いよいよオリンピックが7月23日に迫ってきた。

開催にYesかNoか?その議論よりも全国民が自分の市や県の感染、つまり「今そこにある危機の対策」に精一杯なのが実情である。もちろん菅首相の開催したい気持ちも分からなくはない。やらないと莫大な投資の回収が出来なくなるということと、今まで頑張ってきた選手達の気持ちも尊重したい。

しかし今回は国民の命がかかっている。人命は地球より重いと以前から言われてきた。

お膝元の東京では新型コロナ対策も、手詰り感を呈している。

国会では野党の「No」の声はたくさん聞いているが、与党(自民党、公明党)の議員からは開催の是非についての意見がほとんど出て来ない。変異株の外国からの侵入に怯える東京都民。はたして東京都知事、小池さんはいかなる決断を下されるのでしょうか?とに角、急いで欲しいと思います。

尚、私の周囲の医師たちは、ほとんど方が「No」です。

 

 

コロナ感染症で一番、打撃を受けているのは飲食店である。とても辛い状況が続いている。

では日本全体の企業がそうかとなると実は潤っている企業もある。

テレワークの普及や巣ごもり時間の増加でスーツはさっぱり売れないが家具は絶好調のようだ。人々の行動や意識が変わり、レジャーボートや水上バイクなどを操縦できる小型船舶免許の合格者まで急増したそうである。

アウトドアスポーツの典型としてゴルフ産業にも追い風が吹いている。

患者さんも、よく「平日、行ったら満員で一杯だった」とゴルフ景気に驚いています。

「風が吹けば桶屋がもうかる」の江戸時代のことわざを思い出しますが、やはり、片寄った景気は嫌ですね。

 

日本人のインスタントの原点は粉末スープと味噌なのです。歴史をさかのぼってみましょう。

日本人は手軽ということに対して情熱があります。もともとは江戸時代から始まりました。

一番初めが「納豆汁セット」です。

毎朝、納豆売りがやってくるときに「即席納豆汁」を一緒に売っていました。刻んだ納豆に粉末のカツオ節と味噌、ネギがセットになっています。お湯に入れれば納豆汁の完成。お湯に入れるだけでできるということで主婦にはずいぶん重宝されたようです。

日本人は「サッポロ一番」味噌ラーメンが大好きです。日本人のインスタントの原点だと言ってもいいでしょう。

「手軽」と「手抜き」は違います。

日本人は味のよい「手軽」を楽しんできたのです。

 

最近よく取り上げていますが、1月からずっと天気の変動が激しく、春になっても低気圧と高気圧が交互にやってきて寒暖差がはっきりしています。そのたびに同じ表現が使われますが「三寒四温」とは良く言ったものです。

もとはこの言葉、中国東北部の冬の気候を表す言葉です。

症状的には閃輝暗点(視界の中心からギラギラした光が徐々に広がり数十分で治まる症状)があって片頭痛につながってゆきます。

基本的には交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまうからです。

とに角、自律神経のバランスを整える生活を心がけることが大切です。毎日、同じ時間に起き、朝食はしっかり食べる。適度に体を動かし湯船にゆっくり入る。

漢方薬もよく使われますが、天気痛がいつ自分の体に表れるのかを知っておくことが重要です。

気を付けて下さい。

 

 

今、我々開業医はどういう生き方をしているか、をお話しましょう。

もちろん科によって違いますが、どの医院もコロナ対策に追われているのは言うまでもありません。手指消毒から始まって換気はどこも一緒の基本対策です。一番、神経を使うのがコロナ感染症疑いの患者さんです。当院では隔離個室に入っていただいて必要に応じて血液検査や、医師会検診センターへのPCR検査依頼に相当時間を割かれます。どうしても不要不急に該当しない県外出張者も多く、「まあこれくらいの症状ならいいか」から「いや待てよ」まで、さまざまな苦難を開業医は連日して居ります。

一年前にはあまり居なかった若年層も増えて居り、「若いからまあ大丈夫か」が通用しなくなり、本当に神経をすり減らします。

医師会や保険医協会も厚労省に何度も、医療従事者への手厚い援助を求めていますが、残念ながら良い回答が得られていません。

1日も早く、膝をつき合わせての歓談や、のびのびゴルフをしたいものです。

 

