遺伝子研究の第一人者である筑波大学の村上和雄名誉教授の言葉に「人との出会いによって遺伝子のスイッチがオンになる」と著書で述べています。

良い人と会うことで触発されたり心地よい刺激を感じることで遺伝子の働きは活発になり、ひいては個人の潜在能力がさらにアップするという訳です。

そのためには日々出会う人に対しての心構えが大事です。「この出会いが自分にとってプラスになるかもしれない」といった心持ちが重要です。

明るく前向きな心で互いに触発されるような出会いを重ねたいものです。

 

 

 

現在、感染の中心になっているオミクロン株、特にBA2は感染しても多くは重症化しないで軽症で済むと言われ軽視している人が多いです。

しかし甘く考えていると心臓に深刻な事態を招く危険があります。今年2月、米国の「ネイチャーメディシン」にコロナによって心臓や血管の後遺症リスクが高まる可能性を指摘する論文が載りました。

新型コロナにかかった人は重症・軽症にかかわらず発症後1年間に20種類に及ぶ心臓や血管の疾患の発症リスクが高くなっていました。

不整脈、心筋炎、心筋梗塞、脳梗塞、心不全、脳卒中のリスクが全て上昇しています。

ふだんから血管にダメージを与えるような生活習慣の改善を心がけて下さい。また高血圧、糖尿病、高脂血症等の薬は必ず継続服用して下さい。

命を守るためにも「コロナにかかると心臓や血管の疾患リスクが上がる」と意識しておいて下さい。

(追伸)

宇和島の孫達はコロナの事もあり今回はやって来ませんでしたが、仲良い写真を送って来ました。

すくすくと育っているようです。

 

 

 

去年、入社したばかりの人は多くの経験を積んでいますが、この経験値が一方では成長の妨げになることがあります。

例えば、ルーティンの業務を行う際に「前回通りやればいい」と思うか「前回はこうしたが違う方法はないか?」と考えるのでは大きな差があります。

また新しい事柄に直面した時、「知らないから出来ない」ではいつまでも経験することは出来ず、今以上の能力を得ることはできません。

今までの経験値を捨てて未知の領域へ飛び込むことも必要です。

経験値に溺(おぼ)れることなく常に挑戦する姿勢を持ち続けましょう。

(追伸)

K君が以前撮ったものです。

写真は芝桜の丘として知られる、埼玉県秩父市の羊山公園のゴールデンウイークの頃の写真です。

次の写真で見られる山は秩父の名山で日本二百名山に指定されている武甲山です。北側が石灰岩でできているため、採掘が繰り返されて山容がすっかり変わり、頂上の標高も1336mから1304mになってしまいました。写真でも採掘の跡が見て取れると思います。

 

 

 

漫画家の藤子不二雄さんが4月7日に亡くなった。享年88才。「忍者ハットリくん」や「怪物くん」「プロゴルファー猿」等、どれも面白かった。国民的漫画家であった。

藤子さんは死の一週間前には親戚の方と自宅で米寿のお祝いをされて好物の料理を喜んで食べたとのこと。またゴルフ狂で「ゴルフに優る健康管理はない」と豪語していました。

さて、今日の話題は藤子さんの死が警察発表だったことです。7日の朝に自宅の庭で男性が倒れているという通報があり多摩署の署員がかけつけると既に亡くなっていたそうです。

自宅で死亡した場合、かかりつけ医がいるかいないかで、その後の手続きは変わります。かかりつけ医がいる場合はすぐに電話し、死亡診断書が書けます。臨終の場に医師がいなくても生前に診察していた病気で死亡となった場合は可能です。しかし、かかりつけ医がいない場合は警察となり、死亡診断書ではなく死体検案書の発行になります。更に、発見が遅れると「異状死体」とみなされ、死体解剖となります。

是非、かかりつけ医を持たれておくことをお勧めします。

 

 

 

 

本年は4月20日からです。二十四節気は深く考えられている先人の知恵です。

あらゆる社会活動が活発になり始める頃で、あっという間に過ぎる頃です。

穀物を潤す春の雨に恵まれる「穀雨」。

長く降り続く雨は「春霖」(しゆんりん)と呼ばれる。そして雨が降った後は気圧の関係で一時的厳しい寒さに見舞われることも多く「寒の戻り」と呼ばれています。

一説ですが春先眠気に襲われるのは脳が体温調節に疲労しているからだと言われています。

立春から数えて88日目の夜を「八十八夜」と呼ぶが、「八十八」の字が「米」という字に成り立つことからも農作物に縁起の良い日とされています。

昔の人の知恵に驚かされます。

(追伸)

K君のきれいな写真をどうぞ。

左は伊豆七島・新島(にいじま)の白ママ断崖、後ろの島は神津島(こうずしま)。ママとは新島の方言で「崖」を意味します。

右は鵜渡根島(うどねしま)(手前の島)伊豆七島・利島(としま)(後ろの島)、遠景は富士山と伊豆半島です。

 

