平均寿命は延びる一方で健康寿命(健康面に問題なく日常生活を送れる時間)とは大きな隔たりがあることが問題になっている。

70才定年延長が検討されている。年金もいつになるのか、どんどん繰り延べされていて、我々の子供達ははたしてもらえるのか?

2017年版、高齢社会白書によると要支援・要介護の原因として最も多いものは「運動器の障害」で23.2%、つまり身体の痛みを解消し自分の足で歩ける状態を維持することが非常に重要です。

そこで重要なカギとなるのは「姿勢を良くすること」。

それの中で一番簡単に出来るのが「壁立ち」。

①両踵(かかと)を壁につけ、つま先をそろえて自然に立つ。

②目線は真っすぐ前を見て、後頭部、肩甲骨、お尻、踵が壁にしっかりつく。

こうして寝る前1分間を2週間続けて下さい。

脊髄内の神経伝達がスムーズになり神経同士が刺激し合い体全体の細胞が活性化します。

また骨の歪みを正すため骨の刺激が起こり、若返りホルモンが分泌されるなどの効果が期待されるそうです。

是非、続けてみて下さい。

開業して32年が過ぎた。

色々な面から「医療」を振り返ってみた。

昭和、平成は懐かしいことが多かった。

①後藤田先生の医院を引き継ぎの時代(昭和61年)は、レセプトは電卓、手書きであった。事務の女の子が肝機能などもGOT、GPT・・・と書いていた。今の事務員は生まれながらにしてレセコンの時代である。

②我々外科医が行ってきたメス開腹手術から腹腔鏡の時代になってしまった。果たしてそれでいいのか?全て腹腔鏡でいいのか?

③医師になった時(昭和)、非A非B肝炎と言っていた時代から、インターフェロンそしてインターフェロンフリーの時代となった。(C型肝炎の登場)。

④ピロリ除菌が進み、進行胃癌が激減し我々外科医の胃切除術の症例が減った。研修医はその意味で苦労するようになった。

⑤生物学的製剤の登場で例えばクローン病で瘻孔が出来ている患者が「レミケード」でみるみる瘻孔が閉鎖した。

⑥いわゆる「抗癌剤」という名前が消え、がん免疫療法と言った別の治療剤が出現してきた。

まだまだ医療は変わっていきますが早期発見、早期治療の勧めだけは変わらないようです。

(追伸)

だいぶカメラ目線に慣れた、まりちゃんです。

(写真2枚)

 

 

「待ちぼうけ」という歌は、北原白秋と山田耕筰コンビの唱歌ですが、今の若者はメロディーすら知らないと言う。ここに私がくに~ず新聞で「唱歌」欄を続けている意義があると思っています。「待ちぼうけ」は戦国時代の思想書「韓非子」に見える「守株」の寓話に基づいています。

知らない若者のために解説します。

ある農夫がせっせと野良仕事をしていると、一匹のウサギが跳びだしてきて、勝手に切り株にぶつかって死んでしまった。タナボタでウサギを手に入れた農夫は翌日から仕事をサボって一日中、切り株を見守っていたが何も得るところがなく、国中の笑い者になった、という話。さて、この農夫はきっとウサギを食べたのでしょうね。日本ではなじみがないがウサギはジビエとして世界中の料理に使われています。高タンパク低カロリーでヘルシーな食肉として注目されています。中国では丸焼きにして食べ、特に耳の軟骨の部分がおいしいとか。

とに角、一度、「待ちぼうけ」の歌を聴いてみて下さい。

(追伸)

9月16日、祭日に映画を観てきました。「人間失格 太宰治と3人の女たち」です。「走れメロス」「斜陽」「人間失格」等が太宰の代表作品ですが、もつれた女性関係や薬物中毒、自殺未遂等、マイナスイメージの多かった作家です。38才の若さで入水自殺しました。

小栗旬もすばらしい演技でしたが、私は二階堂ふみさんが女優として成長したな、と感じました。

皆さんはいかがでしょうか?

