コロナウィルス感染への警戒心から「受診」が減っているが、精神科だけは別のようである。

精神の不調を抱える人々にとっては通院は不要不急の外出ではなく、きわめて切実な問題なのである。

日本では精神疾患の受診者数は年々、大幅な増加傾向を示している。厚労省の「患者調査」によると、総患者数が2014年に392万だったのが2017年には419万となっている。17年には約30人に1人が精神科を受診している計算となる。

受診に対する抵抗感や周りの偏見が減少したことも無関係ではないでしょう。

内訳は多い順にうつ病、総合失調症、不安障害、認知症。この数年はうつ病、認知症が増えている。とくにうつ病は、ひとりで悩み自分を責めるだけで受診を遅らせ症状を悪化させている。

「コロナうつ」が増えると予想される昨今。

早めの対処をして下さい。

(追伸)

初夏に咲く花木で「スモークツリー」があります。ヨーロッパから中国にと広く分布します。花柄が遠くから煙がくすぶっているように見えるので、この名前がつきました。

松山近郊のTさんのお家に咲いていたのをいただきました。院内でも飾ってみました。

コロナに関係なく咲く花にホッとしています。自然の悠久さに安心感が涌きますね。

新型コロナウィルスの正式名称は「重症悪性呼吸器症候群(SARS)コロナウィルス2型」であり、略称は「SARS-COV-2」となる。このウィルスは8番目のヒトのコロナウィルスである。

ヒトに感染するこれらのウィルスはすべて動物からやってきたと考えられる。どの動物からやってきたかはこれらのウィルスに遺伝的に近縁のウィルスがどの動物に存在するか調べることで推定可能である。

それを調べる方法が「系統樹解析」と呼ばれる手法である。

これを用いると、ヒト腸内コロナウィルスとOC43に近縁なウィルスはウシやシカ、イヌに存在する。229Eに近縁なウィルスはラクダに、NL63に近縁なのはコウモリといった具合。これらの動物からヒトに感染することでヒトのコロナウィルスになったと考えられます。

2003年以降のSARSやMERSコロナウィルスに近縁なウィルスはコウモリに存在し、コウモリから感染したと思われる。

我々はコロナウィルスに包囲されていて、共存していくしかなさそうである。

(追伸)

コロナによる、暗い話が続きますので、しばし忘れるために、子供の屈託のない笑顔を見たいと思います。

まりかは幼稚園へ行き出してから、しっかりしてきたのと姉のバレエのポーズ等も取るようになりました。

ポニーテールも似合いますね。

 

今回、新型コロナ騒動で外出自粛が続いた。過去に経験のない事態である。

巣ごもり生活について日経新聞(5月18日号、春秋)に面白い記事が出ていた。

毎日毎日、巣ごもりをしていると曜日がわからなくなる。それに近い生活をして日本を守る護衛艦の話である。

確かに洋上に出ると今日が〇月〇日かが分からなくなる。そこで「月曜パスタ」とか「日曜鍋」という風にしていると隊員達は今日がいつか?が分かるのである。旧日本海軍以来の伝統である。海上自衛隊自慢の金曜カレーである海軍カレーは日本でカレーライスが普及したルーツとも言われている。

海上自衛隊では任務を終えて港に帰るまで「あと5カレー」などと数え、待つそうである。

真のコロナ明けまであと何カレーだろうか、と隊員達もがんばっているそうです。

 

原産地は地中海東部。ユリ科の多年草です。日本には江戸時代に伝わりました。

春から初夏が本来の旬です。

グリーンとホワイト。どちらの品種も同じです。

ホワイトは日光に当てずに栽培するので葉緑素が作られず白いままに育つのです。

グリーンアスパラガスは100gあたり22㎉。低カロリーですが栄養は豊富です。うま味成分のアスパラギン酸やβカロテン、ルチンも多く含まれています。

私も昔からアスパラガスは好物です。

色々な料理を楽しんで下さい。

 

 

大昔にブログで書いたことがあるが「ビッグコミック」(小学館)で連載中の長寿劇画「ゴルゴ13」が新型コロナの影響を受け、今日、25日の発売号から当面休載となった。

1968年の連載開始以来、休載は初めて。

なんと私が中学生の時から休みなくであるから本当にギネスものである。私の最大の愛読書である。

作者のさいとう・たかをさん(83才)によると、10人超のスタッフによる分業体制であり、原稿用紙に直接執筆するスタイルを取っている。長時間で密集する環境であることを考慮して、スタッフの健康を守るための英断である。

A級スナイパー・デューク東郷が主人公の劇画で商業誌の連載作品としては最長で総発行部数は2億部を突破しています。

政治家の麻生さんも熱烈なファンですね。

一日も早い再開を願っています。

まさかこんな分野にまで影響が及ぶとは夢にも思いませんでした。

 