お正月などの祝い膳には、箸の中ほどが太く両端が細くなっている柳箸を使います。「柳に雪折れなし」と言われるように柳はしなやかで折れにくいことから縁起がいいとされているからです。

両端が細くなっているのは片方は人間、もう片方は神様が食べるためとされています。

正月に年神様と一緒に食べることで、一年の幸せと健康をいただくのです。

さて、箸の名前の由来には諸説あり、人間と食べ物をつなぐ命のかけ橋からという説があります。箸が使えなくなることは食物が口に入らなくなり死を意味します。

外で使用した割り箸にもその人の魂が宿ると考え、そのまま捨てませんでした。災いにならないように食べ終わったら割り箸を折り、箸に宿った魂を自分に戻してから捨てたそうです。

「箸を折る」のも深い理由があるのですね。

 

(追伸)

3月11日で当院が35周年を迎えたことは前に報告しました。

さて、そのことを知った高齢の女性患者Kさんが、実に手間暇かけて、鶴を(ペーパータオルで)記念にと折ってくれました。Kさんは、ほとんど全盲なのですが、本当に真心がこもっていて嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

新大陸の原住民にO型が多い(70~100%)と言う。もともと新大陸にはマラリアがなかった。それが16世紀にスペイン人によって持ち込まれ、今日では多くの地域がマラリア汚染地帯になっています。しかしその時、同時に持ち込まれた天然痘のほうが大きな影響を及ぼしました。

数十年の間に原住民の9割が亡くなり、インカ帝国やアステカ帝国が滅亡したのです。

さて重症化リスクについての研究ではA型+AB型がB型とO型と比べて9.8倍も重症化しやすいことが分かりました。

新大陸の住民にO型が多いのは、天然痘の大流行の結果のようです。

B型は天然痘に対して生存確率が高かったのですが、マラリアによってその後は淘汰を受けて結果的にO型がもっとも生き残る可能性が大きく、そのまま今日に至っているようです。

インカ帝国滅亡の原因が天然痘だったとは・・・!?

 

(追伸)

宇和島は天赦園の上り藤。きれいですね。

お友達と一緒です。

 

 

平安時代の主な3大死因は結核、かっけ、皮膚病。かっけは御存知のように食文化に強く影響し、主に栄養失調が原因で発症してしまう病気です。

鎌倉時代になると、玄米を主食とし少ないながらも肉も食べていました。玄米はタンパク質や脂質、食物繊維やビタミンB1など、ほぼ完全栄養食と言っていいです。

しかもこの時代のご飯は蒸して作る「強飯」(こわめし)でとにかく硬い。日本咀しゃく学会が実験した所、鎌倉時代の食事は咀しゃくが2654回、時間は29分かかった。江戸時代になると1465回、22分となった。現代人は620回、11分です。

咀しゃくが多いと唾液が出てウィルスの対策にもなり小児肥満も減る。

現代食はハンバーグやパスタなど、あまり、かむ必要がないため唾液量が減り、さまざまな病気になりやすいようです。

昔のように「するめ」を食べたいですね。

(追伸)

先週、束の間の春休みを利用して、1泊だけ孫達がやってきた。

夜の散歩、参拝等を行った。

中学生になったゆうりは、随分と大人になった。参拝の祈り事を尋ねてみると「ウクライナの人達が早く回復しますように」だった。

コロナが終息してゆっくりと会いたいものです。

 

 

 

孫のゆうりが宇和島の番城小学校を卒業し、宇和島南中学校へ入学した。

論語では「十有五にして学に志し」とあるが、これからは、学問に打ち込んで欲しい。私は愛光中学に入学し愛光寮に入った時の想い出がずっと残っている。

親元を離れ、色々と勉強しないといけないんだ、と。孤独感が強かった。

ゆうりは幸い、自宅通学なので寂しさはないと思うが、12年間、健康にすくすくと成長してきた。

これからに向けてエールを送りたい。

尚、3才の時はこうでした。

 

 

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウィルスで起こる。水ぼうそうが治った後もウィルスが神経節に潜伏。加齢、過労、ストレス、体調不良などで免疫力が低下すると活性化し帯状疱疹を発症する。

コロナやコロナワクチンで免疫力が低下して帯状疱疹が増えているという報告がある。

しかし、「アメナリーフ」等のよく効く薬も登場して、早期発見さえ出来れば、従来より早く治っています。

さて「帯状疱疹後疼痛」というやっかいな病態が時々、見られます。

「鎮痛薬は良くない」と飲まずに我慢する人がいます。しかしそれは症状を長引かせ、かえって治ゆを遅らせます。少しでも痛みがあれば迷わず飲むべきです。

さて帯状疱疹は80才までに3人に1人が発症します。50才以上に予防として帯状疱疹ワクチンがあります。

コロナを機に検討してはいかがでしょうか?