コロナ対策
「接触を8割減らせ」の国の大号令のもと、生活は一変しました。日本はコロナ肺炎の死亡者数の少なさで世界中から絶賛されていますが、同時に毎年の自殺者数がG7の中で最悪なのも心配です。今回も緊急事態宣言の前と後で自殺者数がどう動くかを特に精神科医は心配しています。
ではどうするか?
①者間距離をとって歩け!
②家庭内でもソーシャル・ディスタンスを!
③家を出よう。家族のために!
西浦教授も言ってますが、長いゆっくりしたランニングを者間をとってするのは大事です。当院の高齢患者でも「外に出たらすぐにコロナ菌を吸って死んでしまう」と家に引きこもって寝たきりの人が増えています。今後大きな問題になりそうです。
さて②ですが、今まで適当に家族間の不在があったのが、密着することで不平、不満、愚痴から発して暴言と暴力の応酬が始まることがあります。いわゆる「コロナDV」の本質です。家庭内でも意識的に距離をとって下さい。少々、よそよそしい関係を続けて下さい。
だから③の考え方も、時には必要だと思います。
時は繰り返す
毎年、インフルエンザ講演の司会をさせていただいています。
2年前の講演で「今年はスペイン風邪から100年になります。」と述べて「どうか予感が当りませんように。」と付け加えた。
知らない人が多いので詳しく話してみます。1918年、3月にインフルエンザの一種のスペイン風邪が米国から始まりパンデミックとなりました。最初は感染力はさほど強くなく今のコロナウィルスに比べると感染スピードは、はるかに遅いものでした。当時も今と一緒でマスクをし、学校も会社も閉鎖しました。
同年秋に第2波、翌年1919年に第3波が来ました。ウィルスが異変、強毒化し多くの患者が重症化。症状が出てから数時間~数日以内に多くの患者が死亡した、とあります。世界人口の1.5%が死亡。その多くが若い20才代だったと。
そして悪いことが続きます。1923年には関東大震災、1930年には世界大恐慌、1939年に第2次世界大戦と。
どうか今回のコロナウィルス騒動が「歴史は繰り返す」にならないことを祈るのみです。
今回はうつ気分になる内容でしたが、何事も真実を知っておくことは次の備えになります。終息を祈っています。
マスク
コロナ対策でマスクの不足が続いている。
1部では品質が悪い上に、ぼったくりの値段を取る悪徳商法も流行っている。
さて私の郷里、今治はタオル産地であるが、マスク生産への参入や増産の動きが広がっている。色々な会社がある今治だが、綿を素材とした長方形型のものや、ベビー用品の生産技術を生かした縫い目のない立体型マスクなど今治ならではのマスクが登場してきた。
確かにコロナ感染の影響で本来のタオル産業が前年に比べ1~2割、減少していたのを補うことも期待されている。
もちろん今後ずっとマスクで収益をカバーしていけるとは思わないが、コロナ収束までのつなぎとして、また、そこから新しい機能やデザインを持ったマスクが生まれてくることも期待しています。
焦り
人間という動物は「焦り」を感じる生き物である。
試験でも早く勉強していればいいものを、さぼっているから当日に間に合わず焦る。
古くはゲーテがこんなことを言っている。
「焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔をつくる」。
その他、多くの言葉も残している。ニッポン流に言うと「急(せ)いては事を仕損じる」。
大文豪のゲーテも現代の我々も同じ戒めを胸に抱いている。
例えばキャッシュレス決済に遅れまいと焦って不正アクセスの標的にされて多くの被害に遭った事件等もそうである。
とに角、後悔が新しい後悔をつくらないよう、焦りは禁物である。
(追伸 その1)
「焦る」ときは、ゆったりとした環境に身を置くことです。
子供と遊ぶのも俗世を忘れますよ。
まりかも幼稚園に行くようになって成長(?)した感じがします。
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(追伸 その2)
新型コロナ問題で、世界で行われている医療従事者に感謝の敬意と気持ちを表すライトアップ運動が日本でも始まりました。(青色)。
松山城も4/27~5/6まで19:00~23:00の間、ライトアップしています。
東京の長男(医師)に写メールを送ったら早速、返信メールが届きました。全国で行われています。