 

ゆうりの大好きなとうもろこし。日本で食べられているのは、ほとんどが「スイートコーン」。粒の色によって3つに大別され黄色い粒はゴールド系、白い粒はシルバー系、黄と白の混在はバイカラー系と呼ばれている。

なかでも特に甘みの強い「スーパースイート種」が人気です。

多くの野菜類は90%が水分ですがトウモロコシは80%が水分で糖度が15%です。丸々1本食べても150kcal。果皮には便のカサを増やし腸を刺激して便通を良くするセルロースが豊富です。貧血予防や胎児の正常な発育に寄与する葉酸や皮膚や粘膜の健康維持を助けるビオチンが含まれています。

トウモロコシは一粒一粒からヒゲが伸びているのでヒゲが多いほど粒がぎっしりと詰まっておりヒゲが茶色く皮の緑色が濃いものほど、よく熟しています。収穫後に味が落ちる一方なので買った後、なるべく早くゆでることが肝心です。ゆでてからの保存が肝心です。

塩ゆですると粒がしぼんでしまうので、ゆで上がってから表面にまんべんなく塩を振って下さい。2~3%の塩水にひたしても甘みが引立っておいしいです。

とうもろこし、是非、おいしいうちに食べて下さい。

果物を何回か取り上げてきた。私が果物好きだからである。果物は吸収されてからビタミンCをはじめとする栄養物によって健康と活力を与えてくれる。

さて今回はキウイフルーツ。

輪切りにした際の独特の濃い緑と放射線状に並んだたくさんの種子が特徴的である。その数500~1000個。

日本で最も食されているのは果肉が緑色のヘイワールドという品種。貯蔵性が高く適度な酸味を持つ。中央部が赤いレインボーレッドなどの品種も出回り始めた。

一世帯当たりの消費量は数量ベースで比較すると千葉市、横浜市、名古屋市の順。金額ベースでは千葉市、横浜市、東京都。首都圏で高いのは「首都圏の人達は甘酸っぱい果物が好きだから」という俗説がある。

キウイにはアクチニジンが含まれていてゼラチンゼリー形成阻害作用と食肉軟化作用を持ち、消化吸収を助け、豊富に含まれる食物繊維と共に整腸作用を持つ。ビタミンCも非常に豊富である。

ニュージーランドのオタゴ大学の研究では1日2個のキウイフルーツを食べることで、ゆううつ感が軽減し、やる気も上がるという結果が出た。

是非、みなさんもキウイを食べて下さい。

「痔は切らないで治すのが世界の常識です。」と言うのが、「38万人を診た専門医が教える 自分で痔を治す方法」(アチーブメント出版)の著者、平田雅彦先生。

日本人の痔の自覚症状は3人に1人。早く治療すればいいが、ついつい恥ずかしさや手術の恐怖から遅れてしまう。そこで平田先生は痔になりやすい生活習慣を8つにまとめている。

①便秘タイプ・・・便はためこむと炎症を起こす。食物繊維の摂取が必要。

②下痢タイプ・・・食事改善が必要。

③運動不足タイプ・・・お尻のうっ血が原因。できるだけ歩くこと。

④飲酒タイプ・・・飲まないのがいいが、せめてアルカロイドが含まれるワイン・日本酒より蒸留酒を。

⑤出産後タイプ・・・トイレタイム確保や食物繊維を。

⑥冷え性タイプ・・・膝掛けやカイロを上手に利用すること。

⑦ストレスタイプ・・・ストレス発散に努めること。アドレナリンが放出され炎症が起こりやすくなっている。

⑧生理タイプ・・・生理前後は仕事を1割減らす、1時間早く寝るなどの工夫を。

もちろん「下血」は癌との鑑別を必ず医師に相談して下さい。

 

厚労省の最近データ「過労死等の労災補償状況」(2017)を読むと、精神疾患による労災件数は年々増加していて17年度は過去最高の1732件に達した。

職場の環境改善はもちろんだが、「うつ消しごはん」(方丈社)の著者、藤川徳美氏(精神科医)の弁では、うつ患者の食生活で偏りが多いと言う。

特にタンパク質不足が深刻です。タンパク質は心を落着かせる働きのあるセロトニンや喜びを感じさせるドーパミンなどの神経伝達物質の原料となる栄養素。抑うつ気分というのは神経伝達物質が不足することから起こりますが、原因はタンパク質不足であることが多い。ADHDの子供では高タンパク・低糖質食に加えてプロテイン・鉄・ビタミンのサプリメントで状態が改善する。パニック障害の方は高タンパク・低糖質食の導入と鉄不足を改善することで症状が和らぎます。

タンパク質の摂取には、毎日200gの肉が必要です。鉄分も豊富に含まれる牛や豚、ラムなどの赤身の肉がおすすめです。卵も1日3個以上。肉をそんなに食べれない人はプロティンや鉄サプリで補って下さい。これがうつ予防の基本だそうです。

(追伸)

孫達も恒例の「夏休み in Tokyo」を行ったようです。

東京はいいね。

(写真8枚)