コロナ禍で私の母校愛光学園の健診出張が去年は中止となった。さて今年は?と思っていたら、感染対策をしていますので行います。と依頼があった。

行くと体育館が写真のように、各診察室毎にブロックされていて安心して健診をすることが出来た。フェイスガードも装着した。中~高校の6学年(1400人)を11名の検診医でさばく訳である。みんな愛光卒の医師のみである。嬉しいことに50期の愛媛大の女医も加わり、2時間少しでやり終えた。

ブロックをすることで従来は女生徒のみは別の部屋で担当の医師が診ていたが今回は、感染対策のみならず女子生徒も安心して診る体制が出来、コロナ禍のおかげで色々なアイデアが涌いたのでしょう。

中学部は女子の進出もあって200人定員で140人が男子、60人が女子と、昔とは隔世の感がある。

さっきの50期生は愛光に初めて女子を迎えた1期生なのです。

再来年は愛光学園も70周年を迎えます。

 

 

人はよく矛盾した行動をしてしまう。

「食べすぎは健康に良くない」と思いながら「食べる楽しさは生きる上で価値がある」として同じ食生活を送ってしまう。

こうした矛盾した行動について米国の心理学者フェスティンガーは「認知的不協和」という概念を提唱した。周りからは一見矛盾とみらえる行動でも本人は理由をとりつくろって納得している。

この状態が「協和」であり不快が減少し精神的な健康を保つ機能である。

時が経っても、しこりが残る不協和の対処については次の2つの方法がある。

①合理化する考え方が他にないかを探ること。

②行動そのものの変更。

②の方が問題解決には近づきやすい。

今日はやや難しいお話でした。

 

肛門疾患を数多く診ていますが最も多いのはやはり「痔核」。その最大の原因は便秘です。

「いきんで出す」という排便習慣になり肛門がうっ血して痔核になりやすい。

よく「どんなものを食べていますか?」と尋ねると「消化のよいものを食べている」という答えが多いですが少し違います。

やはり食物繊維の摂取が大事です。

食物繊維は大腸の粘膜を刺激しますが、不溶性と水溶性があります。「不溶性」は穀類、野菜、豆類、イモ類に多く、便の硬さを増やして腸を刺激し腸の運動を活発にして便秘を解消する。「水溶性」は納豆、ワカメ、ノリ、コンブなどの海藻類に含まれ、便を軟らかくして滑りを良くし、スムーズに便を出してくれます。食物繊維の上手な取り方としては「野菜サラダより海藻サラダ」という考え方です。

次に腸の善玉菌を増やすと便秘や下痢の予防、改善効果があります。「発酵食品」「乳糖」「オリゴ糖」「食物繊維」をどれも多く取ってください。

味噌、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズ、ゴボウ、タマネギ、バナナ・・・。バランス良く摂って肛門に優しい食生活を心掛けて下さい。

ゴルゴ13は「デューク・東郷」と名乗っている。

この東郷の由来は?日露戦争の東郷平八郎とよく言われますが違います。

著者「さいとう・たかを」さんは戦後まもなく堺市の中学校に通っていた。彼は「世の中の常識が間違っていないのか?」と理屈っぽく突き詰めるタイプで、テストが人生を決めるなんておかしいと考えた彼はわざと白紙の答案を提出した。すると担任の先生は「白紙で出すのは君の考えだからしかたない。しかし君の責任で出すのだから名前だけは書け」と言った。これが東郷先生。

この一言がさいとう少年に「人間の約束事」の重要さを教えた。これ以降、さいとう少年は東郷先生から多くのことを学んで成長した。

ここから「ゴルゴ13」に恩師の名前を使い、「デューク・東郷」が誕生したのでした。

 

人生いくら工夫をしても失敗することがあることを意識する必要があります。

感情や欲望に流されて思うように自分をコントロール出来ないことがあるからです。

自分が思ったようにできないと失敗だと考えて自分を責めることが多いです。しかし失敗だと考えてると「どうせ何をやってもダメだ」と決めつけて、すべてに投げやりになる。その結果、それ以外努力するのをあきらめると状況はますます悪くなる。

人生にはいくら努力してもうまくいかないことがあるという現実を受け止め、ずっと続けた努力を否定しないようにして下さい。

仕切り直しをして継続こそ大事です。

 

 

(週末のひととき)

週末に3時間ほど孫達がやってきた。

私は、まりかを連れて桜を見たりしながら散歩デート。幼稚園での行事など細かく教えてくれた。

じいじと、ばあばの似顔絵も書いてくれ、楽しいひと時でした。