでいない。
しかし世界的にみると羊は食用の動物の代表と言っていいほど世界各地でよく食べられている。
羊は人間に従順で繁殖力も旺盛だから牧畜に適した動物である。中国でも非常に古くから羊の放牧がおこなわれていた。春秋時代には羊を販売する市があったと言う。
中国で羊は祭祀(さいし)の犠牲としてもさかんに使われた。最も重要な祭祀では牛を使ったが牛は農耕に使う貴重な役畜でもあったので通常は羊が使われた。神に捧げる犠牲は大きいほど望ましく、なるべく大きな羊を選んでお供えした。そこで「羊」と「大」を組み合わせた字形で「りっぱなもの」という意味を表した。
それは「美」という漢字なのです。
まりちゃんが、リヤドロの羊さんと遊んでいます。
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糖尿病
糖尿病(DM)患者のうち、目の合併症について検査を受けているのは半分以下、腎ぞう病の精密検査では4分の1にも満たないことが国立国際医療研究センターを中心としたレセプト情報の調査研究で分かりました。
DM性網膜症は日本人の視覚障害になる原因の3位。DM性腎症は人工透析が必要になる原因の1位とされ神経障害と並んでDMの三大合併症とされています。
DM学会のガイドラインでは目の検査は半年から1年に1回以上、尿の精密検査は3~6ヵ月に1回以上受けることが推奨されています。
当院でもDMの方には必要な検査をできるだけ定期的に勧めて行っていますが「半年に1回」でよいと主張される人が居て困っています。
糖尿病の怖さを自覚して欲しいです。
ゆうちゃんはトウシューズで悦に入っています。足が長く見えます。
一方、まりかは初物のさくらんぼの試食に余念がなさそうです。果物には目がないようです。
いつも仲の良い姉妹です。
(写真8枚)
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手袋
広辞苑で「手袋」を調べると「寒さや汚れ、外傷を防ぐため手にはめる袋状のもの」とある。
主な目的は手の保護や装飾である。
防寒用以外にも、スポーツ(ゴルフ、スキー、野球等々)、釣り、作業用、ドレス手袋等々多様である。
素材も牛革、羊皮、豚皮、人工、合成皮革、アクリル、ナイロン、レーヨン、ビニロンと多彩である。
さてこの手袋。日本の90%以上を生産しているのが香川県東かがわ市である。2003年に香川県の引田、白鳥、大内の3町の合併で出来た人口3万人の市である。
事実、市内には手袋メーカーが多く、特に旧白鳥町に多いため「白鳥の手袋」とも言われていた。
歴史は130年前に両児舜礼(ふたごしゅんれい)という副住職が大阪に移り住みメリヤス手袋製造を家業としたのが始まりである。第一次大戦、朝鮮戦争等の需要で拡大し、昭和30年代には世界一の手袋産地となった。
何故、今でも東かがわ市がトップなのか?これは「指5本タイプを作るにあたって機械化が難しい労働集約型作業であるため他から、この産業に参入しにくく、いわばニッチな産業として生き残ったから」だそうです。今後も発展して下さい。
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(追伸)
5月20日のジュニアえひめ新聞に、ゆうちゃんの俳句が入選しました。
(写真で以前に出しましたが)まりかがやぎへえさをやる姿は、ほほえましかったです。
ゆうりが自分でやって、恐しくないと教えこんでますね。
入選おめでとう。
(写真6枚)
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臥薪嘗胆
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)。この言葉は中学の漢文の授業で習いました。
簡単に歴史をひもとくと、紀元前5世紀初頭に越の王であった勾践(こうせん)が呉の王を戦死させた。呉の王の子であった夫差は父の仇を忘れまいとして薪の上で寝る苦行をしながら二年後に宿敵越を攻めた。包囲された勾践は命からがら逃げ帰り、それからは毎日苦い肝を嘗(な)めては屈辱を思い出し、やがて呉に攻めこんで積年の恨みを晴らしました。この血で血を洗うような復讐物語を「臥薪嘗胆」といいます。
私は授業で目的達成のためには日々刻苦する必要性を教えられた気がする。
この言葉は日清戦争後に遼東半島の領有をめぐって「三国干渉」が行われた際、世論の合い言葉として流行しました。
6月5日は私の誕生日。
年を取るにつれ、その分、孫も成長してきました。
ゆうちゃん、まりちゃんが手紙と色々なポーズでお祝いしてくれました。
ゆうちゃんが作ってくれたアロハベア。可愛いです。
ありがとう。
尚、ばあばも同じ6月5日が誕生日です。
(写真8枚)
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熱中症
5月なのに30度越えの毎日である。
異常気象である。以前に書いたことがありますが、日本はやがて四季から二季(夏と冬)になるというある気象学者の予想は当たりそうです。
いくつか熱中症のおさらいをしておこう。
脱水とは水のみでなく塩分も失われることを覚えておいて欲しい。体の中で体液の多い臓器に異常が起こりやすい。
①脳・・・めまい、立ちくらみ、頭痛、けいれん
②消化器・・・食欲不振、悪心、嘔吐、下痢
③筋肉・・・こむら返り、しびれ、まひ
高齢者の場合は体液をためるタンク(筋肉)が少なく、のどが渇いているのに気がつきにくくなります。
ベロを見て乾いていたら要注意です。脱水になる前にと、経口補水液も開発されています。ポカリスエット、アクエリアスに加えオーエスワン等。冷蔵庫に1~2本は用意しておきましょう。
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(追伸)
5月26日(日)、30度の気温の中、宇和島のゆうちゃんは運動会でした。前の日から熱中症を心配していた私ですが、元気な写真を見て安心しました。
しかし、運動会って、いつが果たしていいんでしょうね?
まりちゃんは帽子はいらないのかな?
(写真6枚)
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しそ
しそは中国原産の植物で日本には2500年前に伝わりました。平安時代に栽培が始まり、薬や漬物にして用いたようです。
「紫蘇」と書くのは昔、カニが原因の食中毒で死にかけた人に、しその葉を煎じて飲ませたら回復したという中国の古い言い伝えに由来します。
100gに含まれるβカロテンの量は野菜の中で最も多く体内でビタミンAに変換され夜間の視力の維持や皮膚、粘膜の健康維持を助けます。
油と一緒に摂ると吸収率が高まるので、油で炒めて食べるのも良いです。
しその香りの成分、ペリルアルデヒドには殺菌、防腐効果があり一番有名な保存食が梅干です。刺身に添えた青ジソはアニサキスへの殺虫効果もあるので残さず食べた方がよいそうです。
またペリルアルデヒドには嗅覚神経を刺激して胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果もあるので食欲のないときに料理に加えてみてはいかがでしょうか?
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(追伸)
娘は昔から赤シソジュースやシソのパスタを作ったりで好物でした。
皆さんも是非。
(写真2枚)
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