5月6日まで皆さん、祈りましょう。
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カティサーク
1923年に発売された「カティサーク」ウィスキー。
緑のボトルに山吹色のラベルが映えるスコッチウィスキーは酒好きな人なら誰でも知っています。80年代に独特のCMが流れました。懐かしむファンも多いかと思います。
このウィスキーは紅茶をアジアからイギリスに運ぶティークリッパー(高速帆船)の「カティサーク号」が名前の由来です。この帆船は今はロンドン郊外のグリニッジに保存展示されています。
ライトでスムースな味わいで、1960年当時は全米シェアNO1にまで人気化しました。
そのため時代を表す小道具としてアメリカでさまざまな映画やドラマにカティサークが登場しました。例えば60年代のニューヨークの広告マンが活躍するテレビドラマシリーズ「マッドメン」(2007年)でも当時の世相が反映するアイテムとして登場します。
ケネディ暗殺により大統領に昇格したリンドン・ジョンソン副大統領は史実としてカティサークを愛飲していました。
アメリカにとって自国のウィスキーであるバーボンは「力強さ・伝統・南部・保守的」なイメージがありますが、カティサークは「ライト・革新性・都会感・スタイリッシュさ」があります。
皆さん、1度、カティサークのハイボールや水割りを楽しんでみて下さい。
超新星
前に(1月20日号)でオリオン座のベテルギウスが超新星爆発を起こしそうだ、と書きました。
「超新星」というと新しい星の誕生のようですが事実は真逆で星の最後、つまり「死」なのです。
今回は4月19日の日経新聞の坂井修一さん(歌人)の論文から引用してみます。
ベテルギウスは和名「平家星」。この星が赤い色をしていることから、平家の赤旗にちなんでつけられた名です。大空の平家も本家同様、盛者必衰の理に従って滅びようとしています。
さて太陽よりずっと重い星は年を取ると、ふつうに光っていることができなくなり大爆発を起こす。このとき宇宙に光をまき散らすので離れたところから見ると新しい星が誕生したように見えるのです。
中でも大規模なのを「超新星」と言います。
これは100年に1度あるそうで長生きすると一生に1回くらい見られそう、との事。
月と同じくらい明るい星が昼の空に突然出現するそうです。
さて、ベテルギウスはどうなるでしょうか?
新型コロナウィルス感染症に対して
子供を守ろう
コロナ問題で多方面の難題が提起されているが、忘れがちなのは子供のSOSである。
日常生活が一変するような大きなストレスは乳児や幼児を含む子供にも大きな影響を及ぼします。
子供はストレスに対して様々な反応を示します。
例えばイライラして怒りっぽくなったり、おねしょをするようになったり等である。保育園で咳払いをして「コロナウィルス」遊び等が流行っていると聞くが論外である。
これらの反応は子供からのSOSである。まず子供に目を向け、寄り添い、子供の言葉を聴き、子供が安心できる環境をつくることが重要である。
一緒に出来るトランプやボードゲームをしてやったり、運動をすることも良いと思います。
皆さんも大変でしょうが子供もSOSを出していることを忘れないで下さい。
何よりもコロナの終息を祈っています。
(追伸)
まりちゃんもついに幼稚園初登場。(3才)。
しっかりマスクをしています。驚異のダブルピースですね。
子供達の幸せを祈っています。
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バカ男
志村けんさんが愛され続けたのは「バカになれる男」だったからだと思う。
最近の恋愛論を読んでいると女性からは「最近の男性ってスマートだけどいまいちバカになれなくて煮え切らない。きれいに小さくまとまっている。」という意見が出ている。
コンプライアンスの強化の影響もあって昨今の男性は確かにハメを外していない。
普段はスマートでもいい。でも時にスカッとしたバカさ加減、底抜けに思い切りのいいバカをやってくれる人が少なくなった。
これはもう「バカになる能力」と言っていい。
志村さんにはそれがあった。だからモテた。
バカになって大笑いすると医学的にも免疫力アップにつながる。そして心に「アソビ」「余白」が生まれてきて壊れにくくなります。
大変な時代になっていますが時にはバカになって元気に艶やかに心を維持しましょう。