コロナウィルスの出現により自粛が続き、特に高齢の方は家に引きこもる人が大半で、色々な弊害を心配する学者が多い。

その中で日光浴の重要性を指摘する学者がいる。

明治国際医療大学の伊藤和憲教授の弁を引用する。

日光浴をすると皮膚を強める意味があり、ビタミンDやセロトニンなどが生成される。特にセロトニンは「うつの物質」とも呼ばれ増やすことがストレスを緩和する効果がある。それと、疲労回復やアンチエイジング効果も期待できる。

御存知のようにビタミンDは不足すると筋肉や骨が弱くなり、小児では、くる病、成人では骨軟化症を引き起こすことは有名です。

ワクチンや治療薬の少ない今、免疫力を高めるために日光浴をすることは非常に重要です。

アメリカでは物の表面に付着した新型コロナウィルスを調査したところ、暗がりではウィルスの半減に6時間かかったのに紫外線の強い太陽光ではわずか2分で半減した、との発表がされています。100%とは言いませんが参考にして下さい。

家に1日中、ジッとするのはやめて他人との接触に注意して30分でも日光浴(散歩です)をして下さい。

 

 

コロナ騒動で今まで私の体験のない生活様式が加わった。「ステイホーム」なので外食に行けない。そこでお取り寄せと言う訳である。

少し前に長男が東京で病院帰りにラーメンをテイクアウトして家で食べたらすごくおいしかったと。

私も松山市内の料理屋さんから天丼のテイクアウトをしましたが十分においしかったです。

東京では予約1年待ち等の名店の料理をデリバリーやテイクアウトで初めて食べたという話が多くあるそうです。

ただ、そういう有名店は一握りで、多くの飲食店が、瀬戸際に立たされている現実を見聞きすると胸が痛みます。

早く収束に向かい、1部でも解除になって、また飲食店が復活することを願っています。

 

「接触を8割減らせ」の国の大号令のもと、生活は一変しました。日本はコロナ肺炎の死亡者数の少なさで世界中から絶賛されていますが、同時に毎年の自殺者数がG7の中で最悪なのも心配です。今回も緊急事態宣言の前と後で自殺者数がどう動くかを特に精神科医は心配しています。

ではどうするか?

①者間距離をとって歩け!

②家庭内でもソーシャル・ディスタンスを!

③家を出よう。家族のために!

西浦教授も言ってますが、長いゆっくりしたランニングを者間をとってするのは大事です。当院の高齢患者でも「外に出たらすぐにコロナ菌を吸って死んでしまう」と家に引きこもって寝たきりの人が増えています。今後大きな問題になりそうです。

さて②ですが、今まで適当に家族間の不在があったのが、密着することで不平、不満、愚痴から発して暴言と暴力の応酬が始まることがあります。いわゆる「コロナDV」の本質です。家庭内でも意識的に距離をとって下さい。少々、よそよそしい関係を続けて下さい。

だから③の考え方も、時には必要だと思います。

 

毎年、インフルエンザ講演の司会をさせていただいています。

2年前の講演で「今年はスペイン風邪から100年になります。」と述べて「どうか予感が当りませんように。」と付け加えた。

知らない人が多いので詳しく話してみます。1918年、3月にインフルエンザの一種のスペイン風邪が米国から始まりパンデミックとなりました。最初は感染力はさほど強くなく今のコロナウィルスに比べると感染スピードは、はるかに遅いものでした。当時も今と一緒でマスクをし、学校も会社も閉鎖しました。

同年秋に第2波、翌年1919年に第3波が来ました。ウィルスが異変、強毒化し多くの患者が重症化。症状が出てから数時間~数日以内に多くの患者が死亡した、とあります。世界人口の1.5%が死亡。その多くが若い20才代だったと。

そして悪いことが続きます。1923年には関東大震災、1930年には世界大恐慌、1939年に第2次世界大戦と。

どうか今回のコロナウィルス騒動が「歴史は繰り返す」にならないことを祈るのみです。

今回はうつ気分になる内容でしたが、何事も真実を知っておくことは次の備えになります。終息を祈っています。

コロナ対策でマスクの不足が続いている。

1部では品質が悪い上に、ぼったくりの値段を取る悪徳商法も流行っている。

さて私の郷里、今治はタオル産地であるが、マスク生産への参入や増産の動きが広がっている。色々な会社がある今治だが、綿を素材とした長方形型のものや、ベビー用品の生産技術を生かした縫い目のない立体型マスクなど今治ならではのマスクが登場してきた。

確かにコロナ感染の影響で本来のタオル産業が前年に比べ1~2割、減少していたのを補うことも期待されている。

もちろん今後ずっとマスクで収益をカバーしていけるとは思わないが、コロナ収束までのつなぎとして、また、そこから新しい機能やデザインを持ったマスクが生まれてくることも期待しています。